有価証券報告書-第36期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/18 15:43
【資料】
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【項目】
98項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、安倍政権交代以降に進行した円安・株高は足踏み状態となったものの、東京オリンピック開催決定等の好影響もあり、緩やかな拡大傾向となりました。
このような状況下、平成25年の国内総広告費は5兆9,762億円、前年比1.4%増と伸長いたしました。
当社グループにおきましては、主力であるフリーマガジン事業におきまして、第1四半期に1誌、第4四半期に6誌、合計7誌を創刊するとともに、VC(※)契約による全国展開も図り、フリーマガジンの発行部数を伸ばしてまいりました。
これらの結果、広告の受注は順調に伸び、売上高は6,278,999千円となり、営業利益が435,222千円、経常利益が441,637千円、当期純利益が275,649千円となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
a.メディア事業
メディア事業では、当連結会計年度にフリーマガジン『地域みっちゃく生活情報誌』を次のとおり創刊いたしました。
平成25年6月『からっと』(三重県尾鷲市・熊野市・紀北町・紀宝町・御浜町22,000部)
平成26年3月『こはく』(鳥取県米子市52,000部)
平成26年3月『昭和フリモ』(愛知県名古屋市昭和区41,650部)
平成26年3月『熱田フリモ』(愛知県名古屋市熱田区25,100部)
平成26年3月『東区フリモ』(愛知県名古屋市東区35,300部)
平成26年3月『中区フリモ栄版』(愛知県名古屋市中区栄29,650部)
平成26年3月『中区フリモ大須金山版』(愛知県名古屋市中区大須・金山28,700部)
上記のとおり、名古屋市内に5誌を創刊し、平成23年3月期より取り組んでまいりました名古屋市内全域を配布エリアとすることが完了し、同市内93.8万世帯にフリーマガジンをお届けできる体制となりました。
また、フリーマガジンの全国展開への取り組みとして、VC契約による発行を推進し、当連結会計年度につきましては6社と契約し、合計13社となりました。
なお、平成26年3月末現在、当社が発行するフリーマガジンは47誌、発行部数は275万部となり、VC契約による発行16誌を加えますと合計63誌、総発行部数363万部となりました。県別の状況は愛知県126万部、岐阜県70万部、三重県53万部、滋賀県33万部、群馬県16万部、兵庫県12万部、鳥取県11万部、山梨県7万部、山形県6万部、和歌山県6万部、福岡県5万部、宮城県5万部、茨城県4万部、福井県3万部、合計14県の発行となっております。
また当社が運営いたします地域みっちゃく生活情報総合ポータルサイト『フリモ』(furimo.jp)の会員数は99,222名、掲載店舗数は18,629件となっております。
これらの結果、フリーマガジン部門の売上高は2,969,649千円となりました。
次に、イベント・セミナー部門では、年間506案件のイベントやセミナー等を手掛け、売上高は291,854千円となりました。
次に、通信販売部門では、プロ野球の楽天がリーグ優勝し、さらには日本一になったことを記念して開催されたセール(楽天サイト)や、消費税増税前の駆け込み需要の波をうまく捕らえたこと等から、売上高は262,795千円と大幅に受注を伸ばしました。
これらの結果、メディア事業の売上高は3,524,299千円となりました。
(※)VCとは
Voluntary Chain(ボランタリー・チェーン)の略。複数の仲間が独立性を保ちながら共同で企画・編集・営業・運営をする組織。当社は今後VCを推進いたします。VCにより、フリーマガジン『地域みっちゃく生活情報誌』を発行し、地域社会に貢献するというボランティア精神(Volunteer Spirit)で事業成熟(Win a Victory)を目指します。
(注)発行部数、会員数、掲載店舗数は平成26年3月末現在
b.広告SP事業
広告SP事業では、企業の広告主に対し、自社のフリーマガジンを中心とした企画提案を推進し、受注の拡大を図りました。また、消費税増税前の駆け込み需要の好影響もあり、不動産関連や自動車ディーラー等の広告出稿が増加したことや、医薬品メーカーのテレビCMを獲得したこと等から、受注の獲得は好調に推移いたしました。
拠点別では、岐阜支社が売上高1,260,748千円、名古屋支社が売上高706,285千円、三重支局が売上高222,204千円となりました。東京支社につきましては、主要広告主からの広告受注が減少し、売上高216,158千円となったものの、連結子会社の売上が加わったことから、東京エリアにおける売上高は471,594千円となりました。
また、第1四半期に、フリーマガジン事業の拠点とのシナジー効果による広告主獲得を目的に滋賀支局を創設いたしました。滋賀支局は順調に受注を獲得し、売上高は93,868千円となりました。
これらの結果、広告SP事業の売上高は2,754,700千円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、214,629千円となりました。
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
営業活動の結果得られた資金は219,181千円となりました。これは主に、貸倒引当金が103,619千円減少し、法人
税等の支払額126,848千円を支出したものの、税金等調整前当期純利益を425,930千円計上したこと等によるものであります。
[投資活動によるキャッシュ・フロー]
投資活動の結果支出した資金は、74,911千円となりました。その主な要因は、定期預金の払戻と預入との差額に
よる支出44,157千円と、有形固定資産の取得による支出31,336千円等によるものであります。
[財務活動によるキャッシュ・フロー]
財務活動の結果支出した資金は、113,505千円となりました。これは主に、長期借入金の借入と返済との差額による収入71,895千円を得たものの、短期借入金の返済で140,000千円、配当金の支払で32,256千円支出したこと等によるものであります。