訂正有価証券報告書-第13期(平成25年1月1日-平成25年12月31日)

【提出】
2015/02/25 16:16
【資料】
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【項目】
109項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に従って作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、決算日における財政状態、経営成績に影響を与えるような見積り・予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り・予測を実施しております。
当社グループは、特に以下の重要な会計方針が、当社グループの連結財務諸表の作成において使用される当社の重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。
① 収益の認識
当社グループの売上高につきましては、バリューカフェテリア事業及びHRマネジメント事業ともに関連サービスの提供に基づく収益の場合は契約に基づくサービスの提供時に、旅行業務は出発日に、チケット販売については主にチケットの引渡し時にそれぞれ収益を計上しております。健康保険組合の新規設立のコンサルティング契約の収益につきましては、契約締結時より健康保険組合設立準備室開設日までの期間にわたって月割り均等額を計上しております。
(2)経営成績の分析
バリューカフェテリア事業は、健康保険組合、企業等の団体などを対象とした、バリューカフェテリア®システムとこれを構成する健康管理各種サービス(健診予約システム、健診結果管理システム等)やカフェテリアプランの提供及びこれらのシステムを使った健康管理に付随する事務代行サービス、並びに健診機関への業務支援サービス等で構成されております。当連結会計年度は、新規顧客獲得によりバリューカフェテリア®システムの利用料が増加したこと及び健康管理事業の健診データの管理業務が増加したことにより、売上高は1,469,829千円(前年同期比4.1%増)、営業利益は510,707千円(同7.4%増)となりました。
HRマネジメント事業は、健康保険組合のより効率的な運営の支援を目的として、健康保険組合の新規設立支援のコンサルティング及び健康保険組合事務局の運営支援としての人材派遣等の業務で構成されております。当連結会計年度は、一部企業への派遣事業が契約期間満了により平成24年12月をもって終了しており、当該事業の売上が減少しましたが、HRマネジメント事業の主要業務である健康保険組合の新規設立のためのコンサルティング業務が増加したこと及び新たに設立した健康保険組合へ派遣等の業務支援を行ったことにより、売上高は473,397千円(前年同期比1.9%減)、営業利益は188,278千円(同24.1%増)となりました。
(3)財政状態の分析
当連結会計年度末の資産につきましては、流動資産は2,164,002千円(前連結会計年度末は1,228,521千円)となり、935,481千円増加しました。これは、リース投資資産の56,069千円の減少及びその他の流動資産に含まれる短期貸付金53,000千円が減少しましたが、現金及び預金が1,080,000千円増加したこと等が主な要因です。固定資産は2,400,859千円(前連結会計年度末は2,760,719千円)となり、359,860千円減少しました。これは、長期性預金290,000千円が流動資産へシフトしたこと及び敷金及び保証金が38,568千円減少したこと等が主な要因です。その結果、総資産は4,564,861千円(前連結会計年度末は3,989,241千円)となり、575,620千円の増加となりました。
負債につきましては、流動負債は1,354,307千円(前連結会計年度末は1,304,233千円)となり、50,074千円の増加となりました。短期借入金の14,668千円の減少及び未払法人税等の19,617千円の減少がありましたが、営業預り金が66,837千円増加したこと等が主な要因です。固定負債については、1,673,366千円(前連結会計年度末は1,836,349千円)となり、162,983千円の減少となりました。これは、長期借入金が141,372千円減少したこと等が主な要因です。
純資産につきましては、当期純利益187,266千円、過去の誤謬の訂正による累積的影響額△23,276千円を計上、株式の発行により、資本金225,400千円の増加及び資本剰余金225,400千円が増加し、自己株式の処分によりその他資本剰余金61,980千円を計上した結果、1,537,187千円となりました。
(4)キャッシュ・フローの分析
当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,080,000千円増加し、1,641,657千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は358,374千円(前年同期比26.1%増)となりました。これは税金等調整前当期純利益が314,527千円に加えて、営業預り金が増加したことよるものであります。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果得られた資金は353,125千円(前連結会計年度は156,489千円の資金減少)となりました。これは主に預金の担保解除による収入及び敷金及び保証金並びに短期貸付金の回収によるものであります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果得られた資金は368,500千円(前連結会計年度は108,036千円の資金減少)となりました。これは主に株式の発行及び自己株式の処分によるものであります。
(5)経営戦略の現状と見通し
「日本再興戦略」のアクションプランとして、成長実現に向けた具体的な取り組みの一つである「戦略市場創造プラン」に示された国民の「健康寿命」の延伸に関わるテーマは、健康関連業界の活性化とその市場の拡大が期待されるものです。それにより、当社の主要顧客である健康保険組合の保健事業の果たす役割はますます重要となっております。
バリューカフェテリア事業につきましては、バリューカフェテリア®システムを用いた健康保険組合の保健事業支援を継続するとともに、バリューカフェテリア®システム及び健診予約システムと健診結果管理システム等の健康管理各種サービスを健診機関に広く活用してもらい業務の効率化や顧客の満足度向上のサービスとして役立ててもらえるよう、より一層のニーズに応えたサービスラインと機能の拡充を図り、営業活動を強化してまいります。
産業保健領域では、健診結果の管理サイトとしての機能を活用しながら拡充することでシステムの利用価値を高めてまいります。
また、顧客からの処理依頼データを効率的に電子化し、業務の効率化と省力化を図り収益性の向上に努めてまいります。
バリューカフェテリア®システムに含まれるカフェテリアプランにつきましては、利用者のニーズに応えるために絶えずサービスメニューの充実を図ってまいります。
HRマネジメント事業につきましては、健康保険組合のより効率的な運営の支援を目的として、健康保険組合の新規設立支援のコンサルティング及び健康保険組合事務局の運営支援としての人材派遣等の業務を展開しておりますが、健康保険組合の設立支援のコンサルティングに関しては、独自に設立し、運営することのメリット等を周知する活動を推し進めることで、着実な成果につなげてまいります。