訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2014/11/25 9:26
【資料】
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【項目】
85項目

業績等の概要

(1) 業績
第8期事業年度(自 平成25年1月1日 至 平成25年12月31日)
当事業年度(平成25年1月1日~平成25年12月31日)における我が国の経済は、欧州金融資本市場の不安定な動向や中国の景況感の悪化、近隣国との外交問題の影響など不透明な状況がある一方、平成24年12月に誕生した新政権と呼応した日銀による金融緩和策効果での円安基調への転換による株価回復など明るい兆しも見られ、景気回復に対するポジティブな機運が感じられました。
当社の主要顧客が属するインターネット業界は、ソーシャルメディアやゲーム、コミュニケーションアプリの利用拡大やタブレットなどインターネット利用端末の多様化などを受け、主要プレイヤーの変更を伴いながらも拡大、広告出稿基調を継続しました。
こうした状況下におきまして当事業年度の当社では、成長トレンドに乗りスマートフォン広告事業へ注力、スマートフォンアフィリエイトASP事業においてスマートフォンアプリストアでの順位を上げるCPI型リワード広告商品「GMO SmaADリワード」及び、スマートフォンアプリ向けCPI型ノンインセンティブ広告「GMO SmaADアドネットワーク」を積極的に販売いたしました。また当社の創業期よりの事業であるSEO対策を中心とするPC・モバイル集客支援事業に関してはSEO対策の改善を行う事により、収益を継続させました。
このような結果、当事業年度の経営成績につきましては、売上高は2,369,915千円(前年比124.1%増)、営業利益は184,677千円(前年比46.9%増)、経常利益は184,986千円(前年比47.2%増)、当期純利益は114,620千円(前年比56.8%増)となりました。
また、拡大するスマートフォン市場における成長トレンドを加速するために平成25年より事業開発室を創設しスマートフォンCMS ASP事業の開発投資を積極的に行なっております。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
スマートフォンアフィリエイトASP事業はスマートフォンアプリストアでの順位を上げるCPI型リワード広告商品「GMO SmaADリワード」及びスマートフォンアプリ向けCPI型ノンインセンティブ広告「SmaADアドネットワーク」を積極的に販売いたしました。またスマートフォン広告の堅調な広がりから、広告媒体の新規獲得を行いました。
この結果、スマートフォンアフィリエイトASP事業の経営成績につきましては、売上高は1,472,361千円(前年比299.3%増)、営業利益は81,636千円(前年同期は営業損失74,109千円)となりました。
PC・モバイル集客支援事業はSEOサービスが上半期において堅調であり売上は前年比増収ではありますが、Google等プラットフォームに依存する事業であるため、検索エンジンのアップデートによる影響から原価の上昇を伴い営業利益は減益となっております。
この結果、PC・モバイル集客支援事業の経営成績につきましては、売上高は897,554千円(前年比30.3%増)、営業利益は149,187千円(前年比25.3%減)となりました。
スマートフォンアプリCMS ASP事業においては、事業を立ち上げた事業年度であり、事業を成功させるべく優秀な人材の確保のための採用活動、及び事業環境の整備に努めました。
この結果、スマートフォンアプリCMS ASP事業の経営成績につきましては、営業損失46,146千円となりました。
第9期第3四半期累計期間(自 平成26年1月1日 至 平成26年9月30日)
当第3四半期累計期間におけるわが国の経済は、円安・株高が進行しつつも来年10月に予定される消費税増税に伴う駆け込み需要が想定される一方で、その反動による消費の冷え込みを見込んで国内景気は停滞傾向に推移しており、今後の動向がより一層注目されている状況と言えます。
そんな中、当社の事業領域であるインターネット関連ビジネスは、スマートフォンをはじめとするインターネット利用端末の多様化などを受け、変化を伴いながらも依然市場を拡大しております。
スマートフォン出荷台数は、平成26年度2,870万台、平成27年度2,960万台、平成28年度3,280万台、平成29年度3,260万台、平成30年度3,320万台と推移するものと予測されております(株式会社MM総研予測)。
とりわけ弊社スマートフォンアフィリエイトASP事業の属するスマートフォン広告市場に関しては、今年平成26年には2,000億円を、平成28年には3,000億円の突破が予測されております(株式会社CyberZ予測)。
こうした環境のもと、当第3四半期累計期間における当社は、主力事業であるスマートフォンアフィリエイトASP事業に経営資源を集中。スマートフォンユーザーへのネットワークを拡大しリーチを増やす事で、積極的に事業の展開を図ってまいりました。
以上により、当第3四半期累計期間における業績は、売上高2,199,224千円、営業利益204,670千円、経常利益202,851千円、四半期純利益は123,825千円となりました。
セグメント別の営業概況は次のとおりであります。
スマートフォンアフィリエイトASP事業は、スマートフォンアプリのプラットフォームであるAppleが提供するAppStore及びGoogleが提供するGoogle Playのランキング上位表示に有効なリワード広告である「GMO SmaADリワード」が堅調に推移したこと、及び積極的な新規顧客獲得により利益の改善が図られました。
この結果、スマートフォンアフィリエイトASP事業の経営成績につきましては、売上高は1,594,661千円、営業利益は133,497千円となりました。
PC・モバイル集客支援事業は、Google等プラットフォームの検索エンジンアップデートによる影響が順位表示に影響を及ぼし成長が鈍化しておりますが、利用者が急拡大するFacebookのユーザー向け広告であるFacebook広告や、飲食店やホテル等のリアル店舗を対象としたGoogle Map検索の上位表示サービスであるMEO対策、集客メディアの開発や運営が伸長いたしました。
この結果、PC・モバイル集客支援事業の経営成績につきましては、売上高は601,028千円、営業利益は133,858千円となりました。
スマートフォンアプリCMS ASP事業は、本年9月1日より「GMO AppCapsule」の提供を開始いたしました。当第3四半期累計期間においては営業人員の確保や、サービス追加等の事業環境整備に努めました。数多くのリアル店舗が課題として抱える店舗集客に関し、新しい集客形態を提案してまいります。
この結果、スマートフォンアプリCMS ASP事業の経営成績につきましては、売上高は3,533千円、営業損失は62,685千円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
第8期事業年度(自 平成25年1月1日 至 平成25年12月31日)
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税引前当期純利益が184,986千円(前年比47.2%増)と増加したこと等により、前事業年度末に比べ88,284千円増加し、当事業年度末には248,835千円となりました。
当事業年度における各キャッシュフローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果得られた資金は131,639千円(前年比66.7%増)となりました。
主な収入要因は、税引前当期純利益184,986千円及び仕入れ債務の増加124,509千円であり、主な支出要因は、売上債権の増加150,036千円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果使用した資金は6,801千円(前年比3.0%増)となりました。
主な支出要因は、敷金の差入れ4,435千円及びソフトウェア等の取得による3,401千円の支払いであり、主な収入要因は解約による敷金の回収2,804千円であります。
(財務活動におけるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動の結果使用した資金は36,554千円(前年比75.7%増)となりました。
支出要因は、配当金の支払い36,554千円であります。