半期報告書-第60期(平成27年1月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2015/09/30 9:02
【資料】
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【項目】
78項目

業績等の概要


(1) 業績
当中間連結会計期間における我が国経済は、一時期みられた世界規模での先物市場への過剰投機による原料・燃料価格の高騰は落ち着きを取り戻しつつあるものの、市場原理により国内のエネルギー事情が左右される現状はいまだ安定的とは言い難い。国内経済においても高齢化・人口減少による経済地盤の弱体化や、依然として都市部と地方の経済格差も拡がっているとされており、このような需要減が続く情勢における中小企業の経営活動はより厳しい環境におかれているといえる。
このような情勢のもと、当社グループの主力である都市ガス事業・LPG及び石油製品等販売事業については、販売量の増加及び仕入価格を小売価格へ転嫁できたこと等により、売上総利益は前中間連結会計期間より増加し、経常利益は96,398千円増の170,340千円となった。結果、当中間連結会計期間の純利益は、前中間連結会計期間に比べ31,776千円増の70,522千円の中間純利益となっている。
セグメントの業績は次のとおりである。
①ガス
当社グループにおいては、クリーンなエネルギーとしての天然ガスをPRして新規開拓に励むなど、ガス需要を増していくために鋭意努めている。
お客様件数は、他エネルギーとの競合が激しくなっていることもあり前中間連結会計期間に比べ47件減の17,404件となったものの、工業用や医療用の大口需要が安定的に推移したこともありガス販売量については4.3%増の4,832,206m3となった。そのため外部顧客に対するガス売上高は(都市ガス受注工事及び都市ガス器具販売を含む)は、1.1%増の995,623千円となっている。
②LPG及び石油製品等販売
主に石油製品等販売において、積極的に本社からの遠隔地における新規お客様の獲得に努め販売量を伸ばした。だが、当中間連結会計期間において販売価格は値下がり傾向であり、外部顧客に対する売上高は21.5%減の2,397,479千円となっている。
③管工事及び土木工事
管工事及び一般土木工事は、建設業許可を受けている関連2社で事業展開しているが、当中間連結会計期間においては数件の大口工事を獲得したこともあり、外部顧客に対する売上高は前中間期比159.5%増の540,442千円となった。
④その他
主に連結会社間の業務委託契約によるガス設備等の保守点検を主体としており、加えて石油製品の運送事業も行っている。部門全体の外部顧客に対する売上高は前期比0.5%減の8,662千円となっている。

(2) キャッシュ・フロー
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度と比べ556,103千円減少し、中間期末残高は233,345千円となった。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュフローは、前中間連結会計期間は106,553千円の獲得だったが、当中間連結会計期間は一転35,540千円の使用となった。これは主として売上債権残高の増減により、前中間連結会計期間に比べ、資金獲得額が372,582千円減少し、たな卸資産残高の増減により、同様に221,101千円増加したことによるものである。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュフローは、前中間連結会計期間は135,136千円の使用だったが、当中間連結会計期間は一転59,833千円の獲得となった。これは主に高度化資金保証金の回収による収入の増加188,910千円によるものである。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュフローは、前中間連結会計期間は36,284千円の獲得だったが、当中間連結会計期間は一転580,405千円の使用となった。内訳として主たるものは、短期借入金の純減少額の増加(増加額160,000千円)や長期借入れによる収入の減少(減少額400,000千円)によるものである。
(注) 本書面に記載の売上高、仕入高等の金額には、消費税等は含まれていない。