有価証券報告書-第41期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/03/26 15:00
【資料】
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【項目】
161項目

事業内容

当社グループは、当社と連結子会社である株式会社MCOR、株式会社バイナス、SAS SB Traduction(フランス)、株式会社東輪堂、株式会社PMCにより構成され、ドキュメンテーション事業、エンジニアリング事業、技術システム事業という3つの事業を営んでおります。各事業の得意分野をいかして相互に連携を図ることで、様々なニーズに応えることができる「技術情報統合マネジメント企業」として、自動車、各種情報家電、産業機械、FA機器、医療機器、教育関連、物流、食品、農水産物等の幅広い業界へのサービス提供を行っております。
(ドキュメンテーション事業)
ドキュメンテーション事業は、当社とSAS SB Traduction、株式会社東輪堂、株式会社PMCで構成されており、技術情報をベースに、ドキュメント類の作成およびこれに付随する多言語翻訳等を行っております。
当社ドキュメンテーション事業は、顧客企業の製品開発工程において作成された技術資料等を基に、業務マニュアルや製品の取扱説明書等の各種ドキュメントの制作を受託しております。
在外子会社のSAS SB Traductionは、フランスにおいて各種ドキュメントを世界各国の言語に展開するための多言語翻訳およびソフトウエアのローカリゼーションを行っております。
株式会社東輪堂は、IT関連機器および業務用機器の多言語マニュアル制作ならびに各種翻訳を行っております。
株式会社PMCは、製品の取扱説明書、各種マニュアルおよびカタログ等の制作を行っております。
(エンジニアリング事業)
エンジニアリング事業は、当社と株式会社バイナスで構成されており、設計開発支援およびロボットなどのFA関連エンジニアリング、各種試験装置の製作、ロボット学習教材の製造・販売を行っております。
当社エンジニアリング事業は、顧客企業の開発部門における設計支援業務等の支援を行っております。
株式会社バイナスは主に様々な製造工程に対応したFAロボットシステムの開発を主軸に、ものづくりのプロセスにおける省人化を提案しております。また、各種制御の技術ノウハウとFA技術等の工業技術教育に携わってきた実績をいかして、ロボット実習装置「Robo-Trainer」を製造・販売しております。
(技術システム事業)
技術システム事業は、株式会社MCORで構成されており、システム開発から運用業務、解析作業等の受託を通してものづくりのエンジニアリング分野に幅広く携わっております。
株式会社MCORは、CAD、CAE、BoM等のシステム開発を主軸に事業を展開しております。また、自動車・産業機器分野で培った技術であるMBDの各種受託制御設計、制御ソフト開発、MBD教育および自動車・航空機メーカー等における主要PLMシステムの導入支援・カスタマイズ・データ連携等にも力を入れております。
顧客企業のビジネスプロセスと当社グループの事業との関わりは下図の事業系統図のとおりであります。
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事業の名称項目内容
ドキュメンテーション事業事業内容技術情報をベースに、ドキュメント類の制作およびこれに付随する事業
技術
製品・サービス
コア技術Webコンテンツ、CGアニメ、eラーニング、セールス・技術プレゼン、多言語翻訳等
主要製品・サービス技術資料、教育資料、作業要領書、取扱説明書、パーツガイド、整備解説書等、電子マニュアル
エンジニアリング事業事業内容製品開発・生産技術分野における3D-CADによる製品設計・設備設計等の支援事業およびこれに付随する解析・データ変換・データ管理等の事業
技術
製品・サービス
コア技術CAD、CAE、CAT、CAM等
主要製品・サービス製品の開発工程における設計・CAD・解析業務等の受託及び技術者派遣、ロボット・システムの製造、FAエンジニアリング、Robo-Trainerの製造・販売
技術
システム
事業
事業内容コンピュータシステムの開発・運用および企画・コンサルティング事業
技術
製品・サービス
コア技術CAD、CAE、CAT、CAM、PDM、BoM、PLM、SCM、CRM、MBD等
主要製品・サービス製造業における製品開発に係る技術系システムの開発・運用および企画・コンサルティング等

株式会社バイナスおよびSAS SB Traductionは、2008年12月期において、当社が株式会社バイナスの発行済株式の100%を、SAS SB Traductionの同51%を取得したことにより連結子会社となっております。
2010年12月期においては、SAS SB Traductionの株式を追加取得して100%子会社とし、株式会社東輪堂の発行済株式の100%を取得し連結子会社としております。
2011年12月期では、株式会社PMCの発行済株式の100%を取得しております。
顧客企業の製品開発等の支援を行うにあたり、取引先とは「派遣契約」あるいは「業務請負契約」を締結し、従業員あるいは派遣対象者を顧客企業に派遣・常駐させるなどして、顧客企業における製品開発業務への多面的なサポート体制を敷いております。
派遣契約の場合は、雇用者(当社等)と派遣労働者との間に雇用関係はありますが、派遣労働者は派遣先である顧客企業の指揮命令により業務を遂行することとなります。
業務請負の場合は、当社と顧客企業との間の業務請負契約に基づき、請け負った業務を遂行することとなります。派遣契約との違いは、労働者の業務遂行に係る指揮命令が当社等に帰属している点にあり、請け負った業務成果に対して顧客企業より報酬等が支払われることとなります。なお、「派遣契約」とするか「業務請負契約」とするかは顧客企業側のニーズ等によって決まることとなります。
(注) 主な用語の定義は次のとおりです。
CAD(Computer Aided Design)
:「コンピュータ支援設計」の略。建築物や工業製品の設計にコンピュータを用いること。
CAE(Computer Aided Engineering)
:工業製品の設計・開発工程を支援するコンピュータシステム。
CAT(Computer Aided Testing)
:製品の検査や検査支援を行うシステム。
CAM(Computer Aided Manufacturing)
:「コンピュータ支援製造」工場の生産ラインの制御のコンピュータを使うこと。
PDM(Product Data Management)
:工業製品の開発工程において、設計・開発に関わるすべての情報を一元化して管理し、工程の効率化や期間の短縮をはかる情報システム。
BoM(Bill of Materials)
:部品表のこと。製品がどの部・下位構成品・中間製品及び原資材などから構成・製造されるかという関係を示した表やデータのこと。
PLM(Product Lifecycle Management)
:「製品ライフサイクル管理」保守を含めた製品のライフサイクル全体を管理すること。
SCM(Supply Chain Management)
:企業活動の管理手法の一つ。
CRM(Customer Relationship Management)
:情報システムを応用して企業が顧客と長期的な関係を築く手法のこと。
MBD(Model Based Development)
:「モデルベース開発」コンピュータによるシミュレーションを積極的に取り入れた製品開発の手法。