有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2018/11/19 15:00
【資料】
PDFをみる
【項目】
84項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成しております。この財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断していますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は後記「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。
(2)財政状態の分析
第31期事業年度(自 2017年1月1日 至 2017年12月31日)
①資産
当事業年度末における総資産は602,111千円(前事業年度末比121,279千円の増加)となりました。主な要因は、現金及び預金が55,809千円、売掛金が28,408千円、ソフトウエアが21,428千円増加したこと等によるものであります。
②負債
当事業年度末における負債は282,885千円(前事業年度末比1,026千円の増加)となりました。主な要因は、未払法人税等が28,327千円減少した一方で、借入金が13,835千円、受注損失引当金が11,034千円増加したこと等によるものであります。
③純資産
当事業年度末における純資産は319,225千円(前事業年度末比120,253千円の増加)となりました。主な要因は、当期純利益の計上により繰越利益剰余金が108,201千円増加したこと等によるものであります。
第32期第3四半期累計期間(自 2018年1月1日 至 2018年9月30日)
①資産
当第3四半期会計期間末における総資産は691,623千円(前事業年度末比89,512千円の増加)となりました。主な要因は、売掛金が87,048千円減少した一方で、現金及び預金が144,247千円、仕掛品が18,739千円増加したこと等によるものであります。
②負債
負債は272,631千円(前事業年度末比10,254千円の減少)となりました。主な要因は、前受金が35,922千円増加した一方で、その他流動負債に含まれる預り金が18,150千円、受注損失引当金が17,903千円、長期借入金が12,497千円減少したこと等によるものであります。
③純資産
純資産は418,991千円(前事業年度末比99,766千円の増加)となりました。主な要因は四半期純利益の計上により利益剰余金が96,316千円増加したこと等によるものであります。
(3)経営成績の分析
第31期事業年度(自 2017年1月1日 至 2017年12月31日)
当事業年度の経営成績は、売上高838,397千円、営業利益150,175千円、経常利益150,348千円、当期純利益108,201千円となりました。
当事業年度における主な勘定科目等の状況は次のとおりです。
①売上高
当事業年度における売上高は838,397千円(前期比13.6%増)となりました。これは主に、新規パッケージ売上高増加によるものであります。
②売上総利益
当事業年度における売上総利益は451,770千円(前期比13.1%増)となりました。これは主に、新規パッケージ売上高の増加、製品保証引当金繰入額の減少によるものであります。
③営業利益
当事業年度における営業利益は150,175千円(前期比36.2%増)となりました。これは主に、役員報酬の増加、支払報酬料及び研究開発費の減少によるものであります。
④経常利益
当事業年度における経常利益は150,348千円(前期比37.0%増)となりました。
⑤当期純利益
当事業年度における当期純利益は108,201千円(前期比53.1%増)となりました。
第32期第3四半期累計期間(自 2018年1月1日 至 2018年9月30日)
第32期第3四半期累計期間の経営成績は、売上高637,839千円、営業利益142,206千円、経常利益141,937千円、四半期純利益96,316千円となりました。
当第3四半期累計期間における主な勘定科目等の状況は次のとおりです。
①売上高
第32第3四半期累計期間における売上高は637,839千円となりました。これは主に、新規パッケージ売上によるものであります。
②売上総利益
売上原価は269,958千円となりました。これは主に労務費、製造経費によるものです。その結果、当第3四半期累計期間における売上総利益は367,880千円となりました。
③営業利益
販売費及び一般管理費は225,673千円となりました。これは主に人件費によるものです。その結果、当第3四半期累計期間における営業利益は142,206千円となりました。
④経常利益
営業外収益は332千円、営業外費用は601千円となりました。その結果、当第3四半期累計期間における経常利益は141,937千円となりました。
⑤四半期純利益
法人税、住民税及び事業税は40,789千円、法人税等調整額は4,831千円となりました。その結果、当第3四半期累計期間における四半期純利益は96,316千円となりました。
(4)キャッシュ・フローの状況の分析
「1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(5)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社は、「4 事業等のリスク」に記載のとおり、市場環境、製品・サービス品質、組織体制等、様々なリスク要因が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。そのため、当社は常に市場動向に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保し、市場のニーズに合ったサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。
(6)経営者の問題意識と今後の方針について
当社が今後の業容を拡大し、より良いサービスを継続的に展開していくためには、経営者は「3 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対処していくことが必要であると認識しております。それらの課題に対応するために、経営者は常に外部環境の構造やその変化に関する情報の入手及び分析を行い、現在及び将来における市場環境を確認し、その間の課題を認識すると同時に最適な解決策を実施していく方針であります。