有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2018/09/04 15:00
【資料】
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【項目】
96項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りによる不確実性のため、実際の結果はこれらの見積りとは異なる場合があります。この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については、「第二部 企業情報 第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりです。
(2) 財政状態の分析
第4期連結会計年度(自 平成28年10月1日 至 平成29年9月30日)
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は4,091百万円となり、前連結会計年度末に比べ512百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が324百万円、受取手形及び売掛金が150百万円増加したこと等によるものであります。
固定資産は410百万円となり、前連結会計年度末に比べ95百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が51百万円、繰延税金資産が47百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、総資産は、4,502百万円となり、前連結会計年度末に比べ607百万円増加いたしました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は2,789百万円となり、前連結会計年度末に比べ485百万円増加いたしました。これは主に短期借入金が350百万円、未払金が146百万円増加したこと等によるものであります。
固定負債は837百万円となり、前連結会計年度末に比べ78百万円減少いたしました。これは主に社債が35百万円、長期借入金が41百万円減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は874百万円となり、前連結会計年度末に比べ200百万円増加いたしました。これは、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が200百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は19.4%(前連結会計年度末は17.3%)となりました。
第5期第3四半期連結累計期間(自 平成29年10月1日 至 平成30年6月30日)
(資産)
当第3四半期連結累計会計期間末における流動資産は4,320百万円となり、前連結会計年度末に比べ229百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が135百万円、受取手形及び売掛金が127百万円増加したこと等によるものであります。
固定資産は431百万円となり、前連結会計年度に比べ20百万円増加いたしました。これは主に無形固定資産が36百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、総資産は4,751百万円となり、前連結会計年度に比べ249百万円増加いたしました。
(負債)
当第3四半期連結累計期間末における流動負債は2,918百万円となり、前連結会計年度末に比べ129百万円増加いたしました。これは主に未払費用が117百万円、未払法人税等が53百万円増加したものの、1年内返済予定の長期借入金が106百万円減少したこと等によるものであります。
固定負債は637百万円となり、前連結会計年度に比べ199百万円減少いたしました。これは主に社債及び長期借入金が199百万円減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結累計期間末における純資産は1,195百万円となり、前連結会計年度末に比べ320百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が320百万円増加したことによるものであります。
(3) 経営成績の分析
第4期連結会計年度(自 平成28年10月1日 至 平成29年9月30日)
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ2,255百万円増加し、18,856百万円(前年同期比13.6%増)となりました。これは主に、人材サービス業を取り巻く環境、特に昨今の少子高齢化と景気拡大を要因とする恒常的人手不足の下、クライアントが要求する人材の量・質いずれのニーズにも柔軟に対応したことを主因に、株式会社ジョブス(対前年同期比1,469百万円増、52.5%)を始め順調に業容が拡大した結果によるものであります。
(売上原価、売上総利益)
当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度に比べ2,001百万円増加し、15,433百万円(前年同期比14.9%増)となりました。これは主に、人手不足を背景に派遣スタッフの人件費高騰という厳しい環境にあったことによるものです。又、利益面では、クライアントとの交渉により人件費上昇分の転嫁を図るとともに、利益率の高い案件の優先獲得により収益性が維持された結果、売上総利益は、3,422百万円(前年同期比8.0%増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ118百万円増加し、3,148百万円(前年同期比3.9%増)となりました。これは主に、業容拡大により人件費が増加したものの、広告宣伝費を効率的な使用によりほぼ横ばいに抑えるとともに、新基幹システムの本稼動開始により研究開発費が減少したこと等によるものであります。この結果、営業利益は、273百万円(前年同期比97.6%増)となりました。
(経常利益)
当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度に比べ139百万円増加し、290百万円(前年同期比92.2%増)となりました。これは主に、営業利益が増加したことによるものであります。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の当期純利益は、前連結会計年度に比べ112百万円増加し、200百万円(前年同期比128.0%増)となりました。これは主に、経常利益が増加したことによるものであります。
第5期第3四半期連結累計期間(自 平成29年10月1日 至 平成30年6月30日)
(売上高)
当第3四半期連結累計期間の売上高は15,514百万円となりました。これは主に、昨年度に続き中核事業会社である株式会社キャスティングロード及び株式会社ジョブスにおいて順調に業容を拡大した結果によるものであります。
(売上原価、売上総利益)
当第3四半期連結累計期間の売上原価は12,437百万円となりました。これは主に、前期から引き続き派遣スタッフの人件費高騰という厳しい環境にあったことによるものです。又、利益面では、顧客との請求単価引き上げ交渉及び粗利益率を意識した新規顧客開拓活動等を行った結果、当第3四半期連結累計期間の売上総利益は3,076百万円となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当第3四半期連結累計期間の販売費及び一般管理費は、2,564百万円となりました。これは主に、広告宣伝費やその他の経費を抑制したこと等によるものであります。この結果、当第3四半期連結累計期間の営業利益は512百万円となりました。
(経常利益)
当第3四半期連結累計期間の経常利益は513百万円となりました。
(親会社株主に帰属する四半期純利益)
当第3四半期連結累計期間における親会社株主に帰属する四半期純利益は、法人税等を計上した結果320百万円となりました。
(4) キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの状況の分析については、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」をご参照ください。
(5) 経営者の問題意識と今後の方針について
経営者の問題意識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 3 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりでありますが、今後収益を拡大するためには、既存の事業の更なる拡大、新規事業の展開が必要であると認識しております。
そのためには、優秀な人材の確保や教育の強化、組織体制の整備を引き続き行い、これらの課題に対して最善の事業戦略を立案するよう、努めてまいります。