有価証券報告書-第26期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)
業績等の概要
(1) 業績
当連結会計年度(平成25年4月1日~平成26年3月31日)の経営環境は、アベノミクス効果の実体経済への波及を実感する1年でありました。円安・株高基調の定着に伴い、企業業績が好転する一方で、消費者マインドの改善や雇用創出が進展するなど、デフレ脱却に向けた経済回復の勢いに手ごたえを感じております。
このような経営環境を背景に、企業のICT投資意欲も前向きな動きに転じ、リーマンショック前の水準に回復してまいりました。ICT投資の戦略テーマも「売上増大への貢献」や「顧客サービスの質的向上」といったビジネス指向が増加しており、ビジネスイノベーションに向けた取組みが活発化しております。情報サービス産業は、モバイル端末の普及を背景としたクラウド関連事業を新たな成長ドライバとしたビジネスを展開する他、ソリューション提案力、コンサルティング力の強化に注力しております。情報サービス産業の動態統計でも、ビジネス系の受託ソフトウェア開発、システムインテグレーション、ソフトウェアプロダクツ等の分野が顕著な伸びを示しており、案件数の増加傾向を裏付けております。
当社企業グループといたしましては、M&Aの実施をはじめ、既存顧客の深耕や新規顧客開拓を積極的に展開すると共に、顧客との共同開発、アライアンスを含めた新規事業の創出、クラウド関連サービス(クレアージュなど)の拡販に努めてまいりました。
当連結会計年度に行った主な施策は以下のとおりです。
◆㈱クリエイティブジャパンの完全子会社化。(基盤およびネットワーク事業の強化)
◆㈱エル・ティー・エスの株式取得による持分法適用関連会社化。(コンサルティング事業の強化)
◆ERPの代表的なパッケージサービスであるSAPⓇをAWS(Amazon Web Services)を利用した環境で運用する「Creage(クレアージュ) for SAP Solutions」の販売を開始。
◆10月、ビルメンヒューマンフェア2013において、ビルメンテナンス業向統合基幹システム、タブレットを活用したインスペクション・勤怠管理ソリューション「SPR-BM」給与明細発信ソリューションを発表。
◆11月、組込み総合技術展において、クレスコグループにおける近距離無線通信(DECT、Bluetooth LE、RFIDなど)関連ソリューションを発表。
◆2月、㈱クレスコとクレスコ・イー・ソリューション㈱は、クラウド環境を活用し、企業の営業活動を強力にサポートするモバイルソリューションを共同で発表。なお、本ソリューションは、SAP ジャパン㈱が主催する『SAP AWARD OF EXCELLENCE 2014』の戦略ソリューション部門においてアワードを受賞。
◆3月、法人向け電子マニュアル/電子カタログサービス分野において、ゴマブックス㈱と戦略的提携を発表。クラウド、モバイル環境を活かした企業内文書のデジタルサービス「Creage for Digital Publishing」の提供を開始。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高220億28百万円(前年度売上高190億31百万円)、営業利益14億30百万円(前年度営業利益12億42百万円)、経常利益16億76百万円(前年度経常利益14億9百万円)、当期純利益は9億41百万円(前年度当期純利益7億64百万円)と増収増益となりました。
セグメント別の状況は、以下のとおりであります。
セグメント別の状況は、次のとおりであります。
①ソフトウェア開発事業
ソフトウェア開発事業の売上高は、184億2百万円(前年同期比18.0%増)となり、セグメント利益(営業利益)は、19億61百万円(前年同期比21.3%増)となりました。業種別の売上高を比較しますと、主力の金融分野においては銀行及び保険業の案件が増加し、前年同期を5億74百万円上回りました。公共サービス分野につきましても、前年同期を4億32百万円上回りました。流通・その他の分野は、前年同期を17億98百万円上回りました。
②組込型ソフトウェア開発事業
組込型ソフトウェア開発事業の売上高は、35億26百万円(前年同期比5.6%増)となり、セグメント利益(営業利益)は、3億63百万円(前年同期比14.4%減)となりました。製品別の売上高を比較しますと、通信システム分野においては、前年同期を16百万円上回りました。カーエレクトロニクス分野では、前年同期を8百万円下回りました。情報家電等、その他組込型分野につきましては、前年同期を1億78百万円上回りました。
③その他
商品・製品販売事業等その他の売上高は、99百万円(前年同期比5.9%増)となり、セグメント損失(営業損失)は、12百万円(前年同期26百万円)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ2億62百万円減少し、36億33百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは9億60万円の収入(前年度4億66百万円の収入)となりました。
これは主に法人税等の支払額が6億12百万円、売上債権の増加が3億49百万円あったものの、税金等調整前当期純利益が17億8百万円、仕入債務の増加が2億26百万円あったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは4億66百万円の支出(前年度5億22百万円の収入)となりました。
これは主に有価証券の売却による収入が16億59百万円、投資有価証券の売却による収入が10億89百万円あったものの、有価証券の取得による支出が17億11百万円、投資有価証券の取得による支出が14億81百万円あったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは7億57百万円の支出(前年度90百万円の支出)となりました。
これは主に、長期借入金の返済による支出が3億6百万円、配当金の支払額が2億90百万円、自己株式の取得による支出が1億49百万円あったことによるものです。
当連結会計年度(平成25年4月1日~平成26年3月31日)の経営環境は、アベノミクス効果の実体経済への波及を実感する1年でありました。円安・株高基調の定着に伴い、企業業績が好転する一方で、消費者マインドの改善や雇用創出が進展するなど、デフレ脱却に向けた経済回復の勢いに手ごたえを感じております。
このような経営環境を背景に、企業のICT投資意欲も前向きな動きに転じ、リーマンショック前の水準に回復してまいりました。ICT投資の戦略テーマも「売上増大への貢献」や「顧客サービスの質的向上」といったビジネス指向が増加しており、ビジネスイノベーションに向けた取組みが活発化しております。情報サービス産業は、モバイル端末の普及を背景としたクラウド関連事業を新たな成長ドライバとしたビジネスを展開する他、ソリューション提案力、コンサルティング力の強化に注力しております。情報サービス産業の動態統計でも、ビジネス系の受託ソフトウェア開発、システムインテグレーション、ソフトウェアプロダクツ等の分野が顕著な伸びを示しており、案件数の増加傾向を裏付けております。
当社企業グループといたしましては、M&Aの実施をはじめ、既存顧客の深耕や新規顧客開拓を積極的に展開すると共に、顧客との共同開発、アライアンスを含めた新規事業の創出、クラウド関連サービス(クレアージュなど)の拡販に努めてまいりました。
当連結会計年度に行った主な施策は以下のとおりです。
◆㈱クリエイティブジャパンの完全子会社化。(基盤およびネットワーク事業の強化)
◆㈱エル・ティー・エスの株式取得による持分法適用関連会社化。(コンサルティング事業の強化)
◆ERPの代表的なパッケージサービスであるSAPⓇをAWS(Amazon Web Services)を利用した環境で運用する「Creage(クレアージュ) for SAP Solutions」の販売を開始。
◆10月、ビルメンヒューマンフェア2013において、ビルメンテナンス業向統合基幹システム、タブレットを活用したインスペクション・勤怠管理ソリューション「SPR-BM」給与明細発信ソリューションを発表。
◆11月、組込み総合技術展において、クレスコグループにおける近距離無線通信(DECT、Bluetooth LE、RFIDなど)関連ソリューションを発表。
◆2月、㈱クレスコとクレスコ・イー・ソリューション㈱は、クラウド環境を活用し、企業の営業活動を強力にサポートするモバイルソリューションを共同で発表。なお、本ソリューションは、SAP ジャパン㈱が主催する『SAP AWARD OF EXCELLENCE 2014』の戦略ソリューション部門においてアワードを受賞。
◆3月、法人向け電子マニュアル/電子カタログサービス分野において、ゴマブックス㈱と戦略的提携を発表。クラウド、モバイル環境を活かした企業内文書のデジタルサービス「Creage for Digital Publishing」の提供を開始。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高220億28百万円(前年度売上高190億31百万円)、営業利益14億30百万円(前年度営業利益12億42百万円)、経常利益16億76百万円(前年度経常利益14億9百万円)、当期純利益は9億41百万円(前年度当期純利益7億64百万円)と増収増益となりました。
セグメント別の状況は、以下のとおりであります。
セグメント別の状況は、次のとおりであります。
①ソフトウェア開発事業
ソフトウェア開発事業の売上高は、184億2百万円(前年同期比18.0%増)となり、セグメント利益(営業利益)は、19億61百万円(前年同期比21.3%増)となりました。業種別の売上高を比較しますと、主力の金融分野においては銀行及び保険業の案件が増加し、前年同期を5億74百万円上回りました。公共サービス分野につきましても、前年同期を4億32百万円上回りました。流通・その他の分野は、前年同期を17億98百万円上回りました。
②組込型ソフトウェア開発事業
組込型ソフトウェア開発事業の売上高は、35億26百万円(前年同期比5.6%増)となり、セグメント利益(営業利益)は、3億63百万円(前年同期比14.4%減)となりました。製品別の売上高を比較しますと、通信システム分野においては、前年同期を16百万円上回りました。カーエレクトロニクス分野では、前年同期を8百万円下回りました。情報家電等、その他組込型分野につきましては、前年同期を1億78百万円上回りました。
③その他
商品・製品販売事業等その他の売上高は、99百万円(前年同期比5.9%増)となり、セグメント損失(営業損失)は、12百万円(前年同期26百万円)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ2億62百万円減少し、36億33百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは9億60万円の収入(前年度4億66百万円の収入)となりました。
これは主に法人税等の支払額が6億12百万円、売上債権の増加が3億49百万円あったものの、税金等調整前当期純利益が17億8百万円、仕入債務の増加が2億26百万円あったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは4億66百万円の支出(前年度5億22百万円の収入)となりました。
これは主に有価証券の売却による収入が16億59百万円、投資有価証券の売却による収入が10億89百万円あったものの、有価証券の取得による支出が17億11百万円、投資有価証券の取得による支出が14億81百万円あったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは7億57百万円の支出(前年度90百万円の支出)となりました。
これは主に、長期借入金の返済による支出が3億6百万円、配当金の支払額が2億90百万円、自己株式の取得による支出が1億49百万円あったことによるものです。