四半期報告書-第31期第2四半期(平成27年10月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/02/15 11:04
【資料】
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【項目】
35項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間においては、対前年同期で増益を達成いたしました。
前期第2四半期連結累計期間において過去最高の業績を達成した、弊社の基幹事業であるマーケティング・コミュニケーション事業においては、今期もその勢いを継続しており、期首予算を達成するに至っております。また、前連結会計年度に損失を計上していたSP・MD事業は、飲料メーカーのプレゼントキャンペーンなどの大型案件を獲得したことで、急激な業績回復を成し遂げることに成功しました。
尚、当第2四半期連結累計期間においては、中長期的な成長に向けて様々な取り組みを開始しております。事業面においては、アドテクノロジー・マーケティング企業Momentum株式会社との戦略的業務を提携し、マーケティング・コミュニケーション事業のさらなるサービス拡充を図っております。また、グローバルに事業を展開するレストランbillsにおいては、韓国第2号店を本年2月に、また、西日本エリア初出店となる福岡店を本年7月に開業することを発表するなど、順調な事業成長を推し進めております。一方、人財戦略の一環として、社内のダイバーシティ・インクルージョンの育成等を行う「SSU DIVERSITY LAB」の活動をグローバルに展開しており、昨年10月には、米国を代表するLGBTマーケティング・エージェンシーであるTarget10社(本社:ニューヨーク)と連携協定を締結しました。そして、昨年12月、当社は東京都から「東京都スポーツ推進企業」の1社として、社員のスポーツ活動を推進する取り組みや、スポーツ分野における社会貢献活動を実施している企業として認定を受けました。当社は引き続き、中長期計画のマイルストーンである2020年に向けてスポーツに関連する多彩な市場機会を創造するとともに、「スポーツ都市東京」の実現を推進してまいります。
以上のような活動を踏まえ、当第2四半期連結累計期間の連結業績は、売上高6,690百万円(前年同期比0.2%減)、営業利益378百万円(前年同期 営業損失60百万円)、経常利益376百万円(前年同期 経常利益37百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益261百万円(前年同期 親会社株主に帰属する四半期純損失42百万円)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
①マーケティング・コミュニケーション事業
PR、プロモーション、デジタル、広告制作、キャスティング等、得意先企業へ総合的なマーケティング・コミュニケーション支援を行う、当社グループの中核である本事業は引き続き順調に推移しております。前年同期に受注していた一部案件の計画中止により増収には至っておりませんが、成長するPR市場の追い風と人員強化を背景に、菓子・飲料・製薬・ラグジュアリーブランド等の外資系クライアントやレギュラークライアントである大手CVSからの継続的受注、及び、複数の大型キャンペーンの受注に成功した結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は2,967百万円(前年同期比13.1%減)となりました。
②SP・MD事業
購買接点における優位性の発揮を主眼に置いたマーケティング・ソリューションを提供するSP・MD事業では、短期間での集中した体質変革に挑んできた結果、前期からの努力が実を結び、収益力の改善を実現しております。具体的には、複数の飲料メーカーの大型プレゼントキャンペーンの受注や大型量販店チェーンにおけるオリジナル企画商品の販売が売上に大きく寄与した結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,669百万円(前年同期比17.0%増)となりました。
③スポーツ事業
日本におけるスポーツビジネス発展の一翼を担ってきた当社のスポーツ事業は、従来の肖像権ビジネスだけに依存しない、スポーツがもつ更なる可能性を引き出すためのビジネスモデル変革に取り組んでおり、今後も世界の注目を集めるスポーツシーンで事業を展開してまいります。現在は、オリンピック・パラリンピックに関連する案件の受注活動も着実に推移しておりますが、2020年を見すえた中長期プロジェクトへも積極的にリソースを投下しております。その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は423百万円(前年同期比15.8%増)となりました。
④bills事業
当社グループは現在、世界一の朝食としての高いブランドロイヤルティを提供し、圧倒的といえる人気を獲得しているカジュアルオールデイダイニング「bills」の国内4店舗、海外2店舗の経営に携わっております。引き続き安定的な成長を目指すべく、韓国2号店を本年2月に、さらには、西日本初出店となる福岡店を本年7月に開業することを発表しており開業準備に取り掛かっております。その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,552百万円(前年同期比4.6%増)となりました。
⑤開発事業
当社グループの中長期的な成長を推進すべく当社独自の事業創造に注力する開発事業では、レストラン「bills」、続いて、著名人のキャスティングを軸としたマーケティング支援やコンテンツビジネスを展開するクムナムエンターテインメント社などの主要な事業を生み出しており、その第三弾として、2014年に立ち上げた新規事業「OMOTENASHI NIPPON」に蓄積した経営資源を独立させたスピンオフベンチャー、ENGAWA株式会社を昨年12月に設立致しました。ENGAWA社は既に事業計画に共鳴した複数社を引受先とする第三社割当増資を実施しており、様々な企業と連携を取りながら、2020年に向けたジャパン・ブランドの大きな盛り上がりのプラットフォームとなるべく、多彩なビジネスを仕掛けてまいります。その結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は78百万円(前年同期 売上高17百万円)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、1,701百万円(前連結会計年度末より799百万円増)となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動により獲得した資金は498百万円(前年同期は119百万円の支出)となりました。主な要因としましては、売上債権の減少額166百万円、仕入債務の減少額314百万円、前受金の減少額85百万円、前渡金の減少額168百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、投資活動により支出した資金は18百万円(前年同期は68百万円の支出)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出33百万円、貸付金の回収による収入30百万円が主な要因であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において、財務活動により獲得した資金は320百万円(前年同期は529百万円の獲得)となりました。これは、短期借入金の純増額145百万円、長期借入による収入330百万円、長期借入金の返済による支出165百万円、配当金の支払額35百万円、非支配株主からの払込みによる収入52百万円によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。