有価証券報告書-第7期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/29 10:48
【資料】
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【項目】
121項目

研究開発活動

当社グループでは、「世界最高の製品とサービスを提供し続けること」を目標として、国内外のお客様のニーズにあ
った商品の迅速な実現を目指す体制を構築し、効率的な研究開発を進めております。当連結会計年度の研究開発費は、全体で52億15百万円であります。
当社グループでは研究開発部門として、小型屋外作業機械、農業用管理機械及び一般産業用機械の製品開発を3本部
分担の基に実施しています。小型屋外作業機械は開発本部が、農業用管理機械は農業機械本部が、一般産業用機械は
産業機械本部が担当し、研究開発を進めております。また2013年1月より新たに電子制御研究所を設立し、電子制御
研究開発を各本部と共同して推進しております。
小型屋外作業機械は、国内外の排ガス規制対応を効率的に推進するためにエンジンプラットホームの整理統合化開
発を促進しており、順次新規エンジンを搭載した製品を主体とした新製品の市場投入を開始しております。国内におい
ては、プロ向け50ccクラスのチェンソー、トリマー専用の刈払機、軽量・小型の背負式刈払機などを開発し、市場投入
を行いました。輸出においては、米国の第3次排出ガス規制、欧州の第2次排出ガス規制に対応したチェンソー、ヘッ
ジトリマー、背負式ブロワなど競争力のある製品開発を進め、市場投入を行いました。
農業用管理機械は、大型防除機械関連でエンジン出力19KW以上のスピードスプレーヤに第4次排出ガス規制に適合した
小型ディーゼルエンジンを搭載しSSV1091FSのシリーズに展開し、業界に先駆けて市場投入を行いました。また、環境
に配慮した世界初の電動スピードスプレーヤ、キャビン仕様の乗用管理機、北海道向け牽引式スプレーヤBSQ6000の新
シリーズの市場投入を行い、大型高精度農業への対応に取り組んでいます。
一般産業用機械は、「環境と人にやさしい」を目標に、排出ガス低減、騒音低減、オイルガード装備、軽量・小型、省エネ等に注力した製品開発に取り組んでいます。発電機においては、三相・単相3線同時出力のマルチ発電機で小型・
軽量・低価格の新シリーズ開発や北米第4次排出ガス規制に対応した製品を開発し市場投入を行いました。出力特性や
機能等で各国様々な要求がある溶接機においては、開発スピードや生産性を上げるためのプラットホーム共通化設計を
進めております。投光機においては、ガソリン発電機搭載の3機種を開発し市場投入を行いました。なおLEDランプ
仕様のラインナップ化の開発も進めています。エンジンカッターにおいては、新クリーナシステムを搭載した製品を開
発しました。