四半期報告書-第22期第2四半期(平成26年7月1日-平成26年9月30日)

【提出】
2014/11/13 15:08
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【項目】
33項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当社グループの当第2四半期連結累計期間における業績の概況は、連結売上高331,956千円(前年同四半期比21.9%減)となり、大幅な減収となりました。
これは、オンラインゲーム事業の売上高が減少し、スマートフォンアプリ事業の売上高が収入貢献に至らなかったことによるものであります。
また、従前より販売費及び一般管理費の削減を進めているものの、スマートフォンアプリ事業の開発費用の計上により、営業損失135,499千円(前年同四半期営業損失182,325千円)、経常損失120,272千円 (前年同四半期経常損失144,389千円)四半期純損失125,592千円(前年同四半期純損失188,561千円)となりました。
セグメントの業績の概況は、次のとおりであります。
なお、前連結会計年度に米国子会社Gala Innovative Inc.の事業活動を休止したため、第1四半期連結累計期間から同社を「日本」セグメントに含めております。これにより、第1四半期連結会計期間から「米国」セグメントはありません。
なお、前年同四半期のセグメント情報については変更後の区分方法により作成したものを記載しております。
① 日本
日本セグメントでは、主な売上高は国内子会社㈱ガーラウェブのその他事業(ホームページ制作・保守、コミュニティ関連サービス)となりました。ホームページ制作・保守につきましては、企業のコスト削減意識が継続しており、売上高は減収となりました。
スマートフォンアプリ事業においては、㈱ガーラポケットにおいて、当第2四半期連結会計期間に恋愛シミュレーションゲームアプリ「もしカノ もしも彼女が・・・」及び「Supermagical(スーパーマジカル)」Android日本語版も当第2四半期連結会計期間にサービスを開始いたしました。なお、既存のゲームアプリ「Supermagical(スーパーマジカル)」iOS英語版はアプリ提供期間の経過に伴い、売上高は自然減となりました。
また、当社において当連結会計年度から韓国連結子会社に対する、オンラインゲームのキャラクター利用料を内部取引として収入計上しております。
これらの結果、日本セグメントにおける売上高は87,924千円(内部取引を含む)と前年同四半期比で7,350千円(7.7%)の減収となり、セグメント損失が107,604千円(内部取引を含む。前年同四半期は188,407千円の損失)となりました。
② 韓国
韓国セグメントでは、Gala Lab Corp.のオンラインゲーム事業で主力ゲームの「Flyff Online(フリフオンライン」及び「Rappelz(ラペルズ)」において、当第2四半期連結会計期間にアップデートを実施したものの当第2四半期連結累計期間では売上高が減少いたしました。スマートフォンアプリ事業では、既存ゲームアプリ「Dungeons & Golf(ダンジョンズ&ゴルフ)」の売上高が期待値から大きく乖離した状態が継続しており、新規パズルゲームアプリ「Flyff Puzmon(フリフパズモン)」の提供を開始いたしましたが、韓国セグメントの売上高は289,802千円(内部取引を含む)と前年同四半期比で68,633千円(19.1%)の減収となり、セグメント損失が36,033千円(内部取引を含む。前年同四半期は15,058千円の利益)となりました。
なお、Gala Lab Corp.においてはスマートフォンアプリ事業でゲームアプリ「Dungeons & Golf(ダンジョンズ&ゴルフ)」の改良及びオンラインゲーム「Flyff Online(フリフオンライン)」を題材とする複数のスマートフォンゲームアプリの開発を進めており、当第2四半期連結会計期間より順次サービスを開始しております。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末残高に比べて38,942千円増加し当第2四半期連結会計期間末には412,151千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
① 営業活動によるキャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、199,672千円の資金使用(前年同四半期は229,507千円の資金使用)となりました。収入の主な内訳は、法人税等の還付額6,904千円、利息及び配当金の受取額6,295千円であり、支出の主な内訳は、税金等調整前四半期純損失119,968千円、前受金の減少19,141千円、法人税等の支払額6,389千円、売上債権の増加5,696千円であります。
② 投資活動によるキャッシュ・フローの状況
投資活動によるキャッシュ・フローは、35,166千円の資金獲得(前年同四半期は6,476千円の資金使用)となりました。これは主に定期預金の払戻による収入51,315千円、投資その他の資産の増加額13,798千円によるものであります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フローの状況
財務活動によるキャッシュ・フローは、203,290千円の資金獲得(前年同四半期比は70,595千円の資金獲得)となりました。これは主に株式発行による収入200,032千円、短期借入金の増加額11,583千円、長期借入金の返済による支出8,000千円によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当社グループでは、「オンライン・コミュニティ」を中心としてビジネス展開を行い、収益確保を実現するため、グローバルなビジネス展開を推進し、世界規模のビジネスネットワークの構築にむけて取り組んでおります。
また、インターネット環境の変化に適応し、当社グループの新たな収益獲得基盤を構築すべく、スマートフォンアプリ事業展開を積極的に進めて行く予定であります。
(6) 経営者の問題認識と今後の方針について
インターネット環境が日々進化し普及率が高まるにつれて、個人消費者におけるインターネット環境が向上し、人々の関わり方にも変化がもたらされています。
当社グループにおきましては、インターネットにおけるコミュニティ関連サービスの提供を通じて、世界中の人々の交流を促進し、地球規模での人と人との交流を大切にしたいと考えております。現在は、インターネットにおける人々のコミュニケーションの促進を図るスマートフォン向けアプリケーションの開発及び提供を中核とするオンライン・コミュニティを中心としたビジネスをグローバルに展開し、リーディングカンパニーとなるための移行期であり、競争優位性の確立のための準備段階と認識しております。
中長期的には以下の戦略において事業展開を計画しております。
① スマートフォンアプリ事業
当社グループの主要事業に成長させるべく、第三者からの資本参加も含めて、アプリ開発及びライセンス取得に必要な資金を確保しながら、当社グループのグローバルなネットワークを活用し、アプリ開発及びライセンス取得に努めます。また、グローバルにサービス提供を行う体制を構築してまいります。
② オンラインゲーム事業
当社グループは開発元として、既存タイトルのアップデートを継続し、パブリッシャーからの安定的な収益獲得を目指します。
③ その他事業
コミュニティ・ソリューション事業
当社グループの提供するコミュニティのソリューションビジネスにおける更なる拡充及び効率化を目指します。「オンライン・コミュニティ」の確立により派生する新たなサービスを、既存のサービスと相互に関与させることにより、当社グループのビジネスへの展開を目指しております。
(7) 継続企業の前提に関する重要事象等について
当社グループは、「第2 事業の状況 1 事業等のリスク (1)継続企業の前提に関する重要事象等について」に記載のとおり、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。
当該状況等を解消し、又は改善するための対応策として、① スマートフォンアプリ事業のグローバル展開に当社グループの経営資源を集中させるため、組織体制の見直し及びグループの再編の実施、② グループ全体で組織体制の見直し及び大幅な人員削減の実施、③ 資金繰りについて取り組んでおります。
当社グループの対応策の詳細は、「第4 経理の状況 継続企業の前提に関する事項」に記載しております。