半期報告書-第69期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2015/12/25 13:37
【資料】
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【項目】
52項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社の中間財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成されております。
この中間財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針につきましては「第5 経理の状況 1 中間財務諸表等 (1) 中間財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載のとおりであります。
当社は、固定資産の減損会計、引当金の計上などに関して、過去の実績や当該取引の状況に照らして、合理的と考えられる見積り及び判断を行い、その結果を資産・負債の帳簿価額及び収益・費用の金額に反映して財務諸表を作成しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
(2) 当中間会計期間の経営成績の分析
当社の主要ユーザーであります自動車メーカー及び自動車関連メーカーからの新規の機械の受注は未だに、国内では低迷しております。
このような状況ですが、前年同様数少ない案件を確実に受注すべく、多方面に情報網を作り積極的に参加しており、この効果がユーザーにも浸透し新規会社の受注を増やしております。特に大口の受注は非常に好調です。現代蔚山、江西五十鈴、ダイハツマレーシア、上海GMなどです。この結果、当中間会計期間の売上高は1,027,703千円と前中間会計期間に比べ151,812千円増収となりました。
売上高の増加に伴い、営業利益は72,059千円(前年同期は25,386千円の損失)、経常利益は83,959千円(前中同期は18,469千円の損失)、中間純利益は75,933千円(前年同期は20,045千円の損失)となりました。
①売上高
機械製造部は前中間会計期間に比べ12.3%増の810,444千円、部品製造部は前中間会計期間に比べ36.8%増の
165,233千円、砥石製造部は前中間会計期間に比べ56.0%増の52,026千円となりました。
②売上原価率、販売費及び一般管理費
売上原価率は、機械製造部の売上原価率が前中間会計期間に比べ7.5%低下、部品製造部で前中間会計期間に比べ
6.5%上昇及び砥石製造部で前中間会計期間に比べ3.8%低下となり、全体の売上原価率は前中間会計期間に比べ、
10.9%低下の83.3%となっております。
販売費及び一般管理費は、当中間会計期間は海外の商社に支払う販売手数料の19,336千円増加に伴い、前中間会計期間に比べ30.1%増加し99,442千円となりました。
③営業外収益、営業外費用
営業外収益は、前中間会計期間に比べ4,710千円増加し、12,349千円となりました。この主な内訳は貸倒引当金戻入額5,702千円、為替差益5,195千円、及び未払配当金除斥益961千円であります。営業外費用は前中間会計期間に比べ273千円減少し、449千円となりました。この主な内訳は支払利息449千円であります。
以上の要因で中間純利益は75,933千円(前年同期は20,045千円の損失)となりました。
(3) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社を取り巻く事業環境は非常に競争が厳しく、当社製品であるホーニング盤の需要は年毎に大きく変動しが
ちであります。ホーニング盤の主要需要家は自動車関連と家電のコンプレッサー業界ですが、既に設備投資の主
戦場は海外に移っており海外の景気動向に大きく影響される状況は変わりません。
(4) 戦略的現状と見通し
当社といたしましては、これらの状況を踏まえまして、当社が強固な地位を占める自動車エンジン用やコンロ
ッド用の製品において更に拡販を目指すとともに今後、省エネルギー、エコロジーの観点から拡大が見込まれる
超精密加工用の製品の開発に注力致します。
(5) キャッシュ・フローの状況
「1 業績等の概要、(2) キャッシュ・フロー」に記載した事項を参照下さい。