自転車業界では、中国の自転車生産量が大きく回復した半面、販売価格の引き上げや諸物価上昇による消費者の低価格志向や修理需要の高まりなどから新車販売が鈍化しており、需給ギャップが顕在化しています。特に、スポーツサイクルではメーカーや販売店での在庫消化に時間を要しており、一転して値下げ販売を行なうなど、業界全体に減速感が漂う厳しい状況で推移しました。
当社におきましては、前年度期中の価格改定や「ネットで注文、お店で受取り」サービスの基盤強化によるEC販売の拡大、並びに全国の店舗に技能を有するスタッフを安定的に配置し修理・メンテナンス需要の増加にも対応したことで、前年度対比で売上高を伸ばすことができました。また、6月度には業界全体での需要減少の顕在化や天候不順による来店客数の伸び悩みで在庫水準が高くなってきたこともあり、7月度以降は販売強化策として、あさひオリジナル電動アシスト自転車「ENERSYS(エナシス)」や、当社が日本総販売代理権を有する「LOUIS GARNEAU(ルイガノ)」のブランド認知向上にむけた販促キャンペーンを実施しました。
なお、諸物価上昇による消費者の低価格志向化に伴って、自転車業界でもリユース商品への需要が高まりを見せています。当社のリユース事業では、商材を十分に確保するため、買取対象店舗数の拡充を進め、買取後の商品化作業を効率的に行なう機能を強化し、店舗及びECでの販売台数の増加につなげました。また、着用が努力義務となったことで需要が急増したヘルメットについては、依然として一般車向けのカジュアルタイプに人気が集中して一部モデルでは欠品が生じたものの、商材の安定確保を進めたことでパーツ・アクセサリーの売上高増加に貢献しました。
2023/09/29 9:03