有価証券報告書-第19期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/18 15:05
【資料】
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【項目】
104項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来に関する事項には、不確実性を内在しており、あるいはリスクを含んでいるため、将来生じる実際の結果と異なる可能性を含んでおりますのでご留意ください。
(1) 経営成績の分析
① 売上高
当連結会計年度における業績は、売上高8,167,614千円で前期比1,527,466千円(23.0%)の増加となりました。
主な増減要因(セグメント別)は以下のとおりであります。
ウェブソリューション関連事業におきましては、ActiBookやCMS Blue Monkey、さらにはCOCOARを始めとしたWebアプリケーションの企画、開発、販売に留まらず、Web制作やアクセスアップコンサルティング、システムの受託開発・カスタマイズといった顧客の売上増大や業務効率アップを目的としたWebアプリケーションに関するトータルソリューションを提供しております。
当連結会計年度におきましては、2012年11月に投入したCOCOARの販売が好調に推移いたしました。特に、新卒社員に対して重点的な教育活動を行ったことによる、新卒社員の早期戦力化と、ActiBookの既存顧客に対してCOCOARを中心に重ね売りをしていくことで、売上高を大きく伸ばすことができました。
ActiBookに関しましては、社内文書の電子化を見据えた「CLM」を強化するための機能拡張を中心に行い、その
結果、大手メーカー企業などを中心に87社に対して、CLM目的での導入を実現できました。また、メインターゲッ
トである印刷会社市場に対しても導入企業数が前期比約63%アップと好調に推移いたしました。
Web事業につきましては、アクセスアップコンサルティングを強化したことにより、2014年3月度のストック売
上高が前年同月比で約99%アップと好調に推移しております。また、このアクセスアップコンサルティングのノ
ウハウをWeb制作のフロー収益を稼ぎ出す分野にも展開し、中規模層の単価の高いWeb制作案件の受注も増加して
きております。
さらに、2013年12月にはPlusdbをリリースしており、新たな切り口で提案できる環境が整いました。
この結果、売上高1,943,938千円で前期比461,734千円(31.2%)の増加となりました。
ネットワークソリューション関連事業におきましては、クラウド関連サービス、ネットワーク機器販売、インフラサービスを組み合わせたトータルソリューションを提供しております。
ゲートウェイ関連の商材である、「Digit@Link マネージドゲート」や「Digit@Link ネットレスQ」、低価格でクラウドサービスが利用できる、「Digit@Link セキュアSAMBA」などで、引き続き堅調に顧客数を伸ばすことができました。
また、既存顧客への営業活動として、MFP導入顧客へネットレスQの提案、マネージドゲート顧客に対してのインテグレーション提案がそれぞれ順調に活動できたことで、大きくフロー収益を伸ばすことができました。
インテグレーションに関しましては、アライアンス企業との協業体制を強化したことで、営業の生産性を向上させる結果となっており、引き続き技術力の強化を行ってまいります。
クラウド関連サービスにおきましては、顧客数の増加に対応するためにサービス基盤の改修を行っており、快適なサービス提供と新しいサービス立ち上げのための設備投資を継続して行ってまいります。
この結果、売上高2,160,313千円で前期比316,811千円(17.2%)の増加となりました。
ビジネスソリューション関連事業におきましては、営業効率の強化策として実施した営業組織の販売手法別組織への再編が3年目を迎え、更なる業務効率向上を行ってまいりました。当連結会計年度におけるビジネスソリューション関連商材につきましては堅調に推移いたしました。
ビジネスホン販売に関しましては、多様化する顧客のニーズに応え快適な通信環境の構築とワークスタイルの変革を推進していくことを目指し、従来のレガシー型と市場ニーズの高まるクラウド型IP電話サービスを展開しております。中でもレガシー型の製品の販売におきましては、リース期間満了を迎える既存顧客のリプレイス需要の高まりと入社後2年を経過した社員の成長を受け、売上高を伸ばし、堅調に推移いたしました。
MFP販売に関しましては、これまでアプローチしきれていなかった東東京地区に支店を設立し、同地区の既存顧客に対する販売が好調だったこと、また新卒研修機関として同支店に併設されたキャリアプロデュース営業部の運営により、新卒の早期育成が実現できたことや新規開拓での販売も増加したことにより堅調に推移いたしました。
ソフトバンクテレコム株式会社が提供する電話サービスであるおとくラインの受付案内、登録作業、現地調査等の加入に必要な手続きを同社に代わって行う回線接続受付に関しましては、大口顧客の多回線の受注活動が堅調だったこと、またテレフォンアポインターの導入により営業人員の生産性向上に寄与したこともあり、堅調に推移いたしました。
その一方で、平成27年3月期以降の生産効率向上のための先行投資として、拠点展開及びメンテナンス・サポート部門の先行増員により製造原価が大幅に増加いたしました。
この結果、売上高4,063,363千円で前期比748,920千円(22.6%)の増加となりました。
② 売上原価
売上原価は3,922,584千円(前期比24.4%増)となりました。これは主に売上高の増加や、ウェブソリューション関連事業における人員増加に伴う人件費、減価償却費等の各費用の増加、ビジネスソリューション関連事業における拠点展開及びメンテナンス・サポート部門の先行増員によるものであります。売上高比は前連結会計年度47.5%から当連結会計年度48.0%に増加いたしました。
その結果、当連結会計年度の売上総利益は4,245,030千円(前期比21.7%増)となりました。
③ 販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費は3,415,090千円(前期比20.6%増)となりました。これは主に新卒65名の採用による人件費の増加などによるものであります。
④ 営業利益
営業利益は各セグメントの増収を受け、829,940千円(前期比26.5%増)となりました。この結果、営業利益率は前連結会計年度9.9%から当連結会計年度10.2%に上昇いたしました。
⑤ 経常利益
経常利益は856,106千円(前期比30.6%増)となりました。営業外収益の主な内容は持分法による投資利益、営業外費用の主な内容は、株式交付費償却及び為替差損となっております。
⑥ 特別損益
当連結会計年度において、特別利益として投資有価証券売却益8,198千円を計上いたしました。また、特別損失として投資有価証券評価損77,872千円及び投資有価証券売却損1,999千円を計上いたしました。
⑦ 当期純利益
税金等調整前当期純利益は784,432千円(前期比19.7%増)となり、税効果会計適用後の法人税等負担額は352,394千円(前期比33.2%増)となりました。上記の結果、当連結会計年度の当期純利益は、432,038千円(前期比10.5%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
第19期(平成26年3月期)
① 流動資産
流動資産は、前連結会計年度末に比べて、655,258千円増加し、4,051,836千円となりました。その主な内容は、受取手形及び売掛金の増加405,923千円や現金及び預金の増加178,399千円、その他の流動資産の増加67,323千円があったことなどによるものであります。
② 固定資産
固定資産は、前連結会計年度末に比べて、237,626千円増加し、1,115,677千円となりました。その主な内容は、ソフトウエアの増加187,063千円や投資有価証券の増加10,981千円、差入保証金の増加27,552千円があったことなどによるものであります。
③ 繰延資産
繰延資産は、前連結会計年度末に比べて、4,581千円減少しました。これは株式交付費が4,581千円減少したことによるものであります。
④ 流動負債
流動負債は、前連結会計年度末に比べて、418,672千円増加し、1,661,528千円となりました。その主な内容は、買掛金の増加165,087千円や未払金の増加174,610千円、未払法人税等の増加41,743千円があったことなどによるものであります。
⑤ 固定負債
固定負債は、前連結会計年度に比べて、11,785千円増加し、12,285千円となりました。その主な内容は、繰延税金負債の増加11,785千円によるものであります。
⑥ 純資産
純資産は、前連結会計年度末に比べて、457,845千円増加し、3,493,700千円となりました。その主な内容は、当期純利益432,038千円の計上がありましたが、その一方で、株主総会決議による配当金の支払39,395千円があったことなどによるものであります
(3) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況については、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。