有価証券報告書-第45期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/26 9:09
【資料】
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【項目】
98項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における日本経済の概況は、企業収益や雇用・所得環境が改善する中で、個人消費も増加し、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要も強まり、景気は緩やかに回復している反面、海外景気の下振れが、引き続き我が国の景気を下押しするリスクとなっている状況でありました。
経済産業省「特定サービス産業動態統計確報」(サンプル調査)によりますと、結婚式場の平成25年売上高は、153,983百万円、組数は51,418組と前期に比べ減少しております。また、葬儀業の平成25年売上高は、598,459百万円、件数は423,503件と前期に比べ増加しております。
このような環境下におきまして、当社グループは周辺売上増強、新商品・新サービスによる収益源の確保に努
めるとともに、コスト改善による利益率維持向上に努めてまいりました。
① 冠婚事業
当事業では、チャペル内のバージンロードを鮮やかな花とスターダストで祝福する新演出「フローラル・フラ
ッシュ」や、バンケットホール内に噴水を設け、会場全体を花で彩る新コーディネート「フローラル・スイート」により、各媒体のビジュアル面の充実を図り、一般婚礼の集客増に努めてまいりました。
営業面では、継続してインターネット媒体を中心とした広告の強化及び、フロントスタッフの新規対応・提案
力強化の研修を実施したことにより、婚礼情報や予約数が前期比で増加し、第4四半期連結会計期間においては
婚礼組数は前年同期並にまで回復し、婚礼一組単価も増加したため、増収増益となりました。
その結果、当連結会計年度における婚礼組数は前期比で減少となりましたが、宴会件数は増加となり、売上高
は497百万円(前期比7.1%減少)、継続的なコスト改善等に取り組んだ結果、営業利益は80百万円(前期比8.1%
増加)となりました。
② 葬祭事業
当事業では、平成25年7月に「湘和会館辻堂元町」(藤沢市辻堂元町)が開業したほか、今後中長期的に収益
増進が見込まれる基盤づくりとして、平成25年12月に営業エリア拡大のため県央事業部を設立し、平成26年1月
に「湘和会堂本厚木」(厚木市旭町)を開業いたしました。
商品面では、新たな生花祭壇として、オブジェや装飾を生花と融合させる「追悼生花祭壇」を開発し、ライン
ナップの充実を図りました。
営業面では、当連結会計年度において参加型葬儀の提案商品「花園」「追悼壇」などを通じて、潜在的な想いをカウンセリングし、それを形にするコンサルティングの領域へ移行する為の研修を実施し、生前相談の対応を強化したほか、広告内容と量を見直し、施行件数増に努めてまいりました。
第4四半期連結会計期間においては、当社主要エリアのシェア率は過去最高水準となり、死亡人口増加率も前
年同期と比べ上回ったため、葬儀施行件数は増加し、葬儀一件単価は会葬者数減少の影響により減少しましたが、増収増益となりました。
その結果、当連結会計年度において葬儀施行件数は前期比で増加となりましたが、葬儀一件単価は減少したた
め、売上高は8,039百万円(前期比1.3%減少)、営業利益は2,328百万円(前期比1.9%減少)となりました。
③ 互助会事業
当事業では、売上高は257百万円(前期比7.7%減少)、営業利益は135百万円(前期比8.7%減少)となりまし
た。
④ 介護事業
当事業では、高齢者向け賃貸住宅及びグループホームにおいて、入退居のタイミングをより正確に把握し、空
室となる期間が短くなるよう、きめ細やかな入居管理を行うとともに定期的な告知活動を行ってまいりました。
その結果、売上高は1,013百万円(前期比3.6%増加)、営業利益は44百万円(前期比63.0%増加)となりまし
た。
以上の結果、当連結会計年度における売上高は9,560百万円(前期比1.1%減少)、第3四半期連結累計期間において、電算システムのハード・ソフト全面入れ替え経費及び子会社調理部門の効率化に関わる費用が発生した結果、営業利益は1,732百万円(前期比4.5%減少)、経常利益は1,855百万円(前期比3.7%減少)となり、当期純利益は1,077百万円(前期比3.9%減少)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益1,855百万円(前期比3.7%減少)が計上された一方で、主として前払式特定取引前受金の減少等により、前連結会計年度末に比べて4百万円減少し、6,488百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動の結果、獲得した資金は1,167百万円(前期比21.2%減少)となりました。
これは、主に税金等調整前当期純利益1,855百万円、減価償却費472百万円を計上する一方で、前払式特定取引前受金の減少277百万円、法人税等の支払783百万円が生じたことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動の結果、使用した資金は922百万円(前期比108.2%増加)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローのうち、設備投資に使用した資金は、有形固定資産の取得645百万円であり、その主な内訳は、「湘和会堂本厚木」の新規開業272百万円、「湘和会館辻堂元町」の新規開業35百万円、太陽光発電設備32百万円、カルチャーBONDS藤沢の改修13百万円、山大商事株式会社本社ビル改修20百万円、営業車両の取得83百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動の結果、使用した資金は249百万円(前期比0.2%増加)となりました。これは配当金の支払249百万円によるものであります。