訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2015/03/16 15:01
【資料】
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【項目】
107項目

業績等の概要

(1) 業績
第3期連結会計年度(自 平成25年1月1日 至 平成25年12月31日)
当連結会計年度における我が国経済は、政府・日銀による経済政策・金融緩和政策への期待感から、円安・株高が進んだ影響から輸出が持ち直し、景気は緩やかに回復しています。一方で、欧州経済の停滞に加え新興国の景気減速が懸念され、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような中で、当社グループを取り巻く事業環境としては、平成25年12月末時点で携帯電話契約数は1億4,401万件に達し、そのほとんどが高速データ通信可能な状況と言われております(出典:総務省 情報通信統計データベース「携帯電話の契約者数の推移」より)。
当社グループにおけるサービスの状況としては、既存タイトルではスマートフォン向けの主力タイトル『Lord of Knights』は累計200万ダウンロードを突破し、また、PC向けブラウザ型ゲーム『剣と魔法のログレス』も堅調な売上高を継続しており、収益に貢献いたしました。一方で、新規タイトルでは『剣と魔法のログレス いにしえの女神』や『幻塔戦記グリフォン』、『VALIANT LEGION』をはじめ、合計16タイトルをGoogle PlayとApp Storeに提供開始しました。新規タイトルはリリース間もなくゲームの安定性を図る時期であり、且つ当連結会計年度におけるリリース期間は短いため、収益への貢献はありませんでした。
以上の結果、当連結会計年度の連結業績における売上高は、2,626百万円(前年同期比66.4%増)、営業損失は278百万円(前年同期は営業損失626百万円)、経常損失は283百万円(前年同期は経常損失632百万円)となりました。また特別利益に持分変動利益45百万円を計上したことにより、当期純損失は210百万円(前年同期は当期純損失641百万円)となりました。
オンラインゲーム事業のサービス区分別の業績の状況等は次のとおりであります。
(オンラインゲーム配信サービス)
オンラインゲーム配信においては、平成24年にリリースいたしました『Lord of Knights』は当社グループの売上高の主軸となっています。また、PC向けオンラインゲーム『Blade Chronicle』、PC向けブラウザ型オンラインゲーム『剣と魔法のログレス』等は売上高を維持・増加させるとともにコスト構造の見直し等を進めております。それらにより、オンラインゲーム配信収入にかかる売上高は2,157百万円(前年同期比97.1%増)となっております。
(オンラインゲーム制作/運営受託サービス)
オンラインゲーム制作/運営受託においては、今年度において制作受託により完成引渡しをしたオンラインゲームは合計1タイトル、現在運営受託をしているオンラインゲームは合計2タイトルとなっており、それらは当社グループのオンラインゲームにおける開発技術や運営ノウハウその他を総合的に評価された結果であると捉えています。それらにより、オンラインゲーム制作/運営受託サービスにかかる売上高は468百万円(前年同期比3.0%減)となっております
第4期第3四半期連結累計期間(自 平成26年1月1日 至 平成26年9月30日)
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、政権交代後の経済政策・金融緩和政策への期待感から、円高の是正や株価回復の兆しが見られるものの、特にアジア経済の景気減退や消費税増税による個人消費低迷への懸念など依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中で、当社グループが属するオンラインゲーム市場はスマートフォンの普及とともに引き続き成長を続けており、当社グループにおきましては、こうした市場拡大を背景とした既存タイトルの拡充と新規タイトルの開発に注力してまいりました。
既存タイトルでは平成25年12月にリリースしたタイトル『剣と魔法のログレス いにしえの女神』が平成26年9月よりテレビCMを開始し、累計400万ダウンロードを突破しました(平成26年9月末時点)。また、Google PlayやAppStoreの売上ランキングトップ10入りを果たし、売上高を支える主力タイトルに成長しました。
新規タイトルとしては、平成27年以降にリリース予定のタイトルを複数開発しており、今後の収益基盤の強化に取り組んでおります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績における売上高は、4,079百万円、営業利益は91百万円、経常利益は81百万円となり、四半期純利益は74百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
第3期連結会計年度(自 平成25年1月1日 至 平成25年12月31日)
当連結会計年度における現金及び現金同等物は前連結会計年度末より49百万円増加し、495百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは前連結会計年度末より864百万円増加し、298百万円の減少となりました。これは自社開発・配信向けのコンテンツについて新規リリースが多くなされたのが主な原因となり税金等調整前当期純損失を243百万円計上すると同時に、たな卸資産が456百万円増加し、あわせてコンテンツ償却費が331百万円発生したためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは前連結会計年度末より111百万円減少し、202百万円の減少となりました。これは余剰資金の有効活用並びに金融機関からの資金調達の担保として定期預金の預入による支出が164百万円発生したためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは前連結会計年度末より47百万円減少し、550百万円の増加となりました。これは第三者割当増資による新株の発行による収入297百万円及び短期借入金が137百万円増加したためであります。