有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2020/11/20 15:00
【資料】
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【項目】
118項目

研究開発活動

当社は、大学発の機能性ペプチドに関する技術シーズを、医薬品から化粧品・医療機器等までの幅広い分野に応用することで社会に貢献することを目指し、研究開発を進めております。
当社の研究開発部門は、医薬品開発の経験が豊富な少人数の専門家から構成されております。当社の研究開発部門は、研究開発に従事する他、研究開発のマネジメントを推進し、積極的に外部機関のリソースを活用しております。研究開発受託企業及び製造受託企業を積極的に活用することで、効率的な研究開発体制を構築しております。
開発品に関する詳細は、「第1 企業の概況 3 事業の内容」をご参照ください。
なお、当社は医薬品等の研究開発事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの情報は記載しておりません。
第7期事業年度(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
当事業年度における研究開発費の総額は401,866千円となりました。
機能性ペプチドSR-0379は、導出先の塩野義製薬株式会社が皮膚潰瘍を対象とした第Ⅱ相臨床試験を実施しました。抗体誘導ペプチドFPP003は、2019年4月より乾癬を対象としたオーストラリアでの第Ⅰ/Ⅱa相臨床試験を開始し、更に強直性脊椎炎を対象とする前臨床試験も進めました。また、新規開発品として、2018年8月より花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)を対象としたFPP004の前臨床試験を開始しました。
主な研究テーマとしては、大阪大学との共同研究等により、様々な対象疾患に対する抗体誘導ペプチドの探索研究を実施しました。疼痛に対する抗体誘導ペプチドについては、2019年2月に塩野義製薬株式会社との間で共同研究契約を締結致しました。また、富士フイルム株式会社との間でヒトパピローマウイルスに対する抗ウイルス薬の共同研究を進めました。
なお、当事業年度末日の当社研究開発従事人員数は5名であります。
第8期第3四半期累計期間(自 2020年1月1日 至 2020年9月30日)
当第3四半期累計期間における研究開発費の総額は251,555千円となりました。
機能性ペプチドSR-0379は、現在、塩野義製薬株式会社と当社は共同開発体制により第Ⅲ相臨床試験の準備を進めております。この試験計画について、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)と相談し、計画を確定しました。抗体誘導ペプチドFPP003は、2019年4月より乾癬を対象としたオーストラリアでの第Ⅰ/Ⅱa相臨床試験を開始し、臨床試験を継続しております。日本での強直性脊椎炎に対する研究開発については、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「創薬支援推進事業・希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業」の支援を受けて前臨床試験を実施しました。また、2018年8月より花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)を対象としたFPP004の前臨床試験を実施しております。
主な研究テーマとしては、大阪大学との共同研究等により、様々な対象疾患に対する抗体誘導ペプチドの探索研究を実施しました。疼痛に対する抗体誘導ペプチドについては、2019年2月に塩野義製薬株式会社との間で共同研究契約を締結し、同社の疼痛領域に関するノウハウと当社のペプチド創薬に関するノウハウを生かし、新規開発化合物の創出に向けて探索研究を進めております。また、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止に向けた取り組みとして、2020年4月にペプチド技術を用いた次世代ワクチン開発に向けて、大阪大学及びアンジェス株式会社の新型コロナウイルス向けDNAワクチンの共同開発に参画し、共同研究を実施しております。
なお、当第3四半期会計期間末日の当社研究開発従事人員数は6名であります。