有価証券報告書(内国投資信託受益証券)-第16期(平成28年12月23日-平成29年6月22日)

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2017/09/21 9:39
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(1) ファンドおよびマザーファンドのリスク
ファンドの基準価額は、組み入れている有価証券等の価格変動による影響を受けますが、これらの運用により信託財産に生じた損益はすべて投資者のみなさまに帰属します。したがって、投資者のみなさまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
投資信託は預貯金と異なります。
ファンドおよびマザーファンドの基準価額の変動要因として、主に以下のリスクがあります。
(主なリスクであり、以下に限定されるものではありません。)
① 為替変動リスク
ファンドは、原則として5通貨建の有価証券に投資します(ただし、これらに限定されるものではありません。)。外貨建資産に投資を行いますので、投資している有価証券の発行通貨が円に対して強く(円安に)なればファンドの基準価額の上昇要因となり、弱く(円高に)なればファンドの基準価額の下落要因となります。
② 金利変動リスク
投資している債券の発行通貨の金利水準が上昇(低下)した場合には、一般的に債券価格は下落(上昇)し、ファンドの基準価額の変動要因となります。また、組入債券の残存期間や利率等も価格変動に影響を与えます。例えば、残存期間の長い債券は金利変動に対する債券価格の感応度が高く、価格変動が大きくなる傾向があります。
③ 信用リスク(デフォルト・リスク)
債券発行国の債務返済能力等の変化等による格付け(信用度)の変更や変更の可能性等により債券価格が大きく変動し、ファンドの基準価額も大きく変動する場合があります。一般的に、新興国が発行する債券は、先進国が発行する債券と比較して、デフォルト(債務不履行および支払遅延)が生じるリスクが高いと考えられます。デフォルトが生じた場合または予想される場合には、債券価格は大きく下落する可能性があります。なお、このような場合には、流動性が大幅に低下し、機動的な売買が行えないことがあります。
④ 流動性リスク
有価証券等を売却あるいは購入しようとする際に、買い需要がなく売却不可能、あるいは売り供給がなく購入不可能等となるリスクのことをいいます。例えば、市況動向や有価証券等の流通量等の状況、あるいはファンドの解約金額の規模によっては、組入有価証券等を市場実勢より低い価格で売却しなければならないケースが考えられ、この場合にはファンドの基準価額の下落要因となります。
一般的に、新興国の債券は、高格付けの債券と比較して市場規模や証券取引量が小さく、投資環境によっては機動的な売買が行えないことがあります。
⑤ カントリー・リスク
債券の発行国の政治や経済、社会情勢等の変化(カントリー・リスク)により金融・証券市場が混乱して、債券価格が大きく変動する可能性があります。
新興国のカントリー・リスクとしては主に以下の点が挙げられます。
a.先進国と比較して経済が一般的に脆弱であると考えられ、経済成長率やインフレ率等の経済状況が著しく変化する可能性があります。
b.政治不安や社会不安、他国との外交関係の悪化により海外からの投資に対する規制導入等の可能性があります。
c.海外との資金移動に関する規制導入等の可能性があります。
d.先進国とは情報開示に係る制度や慣習等が異なる場合があります。
この結果、新興国債券への投資が著しく悪影響を受ける可能性があります。
⑥ ファミリーファンド方式による基準価額変動リスク
同じマザーファンドに投資する他のファンドの資金動向による影響を受け、ファンドの基準価額が変動することがあります。
⑦ カウンターパーティー・リスク(取引相手先の決済不履行リスク)
証券取引、為替取引等の相対取引においては、取引相手先の決済不履行リスクが伴います。
⑧ 運用指図の権限委託に係る留意点
委託会社は、運用指図の権限委託を受けた者が、法律に違反した場合、マザーファンドの信託約款に違反した場合、故意または重大な過失により信託財産に重大な損失を生ぜしめた場合等には、この委託を中止または委託の内容を変更することができます。また、運用指図の権限委託を受けた者は、この権限の受託を中止することができます。
なお、前記による中止の場合、委託会社は、新たに同等の能力を有すると認められる第三者に運用の指図に関する権限を委託すること、およびマザーファンドの名称を変更することができます。
⑨ その他の主な留意点
a.受益権の総口数が当初設定に係る受益権総口数の10分の1または30億口を下ることとなった場合等には、信託期間中であっても償還されることがあります。
b.法令、税制および会計制度等は、今後変更される可能性があります。
c.信託財産の資金管理を円滑に行うため、原則として1日1件5億円を超える換金は行えないものとします。また、市況動向等により、これ以外にも大口の換金請求に制限を設ける場合があります。
(2) 投資リスクに対する管理体制
委託会社では、ファンドのコンセプトに沿ったリスクの範囲内で運用を行うとともに運用部門から独立した管理担当部署によりリスク運営状況のモニタリング等のリスク管理を行っています。
また、定期的に開催されるリスク管理に関する会議体等において、それらの状況の報告を行うほか、必要に応じて改善策を審議しています。この内容は運用部門にフィードバックされ、必要に応じて是正を指示します。
なお、ウエリントン・マネージメント社で投資リスクに対する管理体制を構築していますが、委託会社においてもウエリントン・マネージメント社の投資リスクに対する管理体制や管理状況等をモニタリングしています。
具体的な、投資リスクに対するリスク管理体制は以下の通りです。
① ウエリントン・マネージメント社におけるリスク管理体制
ウエリントン・マネージメント社では、効果的なリスク管理には定性的および定量的要素が必要であり、かつ全ての機能別組織に亘り、強いリスク認識を徹底させる企業文化が肝要であると考えます。以下はこれらの機能別リスク管理体制を図表化したものです。

ポートフォリオ・マネジャー(ポートフォリオ・マネジメント・チーム)
個々の顧客ポートフォリオ・リスクの分析および管理に関する責務は、ポートフォリオ・マネジャーに置かれており、これにインベストメント・ストラテジー・アンド・リスク・グループやプロダクト・マネジメント部門の協力および各部門のライン・マネジャーの監視が加えられます。また、後述の投資レビュー・グループ(債券レビュー・グループ)の監視下にも置かれています。
コンプライアンス/オペレーションリスク(ガイドライン・モニタリング)
ウエリントン・マネージメントのリスク管理、コンプライアンス・プロセスは、投資過程における過誤の発生を最小限に抑えるべく確立されており、精緻なコンプライアンス・システムがこれを支えています。過誤が発生した場合でも、その多くは決済前のトレーディング・デスクまたはガイドライン・モニタリングによるレビューを通じて、通常プロセスの早期段階において発見されます。
過誤の発生が明白になった場合は、シニア・マネジャーで構成されるエラー・リゾリューション・カウンシル(過誤解決委員会)に報告され、委員会は直ちに過誤内容を検討し、解決に向けて適切な処置を取るよう意思決定を行います。過誤によって顧客口座に何らかの影響が及ぼされる場合は、速やかにお客様に報告するとともに、お客様及び投資プロセスに対する悪影響を最小限に抑えるよう最善を尽くします。過誤解決委員会は、過誤解決の過程を監視するとともに、ライン・マネジャーと協働して手順・方針の変更が求められる事項を明確化する役割を担っています。
各種リスク管理チーム
債券プロダクト・マネジメント
個々の顧客ポートフォリオにおける分析およびリスク管理の責務はポートフォリオ・マネジャーに置かれており、これにインベストメント・ストラテジー・アンド・リスク・グループや債券プロダクト・マネジメント部門の協力および各部門のライン・マネジャーの監視が加えられます。債券プロダクト・マネジメント部門はポートフォリオ・マネジャーとともに継続的なレビューを行い、各投資戦略固有のリスクや当該プロダクトに関するビジネスの問題、スタイル分析、パフォーマンス分析などにつき議論を行います。
さらに、ポートフォリオ・マネジャーは、各運用部門のライン・マネジャーの監督下にあり、さらに各種レビュー・グループによる監視下にあります。社内の正式なレビュー・プロセスにおいて、シニア・マネジャーは顧客の代理として全ての顧客ポートフォリオのレビューを行います。レビュー・グループは投資戦略毎に組成されており、ポートフォリオ構成、プロダクト全体、パフォーマンス、リスク特性に関する分析に基づきレビューを行います。
各種上級レビュー・グループ
債券レビュー・グループ
債券レビュー・グループは債券運用プロセスの中で重要な役割を担っており、12名の上級運用プロフェッショナルで構成されています。当グループは、全ての口座を定期的にモニタリングし、運用チームのガイドラインが常に遵守されていることを確認します。また、全ての保有銘柄が顧客の投資目的および期待に沿ったものであることも確認します。レビューは、各ポートフォリオ・マネジャーとの1対1の面談で行われ、特定の口座および個別銘柄をレビューします。
リスク・アドバイザリー・カウンシル
リスク・アドバイザリー・カウンシルは債券部門のディレクター直属の独立組織であり、債券レビュー・グループの補完的立場でポートフォリオ・マネジャーとのミーティングを年に2~4回行います。このグループの目的は、客観的な立場からポートフォリオ・リスクを分析することにあり、ポートフォリオ・マネジャーが取るアクティブ・リスクの背景を理解し、リスク管理におけるベスト・プラクティスの構築と促進を図ることにあります。
投資リスク管理(インベストメント・ストラテジー・アンド・リスク・グループ)
インベストメント・ストラテジー・アンド・リスク・グループは、18名の運用プロフェッショナルで構成されており、ポートフォリオ運用やプロダクト・マネジメント部門とは独立した組織で、社内の投資アプローチに関して異なる視点からのリスク認識および管理を行います。当グループの主たる責務は、株式、マルチアセット、債券およびヘッジファンドの各戦略に渡る主要な投資環境およびリスクを認識し、適切なリスク管理の実行状況を監視することです。当グループはまた、各種ポートフォリオの監視プロセスに大きく関与し、プロダクト・マネジメント部門とも定期的に協働します。さらに、社内の数多くの投資およびリスク管理委員会のサポートも行います。当グループはリーガル・アンド・コンプライアンス・グループとは独立した組織ですが、両グループはカウンターパーティー・リスクの管理やリスク監視に係る多くのプロジェクトや委員会活動において密接な協働体制にあります。
② 委託会社におけるリスク管理体制
委託会社では、多面的にファンドおよびマザーファンドの投資リスク管理を行っています。
a.運用部門
マザーファンドにおける運用ガイドラインの遵守状況のチェックを行います。
b.コンプライアンス担当部署
法令上の禁止行為、約款の投資制限等のモニタリングを通じ、法令等遵守状況を把握・管理し、必要に応じて改善の指導を行います。
c.リスク管理担当部署
運用リスク全般の状況をモニタリング・管理するとともに、運用実績の分析および評価を行い、必要に応じて改善策等を提言します。また、事務・情報資産・その他のリスクの統括的管理を行っています。
d.内部監査担当部署
委託会社のすべての業務から独立した立場より、リスク管理体制の適切性および有効性について評価を行い、改善策の提案等を通して、リスク管理機能の維持・向上をはかります。
* 組織変更等により、前記の名称および内容は変更となる場合があります。

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