有価証券報告書-第45期(平成26年3月1日-平成27年2月28日)

【提出】
2015/05/19 15:05
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有報資料

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、消費税率引き上げ後の膠着状態から脱し、再び回復軌道に戻っております。短期的には春季賃上げ率が昨年を上回り、実質賃金が上昇に向かうことで、個人消費が堅調に推移していくと考えられます。しかしながら、円安の影響による輸入品の価格上昇による影響が家計を直撃していることから、景気の先行きは不透明な状況にあります。
こうした中、当社グループの属する外食業界におきましては、前期に引き続き、価値を重視し、高価でも許容する消費傾向、特に記念日などには出費を惜しまない一方、普段の食事は価格重視と二極化しており、さらにコンビニやお弁当業界に代表される中食を含めた熾烈な競争が深まっております。また、円安と世界的な牛肉不足による原材料価格の高騰等が一段と進行するとともに、景況感の改善に伴う人材不足とそれに伴う人件費の上昇等があり、業界を取り巻く環境は厳しい状況が続いております。
このような環境の中、当社グループの属する吉野家ホールディングスグループは、市場と時代の変化に適応するため、前期に引き続き、新しいビジネスモデルの開発、確かなオリジナリティで高い価値形成を図ると共に、グループ内各ブランドにおいて、主に東南アジアを中心に海外事業展開に取り組んでおります。
当社においては、成長モデルの再構築を徹底的に推進することで、さらなる業績拡大と企業・従業員の成長を実現することを目的として、中期経営計画のテーマを「光り輝く未来に向けて」としており、その実現のために「国内事業活性化戦略」・「事業成長戦略」の施策に取り組み続けてまいりました。
当期の具体策としては、「国内事業活性化戦略」として、客席空間の充実を目的に既存店11店舗の改装を実施するとともに、クルーを対象に調理・接客の社内コンテストを開催することで、接客サービスレベル・調理技術レベルの向上を推進し、あわせて店舗QSCレポートを改善することで、店舗マネジメント力を強化し、生産性の向上を図りました。
加えて、下半期にはブランド認知の強化を目的に各業態のキャラクターを誕生させ、新規オープンや改装オープン等のイベントには、有効な存在として活用しております。
「事業成長戦略」としては、創業の原点に立ち返り、各業態の本来の魅力や強みをあらためて輝かせる「リ・ブランディング」のさらなる推進に取り組んでおります。当期は、平成26年11月に中野店・北新地店を除くどん亭全店に全部食べ放題メニューの導入を行いました。また、当期も当社の定番企画である「肉(29)の日」を毎月継続して実施しており、大変ご好評をいただいております。
当社は、従業員の成長を目的に階層別研修を実施しておりますが、社員全員が早期に受講できるようにその頻度を高めることで、人財力の強化に取り組んでおります。さらに、将来の経営陣を担う人材確保の一環として「リアル経済大学」と称する取り組みを行っております。これは、大学生や社外の人財を広く募集し、その応募者に4年間のレポート提出や研修を受けていただいて、最終的に選抜された5名に入社段階で海外子会社の執行役員を務めてもらおうとする試みであり、今期、第2期生の募集を実施しております。加えて、店舗で無理なく障がい者の受け入れが行えるように各店長に障がい者職業生活相談員資格の取得を推進いたしました。
そのような状況の中で、各業態においては以下のような施策を進めております。
「ステーキのどん」業態では、国内事業活性化戦略として、平成26年6月30日に、より少ない人員配置で従来同様のサービスレベルを提供し続けるという生産性の向上を目的に加須店の改装を行い、同じく7月16日にステーキのどんの小型店舗として東京都に武蔵村山店を新規オープンいたしました。
また、平成26年6月29日には食べ放題企画として「第2回どんキング決定戦」を新宿アルタ前広場で実施いたしました。加えて、食べ放題の企画をさらに楽しんでいただけるように、平成26年10月より食べ放題のコース内容と価格を変更しております。
今後も様々な企画を継続的に提供することはもちろん「ステーキのどん」の新しい価値創造へ向け、企画に並行して新規メニューの開発を進めております。
「フォルクス」業態では、国内事業活性化戦略として改装を行った9店舗につきましては、多くのお客様よりご支持をいただき好調に推移しております。今後もお客様満足向上のため、引き続き改装を行ってまいります。 また、平成26年11月12日に茨城県につくば学園店を新規オープンいたしました。
「しゃぶしゃぶどん亭」業態では、国内事業活性化戦略として平成26年11月に中野店・北新地店を除く全店に、肉・野菜・惣菜バー・寿司・おつまみの全部食べ放題メニューを導入し、新食材である馬肉や牛タンを使ったしゃぶしゃぶなどの新メニューを提案するなど、新しいどん亭の価値創造につとめてまいりました。さらにお客様満足向上のため、イベリコ豚の定番化などのメニューの充実を図ってまいりました。また、平成26年3月10日に茨城県に水戸大塚店、同年10月1日に取手藤代店、同年11月8日に大阪府に北新地店、同年12月1日に東京都に足立保木間店を新規オープンいたしました。
また、平成26年7月24日にはどん亭の新しいモデルとして、大宮大和田店で個室感を重視したタイプの改装を行っております。
子会社である株式会社千年農園は、宮城県仙台市においてCSR事業推進のため2店舗を譲り受け、1店舗を新規オープンしております。その重要性が増加したことから当連結会計年度より連結対象子会社とし連結決算を開始しております。
商品面では、親会社である株式会社吉野家ホールディングスにおけるグループ商品本部での食材調達の一元化等による業務効率化と調達コストの低減に向けた取り組みを継続し行っております。
店舗面では、国内に6店舗出店し2店舗を閉鎖した結果177店舗になっており、株式会社千年農園の4店舗と合わせて181店舗となっております。
また、海外店舗に関しましては、台湾に1店舗新規オープンし3店舗となっております。
このような状況の中で、当連結会計年度における連結売上高は237億44百万円となり、利益面では、連結営業利益は2億93百万円、連結経常利益は2億50百万円、連結当期純利益は1億20百万円となっております。
なお、当社グループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との対比の記載はしておりません。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、12億32百万円となりました。
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は14億19百万円となりました。
これは主に税金等調整前当期純利益2億22百万円の計上と、減価償却費6億79百万円、減損損失81百万円、仕入債務の増加1億80百万円、未払金の増加2億27百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は9億79百万円となりました。
これは主に差入保証金の回収による収入1億78百万円がありましたが、有形固定資産の取得による支出10億88百万円、差入保証金の差入による支出59百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は3億28百万円となりました。
これは主に長期借入れによる収入14億円がありましたが、長期借入金の返済による支出16億1百万円、リース債務の返済による支出79百万円によるものであります。

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