訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2014/11/25 9:26
【資料】
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【項目】
85項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たりまして、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積もりを必要としております。経営者はこれらの見積もりに対して、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積もりによる不確実性のため、これらの見積もりと異なる場合がございます。
(2) 財政状態の分析
第8期事業年度(自 平成25年1月1日 至 平成25年12月31日)
当事業年度末における総資産の残高は、前事業年度に比べ242,480千円増加し、633,487千円となりました。主な変動要因は、売上及び利益の増加に伴う現金及び預金の増加88,284千円及び、売掛金の増加150,036千円、自社利用サービスのソフトウェア開発投資によるソフトウェアの増加2,074千円、繰延税金資産の増加3,889千円によるものであります。
一方、当事業年度末における負債の残高は、前事業年度に比べ164,413千円増加し、421,905千円となりました。主な変動要因は原価の増加に伴う買掛金の増加124,509千円、経費の増加に伴う未払金の増加34,777千円、利益の増加に伴う未払法人税等の増加6,137千円によるものであります。
当事業年度末における純資産の残高は、前事業年度末に比べ、78,066千円増加し、211,581千円となりました。これは、剰余金の配当により36,554千円減少したものの当期純利益114,620千円を計上したことによるものであります。
第9期第3四半期累計期間(自 平成26年1月1日 至 平成26年9月30日)
当第3四半期累計期間末における総資産の残高は、前事業年度に比べ68,870千円増加し、702,357千円となりました。主な変動要因は、売掛金の増加129,870千円、配当金の支払等による現金及び預金の減少79,166千円であります。
一方、当第3四半期累計期間末における負債の残高は、前事業年度末に比べ3,375千円減少し、418,530千円となりました。主な変動要因は経費の支払いに伴う未払金の減少11,440千円、未払法人税等の減少6,951千円によるものであります。
当第3四半期累計期間末における純資産の残高は、前事業年度末に比べ、72,245千円増加し、283,827千円となりました。これは、剰余金の配当により51,580千円減少したものの四半期純利益123,825千円を計上したことによるものであります。
(3) 経営成績の分析
第8期事業年度(自 平成25年1月1日 至 平成25年12月31日)
(売上高)
売上高は2,369,915千円(前年同期比124.1%増)となりました。主にスマートフォンアフィリエイトASP事業の拡大により、当該事業売上高が1,472,361千円(前年同期比299.3%増)となったことによるものです。広告媒体の新規獲得などにより、スマートフォン広告が広がりを見せており、スマートフォンアプリストアでの順位を上げるCPI型リワード広告商品「GMO SmaADリワード」及びスマートフォンアプリ向けCPI型ノンインセンティブ広告「SmaADアドネットワーク」を積極的に販売したことが要因となります。
(売上原価)
売上原価は1,750,639千円(前年同期比174.9%増)となりました。主に売上高の増加に伴う媒体費が1,114,803千円(前年同期比346.4%増)となったことに加え、システム人員の増加による労務費が268,347千円(前年同期比20.5%増)によるものであります。
(販売費及び一般管理費、営業利益、経常利益)
販売費及び一般管理費は434,598千円(前年同期比47.3%増)となりました。主に事業拡大による従業員の増加に伴う給与手当及び役員報酬が158,098千円(前年同期比87.4%増)、採用活動の推進による採用費34,369千円(前年同期比62.2%増)、効果測定ツール利用料の支払いによる支払手数料26,892千円(前年同期比82.9%増)によるものであります。
この結果、営業利益は184,677千円(前年同期比46.9%増)、経常利益は184,986千円(前年同期比47.2%増)となりました。
(当期純利益)
法人税、住民税及び事業税(法人税等調整額を含む)は、70,365千円(前年同期比33.8%増)となりました。
この結果、当期純利益は114,620千円(前年同期比56.8%増)となりました。
第9期第3四半期累計期間(自 平成26年1月1日 至 平成26年9月30日)
(売上高)
売上高は2,199,224千円となりました。主にスマートフォンアフィリエイトASP事業の順調な伸長により、当該事業売上高が1,594,661千円となったことによるものです。
(売上原価)
売上原価は1,639,463千円となりました。主に媒体費の増加、及びシステム人員増加に伴うものです。
(販売費及び一般管理費、営業利益、経常利益)
販売費及び一般管理費は355,090千円となりました。主に広告費の増加、及び旅費交通費の増加によるものです。
この結果、営業利益は204,670千円、経常利益は202,851千円となりました。
(四半期純利益)
法人税、住民税及び事業税(法人税等調整額を含む)は、79,025千円となりました。
この結果、四半期純利益は123,825千円となりました。
(4) キャッシュ・フローの分析
第8期事業年度(自 平成25年1月1日 至 平成25年12月31日)
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 1 業績等の概要(2)キャッシュ・フローの状況」をご覧ください。
(5) 経営者の問題認識と今後の方針について
経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境、事業、組織体制等、様々なリスク要因が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
そのため常に市場動向に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保し、市場のニーズに合ったサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。
また、スマートフォンアフィリエイトASP事業の「GMO SmaAD」は、技術革新の激しいアドテクノロジー領域におけるアドネットワークになります。常に最新のテクノロジーに対応する社内の開発体制および海外を含めた情報の入手体制が重要と捉えております。
加えて、スマートフォンアプリCMS ASP事業の「GMO AppCapsule」においては、スマートフォン端末の変化への対応が重要と考えております。最新のBeaconによるチェックイン機能等、時代のニーズと最新の技術の融合を目指し、これら最新技術への対応も行なってまいります。
(6) 経営戦略の現状と見通し
当社は、TECHという社名の通り自社において開発力を有し、「自社開発の自社製品を提供する会社」として、テクノロジーを駆使した「インターネット集客支援事業」に特化し、「SEO AIRLINES byGMO」「GMO SmaADリワード」「GMO SmaADアドネットワーク」「GMO SmaAD ASO」「GMO AppCapsule」といったサービスを提供しております。
現在は平成24年にリリースをした「GMO SmaAD」を中心としたスマートフォン広告領域での商品構成に注力しております。
また、スマートフォン広告領域に加えて、平成25年に492億円の市場規模から平成32年までに2,356億円に規模が拡大されると予想される(株式会社シード・プランニング調査)O2O(Online to Offline)の領域において、「GMO AppCapsule」の開発着手を平成25年1月より行い、翌年の平成26年9月1日にリリース致しました。この「GMO AppCapsule」においては、アプリを介してリアルな店舗への集客を行うだけでなく、Beaconを利用した自動チェックイン機能や店頭における非対面決済など、アプリを介在した幅広いサービスの提供も予定しております。スマートフォン広告領域の「GMO SmaAD」に加えて、成長産業であるO2Oへの早期投資を行うことにより、O2O産業の先駆者として新たな事業成長を図ります。
当社は常に「今」、そして「未来」に企業及び人が必要とする「インターネット集客」を自社開発製品で提供し、技術革命の著しいインターネット産業の成長に貢献すべく事業を展開してまいります。