訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2015/12/09 15:00
【資料】
PDFをみる
【項目】
106項目

業績等の概要

(1)業績
第9期連結会計年度(自 平成26年4月1日 至 平成27年3月31日)
当連結会計年度におけるわが国の経済状況は、政府の経済政策や日銀の金融政策により、企業収益や雇用環境の改善傾向が続き、輸出関連企業を中心に緩やかな景気回復基調となりましたが、消費税増税に伴う個人消費の低迷が長引いていることに加え、急激な円安による輸入原材料の高騰や電気料金の値上がりなど、経済環境は依然として不透明な状況で推移いたしました。
当社グループを取り巻く環境におきましては、アミューズメント市場については、消費税増税による消費動向の落ち込みや将来の先行不安などからアミューズメント施設数が減少し、市場全体はやや縮小いたしました。
また、平成26年通年の国内スマートフォン出荷台数は、2,654万台(前年比12.4%減)となり、国内スマートフォン市場が本格的な立ち上がりを見せた平成22年以降、初めて年間ベースでのマイナス成長となったものの[出典 IDC Japan株式会社発表 平成27年3月13日より]、依然としてデジタルコンテンツやネットワーク等での市場の成長が見込まれております。
当社グループは、このような事業環境の中で、若年女性層のニーズに対応したプリントシール機の投入やプリントシール機専門店「girls mignon(ガールズミニョン)」の出店等により利用者拡大を図り、プリントシール画像取得・閲覧サービス「PiCTLINK(ピクトリンク)」の会員数は順調に増加しましたが、キャラクター関連商品については、過去のヒット作に匹敵するようなキャラクター版権を獲得・育成できなかった等の理由から、販売はやや落ち込む結果となりました。一方、将来への投資として、スマートフォン向けゲーム、カラーコンタクトレンズの販売サイト「Mew contact(ミューコンタクト)」等の新規ビジネスへの投資を積極的に行いました。
この結果、当連結会計年度における売上高23,911百万円(前期比96.0%)、営業利益3,033百万円(前期比88.8%)、経常利益3,278百万円(前期比92.7%)、当期純利益1,909百万円(前期比92.8%)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
(プリントシール事業)
プリントシール事業におきましては、本年度夏商戦向けの新機種「R(アール)」の販売が好調で、プリントシール機本体の売上は増加しました。また、プリントシール機専門店「girls mignon」は、新たに出店した地域(舞浜・札幌・宇都宮・横浜など)でエンドユーザーの支持を得ることができました。ただし、異常気象や消費税増税等によるプリントシール機のプレイ回数の減少や店頭におけるシール紙在庫圧縮の影響を受け、シール紙売上は減少いたしました。
この結果、当連結会計年度の売上高は9,384百万円(前期比96.3%)、営業利益は1,269百万円(前期比69.5%)となりました。
(コンテンツ・メディア事業)
コンテンツ・メディア事業におきましては、プリントシール画像取得・閲覧サービス「PiCTLINK」の入会促進施
策と継続利用促進施策が功を奏したことによって有料会員が増加いたしました。
一部のフィーチャーフォン向けコンテンツについては、市場の縮小から有料会員が減少したものの、スマートフォン向けコンテンツであるキュレーションサイト「curet(キュレット)」の立上げやカラーコンタクトレンズの販売サイト「Mew contact」等、新規分野への投資も積極的に行いました。
この結果、当連結会計年度の売上高は7,096百万円(前期比105.9%)、営業利益は4,020百万円(前期比107.4%)となりました。
(キャラクタ・マーチャンダイジング事業)
キャラクタ・マーチャンダイジング事業におきましては、音楽アーティスト等の新規キャラクター版権の取得やはずれなしのキャラクターくじ「みんなのくじ」の商品開発等、新規分野への投資を積極的に行いました。一方で、主力キャラクターを獲得・育成できなかったことに加え、急激な円安の影響を受けました。
この結果、当連結会計年度の売上高は4,034百万円(前期比78.0%)、営業利益は71百万円(前期比21.7%)となりました。
(ゲーム事業)
家庭用ゲームソフトのオリジナルロールプレイングゲーム「レジェンドオブレガシー」が販売好調となりました。新規発売タイトル数が増加した一方、スマートフォン向けオンラインゲーム等、来期以降に向けた開発投資も積極的に行いました。
この結果、当連結会計年度の売上高は1,596百万円(前期比149.0%)、営業損失は783百万円(前連結会計年度は、445百万円の営業損失)となりました。
(その他)
その他の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、書籍の出版事業等を行っております。
当連結会計年度の売上高は1,799百万円(前期比80.7%)、営業損失は371百万円(前連結会計年度は、110百万円の営業損失)となりました。
第10期第2四半期連結累計期間(自 平成27年4月1日 至 平成27年9月30日)
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済状況は、中国の景気減速に端を発した海外経済失速の影響により、先行きは不透明な状況となっております。このような状況において、当社グループはアミューズメント市場、キャラクタービジネス市場でのさらなるシェア拡大を目指して良質なエンタテインメントの企画・開発に取り組んでまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の連結業績は、売上高12,287百万円、営業利益2,231百万円、経常利益2,253百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,478百万円となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
(プリントシール事業)
プリントシール事業におきましては、主なターゲット層である10~20代前半女性のニーズに応える新機種を市場
に投入いたしました。平成27年春商戦向けの「Sugar femme(シュガーファム)」と平成27年夏商戦向けの新機種
「Shirayuki(シラユキ)」のプレイ回数が堅調に推移いたしました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は4,179百万円、営業利益は716百万円となりました。
(コンテンツ・メディア事業)
コンテンツ・メディア事業におきましては、プリントシール画像取得・閲覧サービス「PiCTLINK」の入会促進施
策と継続利用促進施策が功を奏したことによって有料会員が増加いたしました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は3,682百万円、営業利益は2,000百万円となりました。
(キャラクタ・マーチャンダイジング事業)
キャラクタ・マーチャンダイジング事業におきましては、人気のTVアニメやオンラインゲームのタイトルで発売したはずれなしのキャラクターくじ「みんなのくじ」が、コンビニエンスストアや書店などで売上を伸ばしました。また、アミューズメント施設向けのクレーンゲーム景品(プライズ)では、メディアミックス作品のキャラクター、ファンシー系のキャラクターや音楽アーティスト系のキャラクターを中心に、売上を伸ばしました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は3,405百万円、営業利益は472百万円となりました。
(ゲーム事業)
ゲーム事業におきましては、アニメプロジェクトのDVD出荷本数が伸長した一方、スマートフォン向け新規オリ
ジナルゲームへの積極的な投資を行いました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は642百万円、営業損失は296百万円となりました。
(その他)
その他の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、書籍の出版事業等を行っております。
当第2四半期連結累計期間の売上高は377百万円、営業利益は35百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
第9期連結会計年度(自 平成26年4月1日 至 平成27年3月31日)
当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、営業活動による収入が投資活動及び財務活動による支出を上回ったため、前連結会計年度末に比べ973百万円増加し6,074百万円(前年比119.1%)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動においては、税金等調整前当期純利益を3,223百万円、減価償却費を1,524百万円計上しました。また、たな卸資産が149百万円減少、未払費用が128百万円増加した一方で、仕入債務が296百万円減少し、法人税等の支払いにより1,922百万円資金が減少しました。その結果、営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度(3,616百万円の収入)に比べ65百万円増加し3,682百万円の収入となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動においては、有形固定資産の取得による支出が1,678百万円、無形固定資産の取得による支出が256百万円となりました。その結果、投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度(1,530百万円の支出)に比べ455百万円支出が増加し1,986百万円の支出となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動においては、短期借入金の純減額が86百万円、セール・アンド・リースバックによる収入が1,173百万円、リース債務の返済による支出が1,426百万円となりました。その結果、財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度(1,622百万円の支出)に比べ895百万円支出が減少し726百万円の支出となりました。
第10期第2四半期連結累計期間(自 平成27年4月1日 至 平成27年9月30日)
当第2四半期連結累計期間の現金及び現金同等物は、営業活動による収入が投資活動及び財務活動による支出を上回ったため、前連結会計年度末に比べ216百万円増加し6,291百万円(前期末比103.6%)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動により得られた資金は、1,268百万円となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益2,225百万円、減価償却費665百万円の計上、売上債権170百万円の増加、たな卸資産333百万円の増加があった一方で、仕入債務の減少488百万円、法人税等の支払額372百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動により使用した資金は725百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出626百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動により使用した資金は328百万円となりました。これは主に、セール・アンド・リースバックによる収入933百万円、リース債務の返済による支出989百万円、配当金の支払額230百万円によるものであります。