有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2018/08/02 15:00
【資料】
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【項目】
95項目

業績等の概要

当社は、平成28年6月8日に設立され、第1期は平成28年6月8日から平成29年2月28日までの8か月と23日間となっているため、前年同期比については記載しておりません。また、第2期第1四半期累計期間については四半期財務諸表を作成していないため、前年同四半期累計期間との比較分析は行っておりません。
なお、当社はベビー・子供服の企画販売事業の単一セグメントであるため、セグメント別の経営成績に関する記載は省略しております。
(1)業績
第2期連結会計年度(自 平成29年3月1日 至 平成30年2月28日)
当連結会計年度におけるわが国経済は、新興国経済の景気減速や英国のEU離脱問題、米国の政策変化の影響など、外部環境の不透明さから、依然として景気の先行きが懸念されますが、雇用・所得環境の改善が続く中で、政府の経済政策と日銀の金融緩和政策を背景に、企業収益が改善するなど、穏やかな回復基調で推移しております。
当社グループが属するアパレル業界においては、消費者の低価格志向とファッションにおける個人の嗜好の細分化により、一部のファストファッション系企業の業績が好調に推移する一方、多くの企業が苦戦を強いられました。
このような状況のもとで、当社グループは、これまで同様、ベビー・子供服の企画販売事業のリーディングカンパニーを目指すことを基本方針として、前連結会計年度より引き続き、MD(マーチャンダイジング)の精度向上に努めると同時に、自社オンラインサイトや他社ファッション通販サイトによるインターネット販売の強化を進めてまいりました。また、直営店の積極的な展開を図り、「X-girl STAGES」(エックスガールステージス)などの新ブランドの百貨店への出店や、トドラーブランド「petit main」(プティマイン)やジュニアブランド「Lovetoxic」(ラブトキシック)のショッピングセンターへの積極的出店を進めてまいりました。
以上により、当連結会計年度の業績は、売上高26,954百万円、営業利益1,404百万円、経常利益1,280百万円、親会社株主に帰属する当期純利益760百万円となりました。
第3期第1四半期累計期間(自 平成30年3月1日 至 平成30年5月31日)
当第1四半期累計期間における我が国の経済は、米国の政策動向、中国経済の持続的成長への懸念など、先行きに不透明感はあるものの、企業利益の拡大や雇用環境の改善等を背景に緩やかな回復基調が続きました。
また、当社の主力チャネルである百貨店やショッピングセンターにおきましては、3月及び4月の気温が平年より高く、快適な天候がプラス要因に働き、春物や初夏物が好調に推移しました。しかしながら、5月は平年以下の気温となり、また前年と比較して休日が1日少なかったなどの影響で、売上は伸び悩みました。
このような経営環境の中、当社は直営店舗において、当第1四半期累計期間に百貨店ではジュニアブランド「X-girl STAGES」(エックスガールステージス)などを中心に5店舗、ショッピングセンターではトドラーブランド「petit main」(プティマイン)及びジュニアブランド「Lovetoxic」(ラブトキシック)で10店舗を新たに出店致しました。
既存店舗では、百貨店で展開しているトドラーブランド「ANNA SUI mini」(アナスイ・ミニ)、「X-girl STAGES」、ショッピングセンターでは「petit main」、「Lovetoxic」がともに堅調な売上で推移しております。
また、eコマースも昨年年末に実施したスマートフォンのユーザインタフェースの改修や、新規会員の獲得キャンペーンの施策が効果を発揮し、順調な売上となっております。
以上により、当第1四半期累計期間におきましては、売上高6,613百万円、営業利益424百万円、経常利益385百万円、四半期純利益1,101百万円となりました。
なお、当社は平成30年3月1日付で株式会社ナルミヤ・インターナショナル(旧ナルミヤ②)を吸収合併しました。これに伴い、抱合せ株式消滅差益875百万円を特別損益に計上しております。
(2)キャッシュ・フロー
第2期連結会計年度(自 平成29年3月1日 至 平成30年2月28日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ625百万円減少し、1,984百万円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、1,168百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1,209百万円の計上、仕入債務の増加額638百万円、たな卸資産の増加額489百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、300百万円となりました。これは主に、差入保証金の差入による支出177百万円、有形固定資産の取得による支出80百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1,493百万円となりました。これは主に、配当金の支払いによる支出1,573百万円等によるものです。