四半期報告書-第18期第1四半期(平成26年10月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/01/30 16:41
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【項目】
26項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
平成26年3月末のスマートフォン保有率は53.5%と過半数を超えるまで拡大しております。また、スマートフォン保有者のSNS利用率は63.3%に達しており、SNSサービスの普及が進んでおります(注1)。スマートフォンの普及拡大を背景に、平成26年のスマートフォンゲーム市場は前年比20.4%増の6,584億円、スマートフォン広告市場は前年比39.5%増の2,304億円(注2)と高成長が見込まれております。
このような環境のもと、当社グループは、スマートフォン関連事業に経営資源を集中し、当第1四半期連結累計期間におけるスマートフォン関連の売上高は、売上高構成比(投資育成事業の売上高を除く)の77.1%まで拡大する等、収穫期を迎えております。
この結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間における売上高は63,451百万円(前年同期比45.1%増)、営業利益は12,535百万円(前年同期比194.0%増)、経常利益は12,694百万円(前年同期比193.6%増)、四半期純利益は6,361百万円(前年同期比207.8%増)と大幅な増収増益となりました。
出所 (注1)総務省「平成26年版 情報通信白書」
(注2)CyberZ/シード・プランニング「スマートフォン市場動向調査」及び「スマートフォン広告市場動向調査」
セグメント別の業績は次のとおりであります。
なお、当第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しておりますので、以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
①Ameba事業
「Ameba」のサービス拡充や運用・改善、構造改革等の成果により、売上高は9,550百万円(前年同期比32.0%増)、営業損益は2,095百万円の利益計上(前年同期比9,319.8%増)となりました。
②ゲーム事業
ゲーム事業には、㈱Cygames、㈱サムザップ、㈱アプリボット等が属しております。
ネイティブゲームが牽引し、売上高は14,393百万円(前年同期比26.0%増)、営業損益は3,505百万円の利益計上(前年同期比70.4%増)となりました。
③インターネット広告事業
インターネット広告事業には、当社のインターネット広告事業本部、㈱CyberZ、㈱CAリワード等が属しております。
スマートフォン広告の順調な販売等により、売上高は33,186百万円(前年同期比35.7%増)、営業損益は2,886百万円の利益計上(前年同期比39.3%増)となりました。
④メディアその他事業
メディアその他事業には、新世代トークアプリ「755(ナナゴーゴー)」等のコミュニティ事業、エンターテインメント事業、㈱シーエー・モバイル等のメディア事業が属しております。
コミュニティ事業及びエンターテインメント事業の立ち上げに伴う先行投資により、売上高は4,449百万円(前年同期比31.4%増)、営業損益は489百万円の損失計上(前年同期間76百万円の利益計上)となりました。
⑤投資育成事業
投資育成事業には当社のコーポレートベンチャーキャピタル事業、㈱サイバーエージェント・ベンチャーズにおけるファンド運営等が属しており、キャピタルゲインを目的とした国内及びアジア圏の有望なベンチャー企業の発掘・育成・価値創造等を行っております。
保有株式の売却等により、売上高は5,682百万円(前年同期比1,545.1%増)、営業損益は4,847百万円の利益計上(前年同期比8,414.1%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
(総資産)
当第1四半期連結会計期間末における総資産は104,936百万円(前連結会計年度比4,390百万円の増加)となりました。これは、主に売上高の拡大に伴う受取手形及び売掛金の増加、投資先の上場に伴う営業投資有価証券の増加によるものであります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における負債は35,903百万円(前連結会計年度比1,466百万円の減少)となりました。これは、主に法人税等の支払に伴う未払法人税等の減少によるものであります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産は69,032百万円(前連結会計年度比5,857百万円の増加)となりました。これは、主に四半期純利益の計上等に伴う利益剰余金の増加によるものであります。
(自己資本比率)
当第1四半期連結会計期間末における自己資本比率は56.3%(前連結会計年度比2.1ポイント増)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べて4,184百万円減少し、27,255百万円となりました。
当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは6,952百万円の増加(前年同期間は2,729百万円の減少)となりました。これは、主に利益の計上及び法人税等の支払によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは8,441百万円の減少(前年同期間は2,389百万円の減少)となりました。これは、主に投資有価証券及び固定資産の取得によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは2,955百万円の減少(前年同期間は1,787百万円の減少)となりました。これは、主に配当金の支払によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。