有価証券報告書-第89期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)

【提出】
2022/06/29 13:29
【資料】
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【項目】
146項目
(重要な後発事象)
(重要な設備投資)
当社は、2022年5月23日開催の取締役会において、本社工場の敷地内に新たに精密工場兼事務所棟を建設することを決議いたしました。
(1)設備投資の目的
中国におけるスマートフォン、電子部品及び電気自動車関連の生産急増及び半導体市場の急激な成長に伴い、当社製品に対する需要も高い水準で推移し続けています。今後、世界的なデータ流通量はさらに増え、データセンタや半導体の需要は毎年5%の成長が予測されています。それに伴い、ワイヤ放電加工機市場も同様に需要を伸ばすものと思われます。
2019年にワイヤ放電加工機の需要増に生産ラインを追加することで対応してまいりましたが、現状の対応能力以上の受注が続いているため、生産能力向上を経営上の喫緊の課題として認識し、具体的な対応を検討してまいりました。高まる製品需要に対して今後も的確に対応していくためにも、新工場の建設によって生産能力を現状比で1.5倍に高め、事業の競争力強化を図ります。
建設にあたっては、製造プロセス全体をデジタル化し、無駄のない生産ラインの実現を図り、生産工程の自動化拡大やAGVの活用による物流の効率化を進めてまいります。更に設備の高効率化によるCO2排出量の低減に加え、太陽光発電システム等の導入により、カーボンニュートラルの実現に取り組んでまいります。また、設計事務所や社員食堂、トレーニングルーム、図書室などを併設し、従業員がいきいきと働くことができる環境づくりと運営に努め、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
(2)設備投資の内容
名称新精密工場兼事務所棟
所在地福岡県古賀市駅東三丁目3番1号(本社工場敷地内)
構造鉄骨造(準耐火構造)
規模地上3階 延床面積 11,785.00㎡(3,564坪) 建築面積 6,170.00㎡(1,866坪)
投資金額約50億円

(3)設備の導入時期
着工予定2022年12月
竣工予定2024年9月

(4)当該設備が営業・生産活動に及ぼす重要な影響
新工場の建設によってワイヤ放電加工機の生産能力を現状比で1.5倍に高める予定であります。