訂正有価証券報告書-第55期(平成25年2月1日-平成26年1月31日)

【提出】
2015/03/17 15:21
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【項目】
107項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、経済再生を目的とした「アベノミクス」効果による株価上昇や、円安トレンドが進んだことによる輸出・製造企業の企業収益の改善や、個人消費が回復基調となっているものの、新興国の成長鈍化や海外景気の下振れにより、経済環境は依然として不透明な状況が続いております。
当社グループが属する家具・インテリア業界におきましても、住宅関連の伸びや消費増税前の駆け込み需要等により、総じて堅調な業績となっております。
このような経済環境のもとで、当社グループは「肩の力を抜いた自分らしい暮らしの提案」というコンセプトをもとに事業を展開し、当社グループの中核事業にあたるunico事業におきましては、効果的な既存顧客の囲い込み及び新規顧客の獲得を目的した「unicoハウスカード」の導入や、首都圏及び近畿南部における認知度向上とシェア取りを目的とした4店舗の新規出店に取り組みました。また、food事業におきましては、unicoが提案する世界観やライフスタイルを補完する事業と位置付けております。
この結果、当連結会計年度の業績は、売上高6,320,092千円(前年同期比23.0%増)、営業利益501,675千円(同31.5%増)、経常利益486,095千円(同7.4%増)、当期純利益234,905千円(同0.3%減)となりました。
セグメントの業績は、以下のとおりです。
① unico事業
unico事業における主たる売上である家具におきましては、ソファの居心地の良さとダイニングセットの機能を両立させたFUNEATシリーズとWYTHEシリーズ、及び以前からお客様よりご要望をいただいておりましたハイバックソファのFRAYEシリーズがお客様のニーズと合致し、ご好評いただきました。新商品としましては、お客様よりご好評をいただいているWYTHEシリーズとSIGNEシリーズのアイテム群拡張を進めました。これらにより同商品の売上高は、前年同期比約21%増となり堅調に推移いたしました。一方で、急激な為替相場の変動等による仕入取引価格の高騰により原価率が一時的に上昇しました。
カーテンにおきましては、当社デザイナーによるオリジナル企画アイテムが引き続きご好評いただいていることに加え、お客様のニーズにより応えられるように平成25年3月に5シリーズ、平成25年8月に6シリーズのオリジナル企画アイテムを新たに投入したことで、バリエーションが増えた柄の組み合わせがお客様のニーズと合致し、ご好評いただきました。これらにより同商品の売上高は、前年同期比約82%増となり好調に推移いたしました。
販売費及び一般管理費におきましては、店舗拡充による人件費・地代家賃・販売促進費等の負担増加や、平成25年2月に導入した「unicoハウスカード」の導入費用、店舗及び本部における組織体制強化のためのコンサルティング費用等の影響により、前連結会計年度を上回る結果となりましたが、売上高増加に伴い、売上高対販売管理費率は、前連結会計年度比1.5ポイント低下し50.2%となりました。
また、出店状況におきましては、新規出店4店舗(平成25年3月unico新宿、同年6月unicoあべの、同年10月unico港北、同年11月unico船橋)を新設し、全国合計28店舗となりました。特にunico新宿店におきましては、ルミネカードキャンペーンの影響もあり、好調に推移いたしました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は、6,182,411千円(前年同期比23.6%増)、セグメント利益は506,282千円(同28.6%増)となりました。
② food事業
BISTRO KHAMSAでは、メニューブックや看板等の販促物のリニューアル、ブログによる積極的な情報発信により、リピータ顧客の増加と新規顧客の獲得へと繋がりました。Le Bistroでは、お客様のニーズに合わせた料理のご提供や、お客様サービスの向上により、リピータ顧客から継続して高いご支持をいただき、利益の獲得に繋がりました。bistro oeuf oeufでは、お客様のニーズを把握し、新商品開発や販促活動の強化により、リピーター顧客を獲得することができました。これらにより、各店とも業績は上向いており、セグメント損益は前連結会計年度に比べて改善しているものの、恒常的な人員不足や平成25年2月に実施した人事異動・店舗リニューアルによる営業時間短縮の影響を賄いきれませんでした。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は137,681千円(前年同期比1.8%増)、セグメント損失は4,607千円(前年同期は12,092千円の損失)となりました。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ128,059千円増加し、500,856千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動の結果、得られた資金は209,570千円(前年同期比15.4%増)となりました。これは主に、新規出店による店舗数増加に伴う売上債権の増加146,519千円、新規出店に備えたたな卸資産の増加256,980千円及び法人税等の支払の増加263,780千円等があった一方、税金等調整前当期純利益500,634千円、減価償却費120,516千円の計上及び前受金の増加110,272千円等があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動の結果、使用した資金は222,816千円(前年同期比42.0%増)となりました。これは主に、新規出店及びフィリピンの自社グループ工場の移転等に伴う有形固定資産の取得による支出122,319千円、敷金及び保証金の差入による支出54,053千円及びECサイトの機能追加及び「unicoハウスカード」の導入費用等に伴う無形固定資産の取得による支出43,007千円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動の結果、得られた資金は134,921千円(前年同期は12,253千円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出352,663千円があった一方、長期借入れによる収入500,000千円によるものです。