のれんとのれん償却費

のれん
企業買収・合併の際に発生する買収価格と時価評価純資産との差額。知名度、ブランド、技術力など無形なものに対するプレミアム分への投資額。 日本基準では2~20年の減価償却あり(販管費として計上)。また、のれん価値が損なわれた場合は減損処理され特別損失として計上。 プレミアム分をマイナス査定した場合は「負ののれん」として特別利益に計上。
のれん償却費
のれんを日本基準では2~20年の減価償却することになっており、販売費及び一般管理費として計上される。米国基準、国際会計基準では償却は禁止。

のれん償却の例

4298 プロトコーポレーション のれん等推移
プロトコーポレーションは沿革をみると分かる通り、買収と合併を頻繁に行っている。
これにより2010年から固定資産にのれん計上、2011年から多額ののれん償却額が販売費及び一般管理費に計上され、営業利益の落ち込みの一端となっている。
逆にいえば、償却期間の設定次第で利益を一時的に落とすことも可能ということ。