有価証券報告書-第23期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/30 11:04
【資料】
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【項目】
140項目

研究開発活動

当社グループは、「HCI(Human Communication Integration)の実現」をビジョンに掲げ、人が機械に自然に意思を伝えられる「ソフトコミュニケーションの時代」を拓くべく、音声認識技術および有用な最先端技術について研究開発活動を行っております。
当連結会計年度においては、「AI音声認識」(AIにより認識精度などが向上した音声認識:AmiVoice®)のさらなる認識精度向上、および「音声AI」(音声認識を含む音声処理を前提としたAI技術:AmiAgent®)の機能強化について取り組みました。そして、各分野別に新規製品・サービスの開発、既存製品の機能向上および強化の開発について取り組みました。
当連結会計年度における研究開発活動の概要は、以下のとおりであります。
① 「AI音声認識」において、双方向型のディープラーニング技術「Bi-LSTM(Bidirectional Long Short-Term Memory)」の研究や実装を推し進めて、自然発話音声認識の認識精度向上を行いました。また、中国語、韓国語、英語、タイ語の音声認識精度向上および適用範囲の拡大を行いました。
② 「音声AI」の機能強化を行うとともに、音声認識によってテキスト化された後に、重要文抽出や自動要約を行うための自然言語処理技術の研究開発を行いました。
③ コンタクトセンター向けAI音声認識ソリューション「AmiVoice® Communication Suite3.5」をリリースし、アマゾン ウェブ サービスのクラウド型コンタクトセンターサービス「Amazon Connect」と連携するなど、コンタクトセンター向け製品の機能強化を行いました。
④ 音声認識APIを提供する開発プラットフォーム「AmiVoice® Cloud Platform」をリリースするとともに、「汎用エンジン」「医療汎用エンジン」「業務報告 製薬エンジン」「業務報告 金融エンジン」など様々な領域特化型エンジンの提供を開始するなど、プラットフォームサービスの機能強化を行いました。また、音声認識に適した超指向性小型スタンドマイク「AmiVoice® Front ST01」を開発するなど、各種マイクの開発を行いました。
⑤ 病院における医師や看護師、医療従事者の業務効率化の取り組みの中で、AI音声認識ワークシェアリングサービス「AmiVoice iNote®」をはじめとしたスマートデバイスを活用した既存製品強化や新サービスの開発や試行を行いました。
⑥ 「AI音声認識」を活用し、会議や商談、会見等の記録作成・議事録作成を効率化する文字起こし支援アプリケーション「AmiVoice® ScribeAssist」の開発を行いました。
⑦ 建設・建築業界向け建築工程管理のプラットフォームサービス「AmiVoice® スーパーインスペクションプラットフォーム(SIP)」およびクラウド型会議ソリューション「AmiVoice® スーパーミーティングメモ」などの機能強化を行いました。
この結果、当連結会計年度の一般管理費に含まれている研究開発費は390百万円となりました。