訂正有価証券報告書-第30期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/07/01 11:32
【資料】
PDFをみる
【項目】
106項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における我が国経済は、政府の経済対策や日本銀行の金融政策によって円安・株高が進むとともに、企業収益に改善の動きが見られるなど、景気は緩やかに回復しております。建設業においても、公共投資が増加しており、企業の設備投資に回復の兆しが見られます。
このような状況の中、当社グループでは、主力商品のバージョンアップ販売を着実に進めるとともに、関連製品の販売拡大に取り組んでまいりました。平成25年5月には株式会社アイデアマンより一括見積りサイト運営事業を譲り受け、インターネットを利用したマッチング・ビジネスに参入いたしました。また、プロジェクト・マネジメント分野においては、米国ノベイシス社と北米総代理店契約を結ぶなど、事業領域の拡大に向けた取り組みを進めてまいりました。また、ミャンマー連邦共和国に設立した子会社は、今後、オフショア開発拠点として整備を進め、製品開発スピードの向上とコスト競争力の強化を図ってまいります。
このような取り組みを進めたことに加えて、WindowsXPのサポート終了にともなう更新需要の増加や、消費増税前の駆け込み需要があったことから、当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比して29.7%増加し、4,707百万円となりました。
利益面では、売上の増加にともない売上原価が、一括見積りサイト運営事業の開始にともない販売費がそれぞれ増加しております。
この結果、経常利益は前連結会計年度に比して396百万円増加し616百万円となりました。当期純利益につきましては、投資有価証券売却損72百万円はあったものの、前連結会計年度に比して237百万円増加し422百万円となりました。
セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。
①建設関連事業
建設関連事業につきましては、主力の土木工事積算システムの販売が引き続き堅調に推移していることに加えて、情報共有システムやプロジェクト・マネジメント関連ソリューションの販売が着実に伸長いたしました。また、昨年5月から一括見積りサイト運営事業を開始したことや、3月には消費増税前の駆け込み需要があったことなどから、当連結会計年度のセグメント売上高は、前連結会計年度に比して24.0%増加し3,483百万円となりました。
利益面では、売上の増加にともなう売上原価の増加や、一括見積りサイトにユーザーを誘導するための販売費が加わったことから販売費及び一般管理費が増加しております。この結果、セグメント利益は前連結会計年度に比して248百万円増加し360百万円となりました。
②設備関連事業
設備関連事業につきましては、当連結会計年度より新たに有償サポート・サービスを開始するなど、顧客満足の向上と差別化に努めてまいりました。また、WindowsXPのサポート終了にともなう買い替え需要もあり、主力の水道設備及び電気設備CADのバージョンアップ販売が大きく業績に寄与いたしました。
その結果、当連結会計年度のセグメント売上高は、前連結会計年度に比して48.9%増の1,224百万円となりました。また、セグメント利益は前連結会計年度に比して155百万円増加し266百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて439百万円増加し、1,425百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末における営業活動により獲得した資金は571百万円(前連結会計年度は248百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益543百万円や長期前受収益の増加額81百万円、賞与引当金の増加額73百万円などの収入、売上債権の増加額292百万円などの支出があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末における投資活動により支出した資金は91百万円(前連結会計年度は237百万円の支出)となりました。これは主に、一括見積りサイト運営事業ののれんの取得よる支出52百万円、有形固定資産および無形固定資産の取得による支出18百万円などがあったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末における財務活動により支出した資金は40百万円(前連結会計年度は32百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額39百万円によるものです。