訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2016/03/01 15:00
【資料】
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【項目】
98項目

業績等の概要

(1) 業績
第12期連結会計年度(自 平成26年4月1日 至 平成27年3月31日)
当連結会計年度におけるわが国経済は、原油価格の下落、円安・株高等により企業業績は改善傾向となったものの、消費増税による個人消費の低迷は継続し、景気回復の足取りに弱さが見られました。
外国為替市場では、米ドル/円の推移が期首は103円台後半から始まり、ウクライナ情勢の緊迫化に伴うリスク回避の動きの高まりなどにより、100円台まで円高ドル安が進行したものの、9月以降は米国における量的緩和終了見通しの高まり、日銀による追加金融緩和の決定などにより、円安ドル高の動きに転じて期中には122円台前半まで円安が進み、当連結会計年度末は120円台前半となりました。
このような状況の中、当社グループは、顧客ニーズに対応した取引システムのバージョンアップを行うとともに、顧客参加型リアルトレードバトルキャンペーンの実施、主要通貨ペアのスプレッドの縮小及び高額スワップポイントの維持を行いました。また、収益源の多様化を図るため、連結子会社JFX株式会社において、バイナリーオプションサービス「MTBO」の取扱いを開始しました。
以上のような取組みを行った結果、当社グループの口座数は252,134口座(前期比27.4%増)に達し、年間の外国為替取引高は3兆957億通貨(前期比4.5%増)となりました。
一方、当連結会計年度の営業収益は、上期における為替変動率の低下、スプレッド縮小による取引単価の下落等により、4,968,653千円(前期比0.5%減)となりました。また、営業費用については、取引高の増加に伴うシステム手数料の増加、社内管理体制強化のための人員拡充などにより増加となったことから、営業利益は553,057千円(前期比40.7%減)、経常利益は486,537千円(前期比46.2%減)、当期純利益は199,513千円(前期比44.7%減)となりました。
なお、当社グループの事業セグメントは、外国為替証拠金取引事業を主要な事業としており、他の事業セグメントの重要性が乏しいため、セグメント別の業績は記載しておりません。
第13期第3四半期連結累計期間(自 平成27年4月1日 至 平成27年12月31日)
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府の経済政策などにより回復傾向となりましたが、中国経済の減速などから、景気は横ばいで推移いたしました。
外国為替市場では、期首において120円台前半から始まった米ドル/円相場は、米国の経済指標が好調であったことにより、年内の利上げが期待されたことから11月は123円台まで円安ドル高が進みました。また、12月以降は原油先物相場の大幅な下落、米国における政策金利引き上げ決定等により、為替変動率が高まる動きとなり、当第3四半期連結会計期間末は120円台前半となりました。
このような状況の中、当社グループにおいては、顧客ニーズに対応した取引システムのバージョンアップを行うとともに、これまでも好評を得ていた「豪華LION FXおせち」をプレゼントするキャンペーン等を実施することで、顧客満足度の向上を図りました。
以上のような取組みを行った結果、当第3四半期連結会計期間末の当社グループの口座数は376,652口座(前連結会計年度末比49.4%増)に達し、当第3四半期連結累計期間の外国為替取引高は2兆4,935億通貨となりました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の営業収益は4,548,107千円、営業利益は903,925千円、経常利益は852,458千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は491,524千円となりました。
なお、当社グループの事業セグメントは、外国為替証拠金取引事業を主要な事業としており、他の事業セグメントの重要性が乏しいため、セグメント別の業績は記載しておりません。
(2) キャッシュ・フローの状況
第12期連結会計年度(自 平成26年4月1日 至 平成27年3月31日)
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ104,005千円増加し1,700,845千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
イ 営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度において営業活動により支出した資金は240,455千円(前連結会計年度は、1,282,916千円の支出)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益による収入485,170千円の他、外国為替取引預り証拠金の増加による収入4,436,423千円等があった一方、外国為替取引顧客分別金信託の増加による支出3,761,168千円及び外国為替取引顧客差金(資産)の増加による支出919,130千円等があったことによるものです。
ロ 投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度において、投資活動により支出した資金は331,638千円(前連結会計年度は、9,379千円の支出)となりました。これは主に定期預金の払戻による収入1,000,000千円があった一方、定期預金の預入による支出1,215,000千円等があったことによるものです。
ハ 財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度において、財務活動により増加した資金は668,730千円(前連結会計年度は、2,058,654千円の収入)となりました。これは主に短期借入金の純増による収入613,400千円等があったことによるものです。