- #1 事業の内容
(1)事業内容
事業の内容 | 内容 |
ITサービス | ・システム開発・システムに関するコンサルティング・システムのメンテナンス・サポート・暗号資産に関するシステムの研究、開発、販売及びコンサルティング・企業サポートプラットフォームの運営及びその運営に係るシステム開発、ソフトウェアの販売及びサイトの企画、制作、管理 |
金融サービス | ・暗号資産の投融資、運用・NFT販売プラットフォームの運営・金融商品取引法に基づく第一種金融商品取引業、投資運用業・カバードワラントのマーケットメイク業務・カバードワラントの発行業務・M&Aファンド・貸金業 |
その他 | ・暗号資産関連コンテンツの提供を行うメディア事業 |
(注)2023年11月22日付で金融商品取引法に基づく第一種金融商品取引業、投資運用業を廃止いたしました。当該事業の廃止に伴いカバードワラントのマーケットメイク業務、カバードワラントの発行業務も廃止いたしました。
(2)当社、子会社及び関連会社のセグメントとの関連
2024/01/30 15:27- #2 事業等のリスク
このようなリスクをふまえ、当社グループはこれらの情報の重要性を認識して、従業員から「機密保持誓約書」を取得するとともに、業務委託先と機密情報保護に関する「機密保持契約」を締結しております。また、CAICAテクノロジーズは、「プライバシーマーク」認証取得企業として、従業員への教育及び監査を通じて社内啓蒙活動を行っています。
(4)暗号資産の運用について
当社及び当社子会社のカイカフィナンシャルホールディングスは、暗号資産の運用を行っております。暗号資産運用のリスクとしては、暗号資産の価格変動や、暗号資産市場の混乱等で暗号資産市場において取引ができなくなる、または通常より不利な取引を余儀なくされることによる損失リスクや、暗号資産のデリバティブ取引システムの障害、暗号資産交換所のシステムの障害及び破たん、サーバへの不正アクセスによる盗難等があります。万が一これらのリスクが顕在化した場合には、対応費用の増加、当社グループへの信用の低下等が発生する可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
2024/01/30 15:27- #3 企業結合等関係、連結財務諸表(連結)
株式会社カイカエクスチェンジホールディングス
暗号資産関連ビジネスを営む会社の株式又は持分を所有することによる当該会社の経営管理、グループ戦略の立案及びこれに附帯する業務
(3) 事業分離を行った主な理由
2024/01/30 15:27- #4 会計方針に関する事項(連結)
暗号資産売買等損益
「Zaif」での暗号資産交換サービス「かんたん売買」または顧客と暗号資産売買契約した際の暗号資産の売買差額であり、約定日に収益を計上しております。
2024/01/30 15:27- #5 提出会社の株式事務の概要(連結)
第6 【提出会社の株式事務の概要】
事業年度 | 11月1日から10月31日まで |
公告掲載方法 | 電子公告により行う。ただし、電子公告によることができない事故その他やむを得ない事由が生じたときは、日本経済新聞に掲載する方法により行う。当社の公告掲載URLは次の通り。https://www.caica.jp |
株主に対する特典 | [対象株主]2023年10月31日現在の株主名簿に記載または記録された10単元(1,000株)以上所有の株主に対して株主優待品を贈呈いたします。[株主優待品]自社発行の暗号資産「カイカコイン」(略称:CICC)を一律500円相当分(84.3697CICC)贈呈いたします。[進呈方法]当社の招集通知に同封している「株主優待のご案内」にてご確認をお願いいたします。[進呈時期]2024年4月25日を予定しております。 |
(注) 当社の株主は、その有する単元未満株式について、次に掲げる権利以外の権利を行使することができない旨を定めております。
(1)会社法第189条第2項各号に掲げる権利
2024/01/30 15:27- #6 発行済株式総数、資本金等の推移(連結)
(変更前)
具体的な使途 | 金額(百万円) | 支出予定時期 |
③ 当社グループ全体のリブランディング | 200 | 2021年5月~2023年10月 |
④ 株式会社カイカキャピタル(旧商号:株式会社ZaifCapital)における暗号資産運用資金 | 2,200 | 2021年5月~2023年10月 |
⑤ カイカ証券株式会社(旧商号:eワラント証券株式会社)の増資引受 | 440 | 2021年5月~2023年10月 |
(変更後)
具体的な使途 | 金額(百万円) | 支出予定時期 |
③ 当社グループ全体のリブランディング | 200 | 2021年5月~2023年10月 |
④ 株式会社カイカキャピタル(旧商号:株式会社ZaifCapital)における暗号資産運用資金 | 706 | 2021年5月~2023年10月 |
⑤ カイカ証券株式会社(旧商号:eワラント証券株式会社)の増資引受 | 0 | 2021年5月~2023年10月 |
8 2022年1月28日開催の第33期定時株主総会決議により、会社法第447条第1項及び第448条第1項の規定に基づき、資本金の一部及び資本準備金の全額を減少し、その他資本剰余金に、それぞれ振り替えるとともに、会社法第452条に基づき、増加後のその他資本剰余金の一部を繰越利益剰余金に振り替え、欠損の補填に充当したものであります。(減資割合95.2%)
2024/01/30 15:27- #7 税効果会計関係、連結財務諸表(連結)
1 繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
| 前連結会計年度(2022年10月31日) | 当連結会計年度(2023年10月31日) |
未払事業税 | 20,239 | | 3,439 | |
暗号資産評価損 | 12,121 | | 69,048 | |
減価償却超過額 | 132,696 | | 5,324 | |
(注)1 評価性引当額が1,717,089千円増加しております。この増加の主な内容は、当社及び一部の連結子会社における税務上の繰越欠損金に係る評価性引当額が増加したことなどによるものです。
2 税務上の繰越欠損金及びその繰延税金資産の繰越期限別の金額
2024/01/30 15:27- #8 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(連結)
・カイカコイン(CICC)の資産価値向上
当社は自社で暗号資産「カイカコイン(CICC)」を発行しており、運用実績は7年に及びます。今後は、GameFiとして注目されるゲーム内決済通貨としての活用をはじめとして、活用シーンを増やすことで資産価値の向上を図ります。
・Zaif INOにおけるサ-ビスの拡充
2024/01/30 15:27- #9 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(連結)
なお、2023年10月16日付で「中期経営計画(2024年10月期~2026年10月期)」を策定いたしました。詳細は、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)中長期的な会社の経営戦略をご参照ください。
当連結会計年度における売上高は5,408百万円(前連結会計年度比16.0%減)となりました。CAICAテクノロジーズにおけるシステム開発が堅調であった一方、既存商品のサービスを終了したカイカ証券や、暗号資産交換所Zaifを運営するカイカエクスチェンジ及び暗号資産レンディングサービスや暗号資産の投融資・運用を行うカイカキャピタルにおいては、大幅に減少いたしました。
利益面につきましては、前連結会計年度にカイカエクスチェンジののれんの全額減損処理を行ったことにより、当期から当該のれんの償却額が発生しなくなったことに加え、グループ全体で経費の圧縮に努めたものの、売上高の減少を補いきれませんでした。この結果、営業損失は2,378百万円(前連結会計年度は営業損失1,389百万円)となりました。経常損失は、当社子会社が保有する投資有価証券のうち、将来の期間にわたって実質価額の低下の状態が続くと予想されるものについて減損処理を行い、投資有価証券評価損として105百万円を営業外費用に計上したことに加え、当社子会社の長期貸付金及び長期未収利息について、貸付先の経営状況及び財務状況に関して検討した結果、当該債権に対する貸倒引当金繰入額として104百万円を計上したこと等により、2,560百万円(前連結会計年度は経常損失1,395百万円)となりました。親会社株主に帰属する当期純損失は、子会社株式の譲渡に伴い、関係会社整理損1,493百万円等を特別損失に計上したことにより3,889百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失6,244百万円)となりました。
2024/01/30 15:27- #10 追加情報、財務諸表(連結)
暗号資産
当社は、資金決済に関する法律(平成21年法律第59号)における暗号資産を保有しております。なお、暗号資産に関する注記は以下のとおりであります。
(1)暗号資産の貸借対照表計上額
2024/01/30 15:27- #11 追加情報、連結財務諸表(連結)
暗号資産
当社及び一部の連結子会社は、資金決済に関する法律(平成21年法律第59号)における暗号資産を保有しております。なお、暗号資産に関する注記は以下のとおりであります。
(1)暗号資産の連結貸借対照表計上額
2024/01/30 15:27- #12 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項(連結)
① Orderbook Tradingにおける受取手数料
当社グループが提供するサービス「Zaif」での暗号資産取引サービス「Orderbook Trading」において、暗号資産の売買等の媒介、取次ぎ又は代理を行ったことにより顧客から受け入れる手数料であり、暗号資産取引所における取引日に収益を計上しております。
② その他の受取手数料
2024/01/30 15:27- #13 重要な会計上の見積り、財務諸表(連結)
関係会社株式の評価は、超過収益力を反映した実質価額を帳簿価額と比較し、実質価額の著しい低下の有無を判定しております。実質価額が著しく低下した場合には相当の減損処理を行っておりますが、回復する見込があると認められる場合には減損処理を行わないことがあります。
当事業年度において、暗号資産市場におけるステーブルコインの暴落などの外部環境の悪化により株式会社カイカフィナンシャルホールディングスグループの事業計画の変更を余儀なくされ、取得時に想定していた超過収益力が見込めず、同社株式の実質価額が著しく下落したため、当該減少額を関係会社株式評価損として特別損失に計上しております。
また、株式会社カイカフィナンシャルホールディングスグループの計画には、将来の暗号資産市場の動向や、暗号資産取引所における利用者数といった複数の重要な仮定が含まれます。
2024/01/30 15:27- #14 重要な会計上の見積り、連結財務諸表(連結)
(2)識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
当社連結子会社株式会社カイカフィナンシャルホールディングス及びその子会社では暗号資産市場におけるステーブルコインの暴落などの外部環境の悪化等により事業計画の変更を余儀なくされ、当連結会計年度の売上及び営業利益は事業計画に比べ大幅な未達となったことから、のれん及び関連する事業資産を回収可能価額まで減額し、減損損失を計上しております。
当社グループは、キャッシュ・フローを生み出す最小単位として会社を基本単位とし、のれんについては、関連する事業資産を含むより大きな単位でグルーピングしております。減損の兆候がある事業については帳簿価額と回収可能額を比較し、減損損失を認識すべきと判定する場合、帳簿価額を回収可能額まで減額することにより減損損失を計上しております。回収可能価額は使用価値により測定しており、使用価値を算定する場合における割引前将来キャッシュ・フローは、各事業の事業計画を基礎としております。株式会社カイカフィナンシャルホールディングスグループの事業計画には、将来の暗号資産市場の動向や、暗号資産取引所における利用者数といった複数の重要な仮定が含まれます。
2024/01/30 15:27- #15 重要な会計方針、財務諸表(連結)
個別法による原価法
ハ 暗号資産の評価基準及び評価方法
・活発な市場があるもの
2024/01/30 15:27- #16 重要事象等の内容、分析及び対応策、事業等のリスク(連結)
当社グループは、安定したキャッシュ・フローを産みだすシステム開発のITサービス事業に集中いたします。また、資本業務提携を締結したクシム及びその子会社であるチューリンガム株式会社とともに、ブロックチェーン技術を活用したWeb3ビジネスの拡大を図ります。ITサービス事業への集中とWeb3ビジネスの拡大により、2026年10月期までの間に年平均13%増の連結売上高を目指してまいります。
これまで業績面で大幅なマイナスの影響をもたらしていた暗号資産関連事業の子会社を売却し、カイカ証券を廃業したことで、2024年10月期以降は販売費及び一般管理費は、2023年10月期比で約2,200百万円が削減される見込みです。
また、Web3コンサル事業「CAICA Web3 for Biz」から、上流工程の高単価SI案件を獲得することで、2026年10月期までに営業利益率6%を目指します。さらに、2026年10月期までにITサービス事業の人員(パートナー人員を含む)を2023年10月期比で8.5%増の725人とする予定であり、一人当たりの売上も8.5%増とする予定です。
2024/01/30 15:27