有価証券報告書(内国投資信託受益証券)-第12期(平成26年2月8日-平成27年2月9日)

【提出】
2015/05/08 9:22
【資料】
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【項目】
47項目
(1)【ファンドの目的及び基本的性格】
① ファンドの目的
主として「Lプラス・マザーファンド」受益証券に投資を行ない、信託財産の成長をめざします。
② ファンドの基本的性格
1)商品分類
(注)当ファンドが該当する商品分類を網掛け表示しています。
◇単位型投信
当初、募集された資金が一つの単位として信託され、その後の追加設定は一切行なわれないファンドをいいます。
◇内外
目論見書または投資信託約款において、国内および海外の資産による投資収益を実質的に源泉とする旨の記載があるものをいいます。
◇資産複合
目論見書または投資信託約款において、複数の資産による投資収益を実質的に源泉とする旨の記載があるものをいいます。
◇特殊型(絶対収益追求型)
目論見書または投資信託約款において、投資者に対して注意を喚起することが必要と思われる特殊な仕組みあるいは運用手法の記載があり、属性区分の特殊型において絶対収益追求型に属するものをいいます。

2)属性区分
(注)当ファンドが該当する属性区分を網掛け表示しています。
◇その他資産(投資信託証券(資産複合 資産配分変更型(その他資産(債券先物、通貨))))
当ファンドは、投資信託証券への投資を通じて、債券先物の活用および通貨への投資を行ない、複数資産(債券および通貨)からの収益を得ることをめざします。よって、商品分類の「投資対象資産(収益の源泉)」においては、「資産複合」に分類されます。
「資産配分変更型」とは、目論見書または投資信託約款において、複数資産を投資対象とし、組入比率については、機動的な変更を行なう旨の記載があるものもしくは固定的とする旨の記載がないものをいいます。
◇年1回
目論見書または投資信託約款において、年1回決算する旨の記載があるものをいいます。
◇グローバル(含む日本)
目論見書または投資信託約款において、組入資産による投資収益が日本を含む世界の資産を源泉とする旨の記載があるものをいいます。
◇ファミリーファンド
目論見書または投資信託約款において、親投資信託(ファンド・オブ・ファンズにのみ投資されるものを除きます。)を投資対象として投資するものをいいます。
◇為替ヘッジあり(部分ヘッジ)
目論見書または投資信託約款において、一部の資産に為替のヘッジを行なう旨の記載があるものをいいます。
※属性区分に記載している「為替ヘッジ」は、対円での為替変動リスクに対するヘッジの有無を記載しております。
◇絶対収益追求型
目論見書または投資信託約款において、特定の市場に左右されにくい収益の追求をめざす旨の記載があるものをいいます。
上記は、一般社団法人投資信託協会が定める分類方法に基づき記載しています。
上記以外の商品分類および属性区分の定義につきましては、一般社団法人投資信託協会のホームページ(http://www.toushin.or.jp/)をご参照ください。

③ ファンドの特色
1.ファンドの特徴
1)当ファンドは、「Lプラス・マザーファンド」受益証券への投資を通じて、世界主要国の債券(債券先物取引などを含みます。)および通貨(外国為替予約取引などを含みます。)を主要投資対象とした公社債投資信託です。
・主として日本および米国の公社債などに投資するとともに、日本を含む世界主要国の債券先物取引および外国為替予約取引を積極的に行ない、ベンチマーク(1ヵ月円LIBOR金利)を上回る投資成果をめざします。
2)ロング・ショート相対価値戦略による絶対リターンを追求します。
・債券先物取引および外国為替予約取引などを用いたロング・ショート相対価値戦略を採用することで、各国間の価格変動リスクを相殺し、世界の株式市場や債券市場に対して低相関のリターンを獲得することをめざします。
2.ファンドのストラクチャー

3.マザーファンドの運用状況
<マザーファンドの運営>マザーファンドは1999年10月29日に金39億3,700万円で信託契約が締結され、「日興-CDC-Lプラス・マザーファンド」の名称で信託財産の運用が開始されました。マザーファンドの信託財産にかかる運用指図は、委託会社からCDCインベストメント・マネジメント社に外部委託されていました。2002年3月1日、当該運用の外部委託先はCDCインベストメント・マネジメント社から、日興オルタナティブアセットマネジメント・インク(現 日興アセットマネジメント アメリカズ・インク(以下「投資顧問会社」または「NAMA」ということがあります。)に変更されています。またこれに関連して、2002年4月8日、マザーファンドの名称は「Lプラス・マザーファンド」に変更されました。
4.マザーファンドの投資方針
<投資方針および投資目的>マザーファンドの運用に当たって投資顧問会社は、主にグローバル金融市場においてロング・ショート相対価値戦略(「6.オーバーレイ・ポートフォリオの運用で採用される投資戦略」で定義します。「グローバル・ダイナミック・アセット・アロケーション」または「GDAA」ともいいます。)を採用し、世界の株式市場、債券市場に対する相関の低いリターンにより、安定的な投資資本の成長を得ることを投資目標としています。ポートフォリオの構築に当たっては、主として、限られた取引時間内にマザーファンドのポジションを構築・解消できるだけの十分な流動性を備えたインストゥルメントを用いる予定です。
マザーファンドは、1ヵ月円LIBOR金利(以下「ベンチマーク」といいます。)を上回る投資成果(以下「超過リターン」といいます。)をめざします。目標とするリスクの水準は、マザーファンドのリターンの年率換算標準偏差で8%程度かそれを下回る水準とします。ただし、市況環境を考慮して弾力的にリスクをコントロールすることを試みます。
これらのパフォーマンス目標が達成されるという保証はありません。
5.投資対象
マザーファンドのポートフォリオは、①現物資産ポートフォリオと②オーバーレイ・ポートフォリオに大別されます。
①現物資産ポートフォリオはベンチマークリターンの獲得を、②オーバーレイ・ポートフォリオは超過リターンの獲得をめざします。
① 現物資産ポートフォリオの投資対象
マザーファンドの現物資産ポートフォリオは、主として残存期間の短い日本国債ならびに翌日物コールなどの現金および現金同等物に投資される予定です。これ以外でも、米国財務省証券、米国政府保証債、およびそれらに担保したレポ取引契約、コマーシャル・ペーパー、割引債、定期預金、銀行引受手形、その他の先進各国の国債または政府保証債などにも投資される可能性があります。現物資産ポートフォリオに円建て以外の資産が組み入れられている場合は円に対してヘッジされる予定です。
② オーバーレイ・ポートフォリオの投資対象
超過リターンを獲得することを目的としてオーバーレイ・ポートフォリオが構築されます。通貨スポット取引および先渡取引、通貨および金利にかかる先物取引、債券先物取引などを採用する予定です。オーバーレイ・ポートフォリオを構成する要素の候補のリストをコア・ユニバースといいます(次表参照)。オーバーレイ・ポートフォリオはコア・ユニバースの各要素のロング・ショート相対価値戦略によるポートフォリオとなります。
③ コア・ユニバース
注)上記のリスト外の先進各国の通貨ならびに債券であっても、それぞれの債券先物市場および通貨市場における進展如何によっては、コア・ユニバースに追加される可能性があります。コア・ユニバースに新しい国の要素を追加する際は、十分かつ一貫した流動性があるだけでなく、変動相場制であり、予測に用いられるファクターの十分な時系列データを持ち、政局の安定性があることが要求されます。
④ ポートフォリオのイメージ
※上記のポートフォリオ例は、ポートフォリオのイメージをご理解いただくために作成したものであり、具体的な投資比率を示唆するものではありません。
⑤ カウンター・パーティー
債券先物取引は取引所取引インストゥルメントです。これらの取引については、各々の取引所および決済機構がマザーファンドのカウンター・パーティーとなります。一方、外国為替予約取引はカウンター・パーティーが必要であり、カウンター・パーティーの信用格付が重要です。マザーファンドは、投資顧問会社のインベストメント・チーム(以下「インベストメント・チーム」といいます。)が十分な信用力があると判断するカウンター・パーティーだけにエクスポージャーをもちます。
6.オーバーレイ・ポートフォリオの運用で採用される投資戦略
<6.1.投資哲学>インベストメント・チームは、経済および金融の情報に対してインストゥルメントの市場価格が十分素早く反応しない場合に、市場でミス・プライシングが生じると考えます。インベストメント・チームは、グローバル金融市場の債券および通貨について、相対価値および方向性のポジションをとる戦略(以下「ロング・ショート相対価値戦略」といいます。)を用いることによって、市場の投資機会を利用することを試みます。更にインベストメント・チームは、専ら先物取引および先渡取引などを用いることによって、スプレッド・リスクや信用リスクなどの伝統的な投資に伴なう固有の市場リスクのうち相応の範囲のリスクを避けることができると考えます。またインベストメント・チームは、オーバーレイ・ポートフォリオからのリターンが、グローバル金融市場のベンチマーク指数に対しても、低いかあるいは負の相関となることを期待しています。
<6.2.アプローチ>インベストメント・チームは、統制がとれていることが期待され、定量分析と定性分析を用いる4段階のプロセスを採用しています。
4段階のプロセス
1.定量分析過程
インベストメント・チームは、入手が容易な経済および金融データを用い、複数国にまたがるコア・ユニバースの各資産の相対リターン(リスク・フリー・レートに対する相対リターンを指しています。以下同じ。)の予測値、その予測誤差の偏差(ボラティリティ)および予測誤差間の相関を導き出すようにデザインされた、ベイズ統計モデル(以下「モデル」といいます。)を採用しています。モデルは、全てのアウトプット(上記の相対リターン、ボラティリティ、相関などの予測値を指します。以下同じ。)を同時推定する、1つに統合されたモデルとしてデザインされています。モデルは、グローバル金融市場間の相互依存関係およびグローバル投資家のアセット・アロケーション決定、すなわちグローバル金融市場間の資金移動などを認識するようデザインされています。
[インプット]
モデルは、矛盾のない定量的な金融市場の評価を提供するようデザインされています。モデルのインプットとして経済および金融のファンダメンタル・ファクターを使用しています。これらのファクターは以下のものを含みます。
・短期金利
・流動性の状態
・イールド・カーブの特徴
・長期金利の変化
・長期金利の水準
・商品価格の変化
・株式市場評価水準
・誤差の偏差のモメンタム
これらのファクターは、新しい分析を経て、時間の経過とともに変化する可能性があります。
[アウトプット]
リターン(相対リターンの予測値):
コア・ユニバースの各資産の相対リターンを導くモデルは、資産毎または国毎に独立したモデルや、相対リターンとその偏差の予測が分離されたモデリング・システムと対照的に、1つに統合されたモデルです。このことに加えて、コア・ユニバースの各資産について同じファクターに着目しているので、コア・ユニバースの各資産間の関連性を評価することができます。この技法は、Seemingly Unrelated Regressions (SUR:見かけ上無関係な方程式の推計)として知られています。グローバル金融市場はそれぞれ独立しているように見える反面、異なる市場間には非常に強い関係があることも認識しています。インベストメント・チームは、統合されたアプローチを採用することによって、グローバル金融市場の資産間の相互依存関係を捉えることを試みます。シュリンケージ(shrinkage:縮小化)またはデータ・プーリング(data pooling:情報蓄積)として知られる統計アプローチもまた、モデルに組み込まれています。この統計アプローチを単純化していえば、英国の短期金利の変化が英ポンドに与える影響と同様な影響を、米国の短期金利の変化が米ドルに与えることは感覚的に理解できます(この場合は短期金利がファクターで、影響度を見積もったものがファクターに対する感応度になります。)。もし、マルチ・ファクター・モデルを用いて将来のポンドのリターンを予測するとすれば、それぞれのファクターの変化に対する感応度を推計する必要があります。米国のデータおよび英国のデータを統合することによって、英国のデータだけを使う場合に比べて、感応度の推計を向上させることが期待されます。コア・ユニバースの各資産全てにこの技法を拡張すれば、更に感応度の推計を向上させることができるとインベストメント・チームは考えます。
ボラティリティ(相対リターンの予測誤差の偏差):
インベストメント・チームは、コア・ユニバースの各資産の過去のリターンのボラティリティではなく、主として相対リターンの予測値の偏差を重要視しています。単純化していえば、コア・ユニバースの各資産のヒストリカル・ボラティリティよりはむしろ、インベストメント・チームの推計する相対リターンの予測の精度をより重要視しています。
相関(相対リターンの予測誤差間の相関):
インベストメント・チームは、相対リターンの予測誤差間の相関を重要視しています。コア・ユニバースの各資産のヒストリカル・リターン間の相関よりも、むしろファンダメンタル・ファクター以外の要因がコア・ユニバースの各資産のリターンに与えている影響をより重視しています。インベストメント・チームは、ファンダメンタル・ファクターによる予測寄与度と非ファンダメンタル・ファクターの影響、すなわち予測誤差を分離し、広くヘッジアウトできるような、分散されたロング・ショートのオーバーレイ・ポートフォリオを構築することを目的としています。
2.インベストメント・チームによる定性分析
インベストメント・チームは、モデルのアウトプットおよびモデルが推奨するオーバーレイ・ポートフォリオを再評価し、選挙、中央銀行の政策、またはその他の政治リスクなどの、モデルが定量的に評価できない定性的なリスクに対して分析を行ない、その評価を定量分析の結果に加えます。インベストメント・チームは、ローカルな視点、グローバルな視点の双方から経済問題やイベントの金融市場への影響を考慮していく予定です。
3.オーバーレイ・ポートフォリオのアロケーションの決定
インベストメント・チームは、オーバーレイ・ポートフォリオのアロケーションの決定にあたっては、標準的な平均分散最適化を用いています。インベストメント・チームの定性分析が加えられたモデルのアウトプットに、オーバーレイ・ポートフォリオのリスク目標や取引可能な資産クラス、インストゥルメントなどのインベストメント・ガイドラインを加えてオーバーレイ・ポートフォリオのアロケーションの最適化を行ないます。
4.オーバーレイ・ポートフォリオのモニタリングおよびマネジメント
インベストメント・チームは、市場環境、政治的イベント、経済データの発表、中央銀行のアナウンス、外部の金融機関による調査、大学などの研究機関の分析、などから発表される情報を日次でモニタリングしています。オーバーレイ・ポートフォリオは、基本的に一週間毎に新しい情報を分析してアロケーションの変更が行なわれますが、状況に応じて随時変更や調整も行なわれます。オーバーレイ・ポートフォリオのリスクは基本的に日々計算されます。
※資金動向・市況動向、残存信託期間・残存元本などによっては、上記のような運用ができない場合があります。
※上記は本書提出日現在のものであり、将来変更となる場合があります。
<6.3.アプローチの特徴>※資金動向・市況動向、残存信託期間・残存元本などによっては、上記のような運用ができない場合があります。
※上記は本書提出日現在のものであり、将来変更となる場合があります。
※上記は本書提出日現在のものであり、将来変更となる場合があります。
<日興アセットマネジメント アメリカズ・インク(NAMA)について>・日興アセットマネジメント アメリカズ・インク(NAMA)は、日興アセットマネジメント株式会社の100%出資子会社である海外持株会社の傘下にあるグローバル運用の米国拠点です。
・NAMAでは、グローバル債券やグローバル株式などの伝統的資産運用から、グローバル・マクロなどのオルタナティブ運用、外部マネージャーのリサーチなど幅広い資産運用サービスを提供しています。

④ 信託金限度額
200億円を限度とします。

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