有価証券報告書-第20期(平成30年1月1日-平成30年12月31日)

【提出】
2019/03/27 12:29
【資料】
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【項目】
189項目

事業内容

当社グループは、当社及び連結子会社2社より構成されております。
当社グループはインターネット広告市場において、オンライン上のマーケティングコストを削減する「パフォーマンスマーケティング」を事業コンセプトとして、オンラインでマーケティング活動を展開する企業に対して、アフィリエイト・プログラム運営サービス(以下「アフィリエイト広告サービス」という。)「A8.net(エーハチネット)」、スマートフォン向け運用型広告サービス「nend(ネンド)」、リターゲティング広告配信サービス「nex8(ネックスエイト)」、スマートフォンアプリ向けCPI広告サービス「seedApp(シードアップ)」を主要サービスとして提供しております。
また、世界のアドネットワークを繋げる活動のほか、当社グループ自らが広告媒体となるサイト(広告主のバナー広告やサイトURLを表示したサイト:以下「パートナーサイト」という。)を運営しております。その他、メディア事業等の運営を行っており、セグメントの名称としましては、「CPA型アドネットワーク事業」「CPC/ターゲティング型アドネットワーク事業」「その他」の3つの区分に分類されます。
セグメントの名称事業内容
CPA型アドネットワーク事業アフィリエイト広告サービス「A8.net(エーハチネット)」の運営
スマートフォンアプリ向けCPI広告サービス「seedApp(シードアッ
プ)」の運営
CPC/ターゲティング型アドネットワーク事業スマートフォン向け運用型広告サービス「nend(ネンド)」の運営
リターゲティング広告配信サービス「nex8(ネックスエイト)」の運営
その他メディア事業等の運営

各分野別の具体的なサービス内容は次のとおりであります。
(1)CPA型アドネットワーク事業
インターネット上でマーケティング活動を行なう企業に対して、効率的に見込客を集客するサービスである、アフィリエイト広告サービス「A8.net(エーハチネット)」を提供しております。
アフィリエイト・プログラムとは、「成果報酬型広告」とも呼ばれ、広告主のWebサイト(以下「サイト」という。)において何らかの成果(購買、資料請求、会員登録等)が発生した場合に、パートナーサイトに対して、成果に応じた報酬を支払うという広告形態であります。広告主は、広告目的が達成された場合に、その達成状況に応じて成果報酬(広告料)を支払えばよいため費用対効果が高く、またパートナーサイトは媒体のスペースを生かした収益獲得が可能となる広告手法であります。
当社は、自社のアフィリエイト・プログラム用システムを使用して複数の広告主と、複数のパートナーサイトを仲介するという意味で、自社を「アフィリエイトサービスプロバイダー」と位置付けており、インターネット上でサイトを有する企業及び個人のすべてが、当社の広告主又はパートナーサイトとして、「A8.net(エーハチネット)」の会員となることが可能であります。
当社が運営するアフィリエイト広告サービスでは、当社が募集して審査及び会員登録を行った複数のパートナーサイトと複数の広告主のニーズをマッチさせ、各広告別の成果の計算、広告主からの広告料の回収、及びパートナーサイト運営者に対する成果報酬の支払を当社が行っております。
また、スマートフォンアプリ向けのCPI(※1)広告サービス「seedApp(シードアップ)」を提供しております。スマートフォンアプリの利用者が、アプリ内の広告から他のアプリをインストールすることで成果が発生し、パートナーサイトに対して、成果に応じた報酬を支払う広告形態であります。
「seedApp(シードアップ)」は複数成果地点の運用管理や、専任担当者によるマッチングやパートナーサイトの特性をもとに、個別に広告案件の繋ぎ込みを行うクローズド型として提供することで費用対効果が高い広告配信が可能となっております。
(2)CPC/ターゲティング型アドネットワーク事業
スマートフォンサイトやスマートフォンアプリ向けに広告を配信するサービスである「nend(ネンド)」は、パートナーサイトから広告主のサイトへの送客を目的としており、パートナーサイトに配信した広告を表示又はクリックすることで成果が発生し、パートナーサイトに対して、成果に応じた報酬を支払う広告形態であります。
また、リターゲティング広告配信サービス「nex8(ネックスエイト)」は、当社グループが運営する広告ネットワーク「nend(ネンド)」や国内の代表的なAdExchange・SSP(※2)への広告配信が可能なサービスであり、RTB(※3)で配信した広告の表示により成果が発生し、パートナーサイトに対して、成果に応じた報酬を支払う広告形態であります。
ターゲット層に合わせた広告を配信することで、最適で効率的な顧客獲得を目指すことができます。
さらに、株式会社アドジャポンにおいて、広告主のグローバル化を見据え、海外の広告配信ネットワークとの提携を進めています。
(3)その他
シーサー株式会社が運営する「Seesaaブログ(シーサーブログ)」を代表とする、メディア事業等を展開しております。自社運営しているブログサービス内に広告枠を設置し、広告掲載料を獲得する収益モデルとなっております。
※1 CPI(Cost Per Install)とは、1インストール当たりのコストのことを言います。インターネット広告業界においては、主に、スマートフォン向けアプリがインストールされるたび広告料金が発生する広告手法を言います。
※2 SSP(Supply-Side Platform)とは、メディアの広告収益を最大化させるサプライサイド(媒体側)の広告管理プラットフォームのことを言います。
※3 RTB(Real Time Bidding)とは、オンライン広告の入札の仕組みで、1インプレッションごとに広告枠の情報分析とそれに基づいた競争入札を行い、配信広告を決定する方法のことを言います。
[事業系統図]
以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。0101010_001.png