有価証券報告書-第68期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/22 15:02
【資料】
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【項目】
124項目

研究開発活動

当社グループは「自然の恵みを大切に活かし、おいしさと楽しさを創造して、人々の健やかなくらしに貢献します」という企業理念の下、自然素材のもつ栄養やおいしさを最大限活かし、ユニークで価値ある製品を提供するための研究開発活動を行っております。
研究開発本部では、基礎研究、製品及び技術開発から研究施設併設のパイロットプラントでの製品化までを一貫して行っております。
基礎研究の分野においては、国内における馬鈴しょの長期的な安定確保、品質向上を図るために、新品種の開発を目的として、帯広畜産大学と共同で開設した「バレイショ遺伝資源開発学講座」において、中間育種開発を行っております。また、馬鈴しょやフルグラ原料の有効成分の研究を行っております。
製品開発の分野においては、お客様の多様な嗜好に対応し、市場の拡大、活性化を図るため、ポテトチップス、じゃがりこ、フルグラ等の製品ラインアップの拡充に取り組んでいます。また、既存製品の製法を応用した異なる素材の製品開発として、とうもろこしや豆等馬鈴しょ以外を原材料とした製品拡大にも取り組みました。
技術開発の分野においては、馬鈴しょの加工に関する最先端技術の実験研究を経て、国内のポテトチップス工場に設備導入を開始し、品質の維持・改善、原価低減に取り組みました。また、新たな付加価値の提供を目指し、既存の加工技術を応用、発展させた製法開発等も開始しました。さらに、インドネシア子会社での生産開始に向けた技術支援や韓国、タイ等の海外子会社への新製品開発支援を行いました。
また、新たな商品開発の拠点として、平成28年10月に「Calbee Future Labo(カルビーフューチャーラボ)」を開設いたしました。アイデアレベルの初期段階から社外と協働し、徹底した消費者視点をもって、社外の視点や技術を取り込んだ新たなコンセプトの商品を生み出すことを目指しています。
なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は、2,168百万円であります。