有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2018/08/29 15:00
【資料】
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【項目】
84項目

業績等の概要

(1)業績
第16期事業年度(自 平成29年1月1日 至 平成29年12月31日)
当事業年度における世界経済は、主要国の政策動向による経済への影響が懸念されるものの、米国経済の拡大、新興国経済の持ち直しにより、引き続き緩やかな回復傾向で推移してきました。
当事業年度におけるわが国経済も企業収益の改善に向けて設備投資が進み、個人消費の持ち直し及び雇用環境が改善したこともあり、緩やかな回復基調が続きました。
当社インサイドセールス事業の主要顧客が属するIT業界は、従来の生産性改善及び業務効率化に係るシステム更新需要は引き続き増加しており、競争力強化及び戦略的事業等を推進するAIの需要は更に増加し、金融、製造、さまざまな業界へと広がっています。
このような環境の下、当社インサイドセールス事業は提供するサービスの品質を維持し、既存顧客との継続的な取引を行っております。またインサイドセールスアウトソーシングサービスについては、外資系IT企業のみならず、日本のIT企業及びIT業界以外の企業への営業活動も積極的に進めました。
その結果、当事業年度の業績は、売上高2,785,978千円(前年同期比10.5%増)、営業利益294,909千円(同29.0%増)、経常利益297,127千円(同30.1%増)、当期純利益196,904千円(同42.2%増)となりました。
当社はインサイドセールス事業の単一セグメントであるため、サービス別の業績を示すと次のとおりであります。
① インサイドセールスアウトソーシングサービス
インサイドセールスアウトソーシングサービスは、外資系IT企業をはじめとする主要顧客との取引を順調に維持し、また、新規顧客の開拓にも注力しました。
この結果、売上高2,453,646千円(前年同期比10.9%増)となりました。
② インサイドセールスコンサルティングサービス
インサイドセールスコンサルティングサービスは、インサイドセールスの内製支援に関する販売を強化しました。
この結果、売上高88,108千円(前年同期比21.2%増)となりました。
③ システムソリューションサービス
システムソリューションサービスは、Salesforceでのクラウドシステム構築、自社クラウド製品の販売を強化しました。
この結果、売上高244,223千円(前年同期比3.0%増)となりました。
第17期第2四半期累計期間(自 平成30年1月1日 至 平成30年6月30日)
当第2四半期累計期間における世界経済は、主要国の政策動向による政治・経済情勢への不確実性の高まりにより、グローバルで事業を展開する多くの企業の活動を抑制することが懸念されるものの、わが国経済は、設備投資が小幅ながらも増加に転じ、オリンピックを控えたインフラ建設などの需要の盛り上がりや、首都圏での再開発案件の増加などで景気の押し上げが期待され、緩やかな回復基調が続いております。
当社インサイドセールス事業の主要顧客のIT業界は、企業業績拡大を背景に人手不足への対応のため、システム更新需要は引き続き増加しており、金融、製造はもちろん、今後はこれまでITとは縁遠かった分野でも活用が進むと期待されます。このような環境の下、当社インサイドセールス事業は提供するサービスの品質を維持し、既存顧客との継続的な取引を行っており、生産性改善及び業務効率化を検討する新規企業からの引き合いも増えております。またインサイドセールスアウトソーシングサービスについては、既存の外資系IT企業のみならず、日本のIT企業及びIT業界以外の企業への営業活動も積極的に進めております。
その結果、当第2四半期累計期間の業績は、売上高1,437,936千円、営業利益168,855千円、経常利益167,672
千円、四半期純利益111,872千円となりました。
(2)キャッシュ・フロー
第16期事業年度(自 平成29年1月1日 至 平成29年12月31日)
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ85,868千円増加し、当事業年度末には791,851千円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において営業活動の結果得られた資金は209,141千円(同22.0%減)となりました。
これは主に税引前当期純利益295,604千円、減価償却費54,854千円の増加要因があった一方で、売上債権の増加額49,820千円の減少要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において投資活動の結果使用した資金は125,490千円(同234.4%増)となりました。
これは主に無形固定資産の取得による支出88,581千円、有形固定資産の取得による支出34,909千円の減少要因によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動の結果得られた資金は2,218千円(前年同期は88,333千円の使用)となりました。
これは主に長期借入れによる収入80,000千円、長期借入金の返済による支出57,782千円、社債の償還による支出20,000千円によるものであります。
第17期第2四半期累計期間(自 平成30年1月1日 至 平成30年6月30日)
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ14,909千円減少し、当第2四半期会計期間末には776,941千円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において営業活動の結果得られた資金は125,097千円となりました。
これは主に、税引前四半期純利益165,677千円の増加要因があった一方で、法人税等の支払額43,684千円の減少要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において投資活動の結果使用した資金は100,009千円となりました。
これは主に、無形固定資産の取得による支出69,111千円、有形固定資産の取得による支出22,054千円の減少要因によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期累計期間において財務活動の結果使用した資金は39,998千円となりました。
これは長期借入金の返済による支出29,998千円、社債の償還による支出10,000千円の減少要因によるものであります。