訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2016/07/11 9:31
【資料】
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【項目】
102項目

研究開発活動

第12期連結会計年度(自 平成26年7月1日 至 平成27年6月30日)
当社グループでは再生樹脂製造販売事業において、付加価値向上と製品用途の多様化を目的とした再生樹脂の高純度化及び、新規事業分野への進出を目的とした独自のリサイクル技術の開発に関する研究開発を行っております。
研究体制としては、現在研究開発部長1名、正社員1名、派遣社員1名体制となっております。なお、研究開発費については、再生樹脂製造販売事業のみを対象に当連結会計年度において24,184千円を計上しております。なお、具体的な研究内容は以下のとおりです。
・再生ナイロン樹脂の研究開発
当社グループでは再生樹脂製造販売事業において、タイルカーペットの樹脂層の素材である塩化ビニル樹脂の再生処理の事業化に成功しており、次の新規事業分野として、タイルカーペットの表面繊維層の素材であるナイロン繊維のマテリアルリサイクル化に取り組んでいます。現状インバースプロダクツ株式会社にて発生しているナイロン繊維については既述のとおり廃棄物燃料用原料として廉価で販売するか、処分費用を払ってサーマルリサイクル処理委託もしくは最終処分場にて埋め立て処理しております。本研究開発では当該ナイロン繊維を高分離化する技術開発を行うことで、再生ナイロン原料として再利用可能なエンジニアリングプラスチック(※)の製造を実現し、処理委託コストの削減及び、新たな販売製品とすることを目指しております。
本書提出日現在において、基礎研究段階は終了しており、今後は効率的な抽出プロセスの開発及び量産化技術の開発を課題として、早期実用化を目指しております。

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※ エンジニアリングプラスチックとは、汎用プラスチックに比べ、耐熱性及び機械強度の高いプラスチックの一群で、ナイロンもその1種類に含まれます。
第13期第3四半期連結累計期間(自 平成27年7月1日 至 平成28年3月31日)
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、25,191千円であります。
新規事業である再生ナイロン製品製造のための実証実験を行うプラントを設置し、研究を開始しました。
また、当第3四半期連結累計期間の再生樹脂製造販売事業において、研究開発体制を充実させるべく増員を実施し研究開発部長1名、正社員2名、派遣社員1名の体制となりました。