有価証券報告書-第2期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 16:42
【資料】
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【項目】
111項目

業績等の概要

(1) 業績
当社は、平成25年10月1日に株式会社アイメタルテクノロジーと自動車部品工業株式会社およびテーデーエフ株式会社の共同株式移転の方法による共同持株会社として設立されました。また、設立に際し、株式会社アイメタルテクノロジーを取得企業として企業結合会計を適用しているため、前連結会計年度(自 平成25年4月1日 至 平成26年3月31日)の連結経営成績は、取得企業である株式会社アイメタルテクノロジーを基礎に、自動車部品工業株式会社およびテーデーエフ株式会社の前第3四半期および前第4四半期連結会計期間(自 平成25年10月1日 至 平成26年3月31日)の連結経営成績を連結したものとなります。
当連結会計年度におけるわが国の経済は、個人消費の伸び悩みや新興国を中心とした海外景気に不透明感は残るものの、政府の経済対策や日本銀行の金融緩和により企業収益や雇用に一定の改善が見られるなど、緩やかな回復基調の中で推移いたしました。
トラック市場におきましては、国内では景気回復の影響により、需要は堅調に推移する一方、海外ではタイ、インドネシアでの需要の落ち込みが継続いたしました。
建設機械市場におきましては、国内では排ガス規制にともなう駆け込み需要の反動減や、レンタル向け需要の一巡等により需要は減少し、海外では先進国を中心に需要は堅調に推移したものの、インドネシアやタイ等のアセアン諸国で需要の減少が続いたほか、中国でも景気減速により需要は大きく減少いたしました。
このような情勢下、当連結会計年度の売上高は148,350百万円と前年同期に比べ49,796百万円(50.5%)の増収、営業利益は4,569百万円と前年同期に比べ1,831百万円(66.9%)の増益、経常利益は6,093百万円と前年同期に比べ3,116百万円(104.7%)の増益となりました。当期純利益につきましては、前連結会計年度において経営統合を実施したことによる特別利益を計上した影響等により、当連結会計年度は3,996百万円と前年同期に比べ13,182百万円(△76.7%)の減益となりました。
当社グループでは、経営統合の目的として掲げた課題「アセアン地域を中心とした海外事業の迅速な展開と事業拡大」「国内事業の役割の進化・発展」「新製品・新技術や低コスト製品の提案を通じた顧客基盤の拡大・安定化」について、積極的に取り組んでまいりました。
海外事業展開では、インドネシアにおいてPT. Asian Isuzu Casting Center(AICC)の新工場で生産した鋳造品をPT. TJForge Indonesia(TJFI)で機械加工し、平成26年8月からインドネシア国内およびタイ向けに出荷を開始いたしました。
国内ではテーデーエフ株式会社において、平成27年6月より12,800t鍛造プレス機による生産を開始し、生産性の向上に努めてまいります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ1,877百万円減少(前年同期比14.4%減)し、当連結会計年度末には11,153百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は13,742百万円と、前年同期と比べ5,627百万円(69.3%)の増加となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益5,774百万円、減価償却費8,469百万円、仕入債務の増加額2,818百万円等であり、支出の主な内訳は、その他の流動負債の減少額2,282百万円、法人税等の支払額2,136百万円等であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は14,620百万円と、前年同期と比べ3,099百万円(26.9%)の支出増となりました。支出の主な内訳は、有形及び無形固定資産の取得による支出14,432百万円等であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1,466百万円(前年同期は7,244百万円の獲得)となりました。収入の主な内訳は、長期借入による収入5,078百万円等であり、支出の主な内訳は、長期借入金の返済による支出4,883百万円、短期借入金の減少額1,614百万円等であります。