有価証券報告書-第6期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/30 8:41
【資料】
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【項目】
125項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、新興国経済の減速や国際的な政情不安、消費税増税に伴う影響など先行きに対する懸念材料はあるものの、政府主導による経済・金融政策を背景に円高是正や株式市場の回復が進み、企業収益の改善がみられるなど、景気は緩やかな回復基調で推移しました。
建設業界におきましては、復興関連需要や耐震補強需要等の公共工事の増加が下支えとなり、民間設備投資も増加基調で受注環境は回復傾向が鮮明になってきました。しかしながら、労務単価の上昇や建設資材価格の高止まりが利益圧迫要因となり、依然として厳しい経営環境が続いています。
このような状況のもと、当社グループは総合力を高めるための体制構築、安定した利益を確保するための企業体質の改善など、将来の成長を目指した事業基盤の整備を推し進めています。加えて、目標利益の達成に向けて、業務の効率化やコスト削減に全社を挙げて取り組んでまいりました。
当社グループの当連結会計年度における業績は、受注高は104,349百万円(前年同期比18.7%増)、売上高は90,803百万円(前年同期比3.6%増)となりました。収益面につきましては、営業利益は1,896百万円(前年同期比7.0%減)、経常利益2,221百万円(前年同期比6.5%増)、当期純利益2,020百万円(前年同期比43.2%増)の計上となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。(セグメントの業績については、セグメント間の内部売上高等を含めて記載しています。)
(鉄構セグメント)
鉄構セグメントにおきましては、売上高は42,725百万円(前年同期比3.7%増)と前年実績とほぼ同水準を確保しました。収益面では、徹底したコスト削減により大型工事等の採算性が改善し、営業利益は1,770百万円(前年同期比19.6%増)となりました。
(土木セグメント)
土木セグメントにおきましては、受注高の増加を背景にPC橋梁工事の施工が堅調に推移したことにより、売上高は26,719百万円(前年同期比10.7%増)となりました。収益面では、コスト削減に努めましたが、営業利益は531百万円(前年同期比0.5%増)に止まりました。
(建築セグメント)
建築セグメントにおきましては、受注高は前年実績と同水準にあるものの、工事着工の先送りなどの影響から売上高は12,376百万円(前年同期比12.6%減)となりました。収益面では、厳しい価格競争に加え、労務費や資機材の高騰などの影響により採算が悪化し、継続的なコスト削減に努めましたが、営業利益は246百万円(前年同期比50.9%減)になりました。
(その他)
その他におきましては、ロボティクス事業や建設分野における技術支援ソフトの販売などの売上高が増加したことにより、売上高は10,835百万円(前年同期比11.6%増)となりました。収益面では、連結各社において採算性が改善されたことにより、営業利益741百万円(前年同期比57.6%増)の計上となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、978百万円減少し5,611百万円(前連結会計年度比△14.9%)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末における営業活動によるキャッシュ・フローは、425百万円の資金減少(前連結会計年度は3,323百万円の資金増加)となりました。これは主に、完成工事未収入金の増加によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末における投資活動によるキャッシュ・フローは、2,154百万円の資金減少(前連結会計年度は1,101百万円の資金減少)となりました。これは主に、設備投資による固定資産の取得等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末における財務活動によるキャッシュ・フローは、1,599百万円の資金増加(前連結会計年度は1,969百万円の資金減少)となりました。これは主に、借入金の借入及び社債の発行によるものであります。
(注) 「第2 事業の状況」における各事項の記載については、消費税等抜きの金額で表示しています。