訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2014/12/08 9:30
【資料】
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【項目】
84項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、本書提出日において当社が判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般的に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されています。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っていますが、見積りには不確定性が伴うため、実際の結果は、これらと異なることがあります。この財務諸表の作成にあたる重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況」に記載しております。
(2) 財政状態の分析
第9期事業年度(自 平成25年1月1日 至 平成25年12月31日)
(流動資産)
当事業年度末における流動資産の残高は1,346,290千円と、前事業年度末に比べ67,849千円の増加となりました。これは当期純利益の発生による現金及び預金の増加が主な要因であります。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産の残高は460,548千円と、前事業年度末に比べ62,239千円の増加となりました。これは株価の上昇に伴う投資有価証券の増加が主な要因であります。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債の残高は636,357千円と、前事業年度末に比べ67,779千円の増加となりました。これは短期借入金が減少したものの、当期純利益の発生に伴う未払法人税等の増加や未払費用が増加したことが主な要因であります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債の残高は452,166千円と、前事業年度末に比べ141,826千円の減少となりました。これは長期借入金の返済による減少が主な要因であります。
(純資産)
当事業年度末における純資産の残高は718,315千円と、前事業年度末に比べ204,135千円の増加となりました。これは当期純利益の発生及び株価の上昇に伴うその他有価証券評価差額金の増加が主な要因であります。
第10期第3四半期累計期間(自 平成26年1月1日 至 平成26年9月30日)
(流動資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産の残高は1,243,870千円と、前事業年度末に比べ102,420千円の減少となりました。これは借入金の返済等に伴う現金及び預金の減少が主な要因であります。
(固定資産)
当第3四半期会計期間末における固定資産の残高は459,171千円と、前事業年度末に比べ1,376千円の減少となりました。これは減価償却費による固定資産の減少が主な要因であります。
(流動負債)
当第3四半期会計期間末における流動負債の残高は640,127千円と、前事業年度末に比べ3,770千円の増加となりました。これは未払費用等は減少したものの、広告出稿に伴う未払金の増加等が主な要因であります。
(固定負債)
当第3四半期会計期間末における固定負債の残高は302,708千円と、前事業年度末に比べ149,458千円の減少となりました。これは長期借入金の減少が主な要因であります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末おける純資産の残高は760,206千円と、前事業年度末に比べ41,890千円の増加となりました。これは四半期純利益の発生等が主な要因であります。
(3) 経営成績の分析
第9期事業年度(自 平成25年1月1日 至 平成25年12月31日)
(売上高)
当事業年度の売上高は2,802,883千円(前年同期比11.9%増)となりました。クライアントワークにおいてスマートフォン等の普及及び広告とコンテンツ(ゲーム・マンガ・アニメ)の融合案件が拡大したことや、ソーシャルゲームにおいて既存のゲームタイトルの収益性向上のための追加開発やイベント内容の改善を実施したこと、Lobiにおいてユーザー数が拡大したこと等が主とした要因であります。
(営業利益)
当事業年度の営業利益は219,979千円(前事業年度は営業損失 154,990千円)となりました。これは、売上高の増加や人件費の減少等が主とした要因であります。
(経常利益)
当事業年度において、為替差益他営業外収益として4,821千円、支払利息他営業外費用として8,315千円計上しました。
この結果、経常利益は216,484千円(前事業年度は経常損失 158,402千円)となりました。
(当期純利益)
当事業年度において、特別損益はありませんでした。法人税等84,706千円を計上しました。
この結果、当期純利益は131,778千円(前事業年度は当期純損失 122,078千円)となりました。
第10期第3四半期累計期間(自 平成26年1月1日 至 平成26年9月30日)
(売上高)
当第3四半期累計期間の売上高は1,894,068千円となりました。クライアントワークにおいてスマートフォンの普及や新な技術の出現に伴い、WEB領域にとどまらないリアルと連動した案件が増加したことや、ソーシャルゲームにおいて平成26年9月に「ぼくらの甲子園!」シリーズの最新作となる「ぼくらの甲子園!ポケット」をリリースするとともに、既存タイトルの収益性向上のため、新たな機能の追加開発やイベント内容の改善を進めたこと、Lobiにおいてプレイ動画の録画機能をはじめとした機能の拡充等サービス内容の改善したこと等が主とした要因であります。
(営業利益)
当第3四半期累計期間における売上原価は1,274,103千円となりました。これは主に、外注費、人件費であります。また、販売費及び一般管理費は537,935千円となりました。これは主に、広告宣伝費、人件費であります。
この結果、営業利益は82,029千円となりました。
(経常利益)
当第3四半期累計期間において、為替差益他営業外収益として2,228千円、支払利息他営業外費用として4,603千円計上しました。
この結果、経常利益は79,655千円となりました。
(四半期純利益)
当第3四半期累計期間において、特別損益はありませんでした。法人税等29,564千円を計上しました。
この結果、四半期純利益は50,091千円となりました。
(4) キャッシュ・フローの分析
第9期事業年度(自 平成25年1月1日 至 平成25年12月31日)
当事業年度における現金及び現金同等物は846,729千円と前事業年度末と比べ103,346千円の増加となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは300,238千円の収入となりました。これは、税引前当期純利益が216,484千円となったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは4,780千円の収入となりました。これは、投資有価証券の取得による支出があったものの、敷金及び保証金の回収による収入があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは204,924千円の支出となりました。これは、長期借入金の返済による支出があったこと等によるものであります。
(5) 経営戦略の現状と見通し
当社をとりまく事業環境については、スマートフォンの世界的な普及や、SNS等のコミュニティツールの拡大、浸透により、世の中のコミュニティの数がますます拡大すると共にデジタルコンテンツ市場が更なる成長期を迎えると考えております。
そのような状況の中、当社は、ユーザーに「面白い」と感じて頂ける新規コンテンツを積極的に市場に投入することで収益基盤の拡大に取り組んでまいります。また、「面白い」コンテンツを生み出す土台として、社内の組織体制や組織制度を引き続き重視し、創造的な職場環境の整備に努めます。
クライアントワークについては、引き続き、新しい技術と新しいアイデアの追求によるクリエイティブの高いサービスの提供により収益の拡大及び安定化を図って参ります。
ソーシャルゲームについては、今まで蓄積したソーシャルゲームのノウハウを活かすとともに、スマートフォンアプリに特化した自社オリジナルタイトルの投入本数を増加させることで収益の拡大を目指します。
Lobiについては、ゲーム実況録画機能の追加等、ユーザーとクライアント双方にとって付加価値の高い機能を追加していくことで、ユーザー数の拡大を目指すとともに、コミュニティとしての価値を高めることで収益基盤の確立を図って参ります。
なお、上記の各サービスは、サービス単独での収益拡大のみならず、人材やノウハウの相互共有によるシナジー等の効果を取り込むことにより全社としての収益拡大を目指します。
(6) 経営者の問題認識と今後の方針について
当社の経営者は、「第2 事業の状況 3 対処すべき課題」に記載のとおり、当社が今後さらなる成長と発展を遂げるためには、厳しい環境の中で様々な課題に対処していくことが必要であると認識しております。
そのためには、コーポレートブランド価値の向上、新技術への対応、環境に合わせたリソース配分の最適化、健全性・安全性の維持、内部管理体制の充実を行ってまいります。