当連結会計年度において、日本事業では、注力分野(社会インフラ、環境・エネルギー、ビークル、自治体公共)の拡大及び事業構造改革による収益力向上を図ってまいりました。2018年6月には地域創生及び資源循環型社会構築への貢献をめざし、日立グリーンエナジー株式会社が、青森県において、ながいも残渣等を活用したバイオガス発電事業を行う合同会社農業連携BG投資組合1号に出資し、同年11月に発電システムの商用運転を開始しました。同年12月には、株式会社日立物流(以下、日立物流)と「金流×商流×物流×情流」の新たなイノベーション実現に向けた業務提携契約等を締結し、これを基に本年2月に日立物流の子会社である株式会社日立オートサービスの発行済株式の40%を取得しました。今後、スマート安全運行管理システム等、日立物流との間で様々な施策を推進してまいります。さらに、本年1月には事業構造改革の柱のひとつとして進めてきたベンダーソリューション事業のシステム統合が完了しました。ベンダーソリューション事業におけるこの取り組みと株式会社日立製作所のAIを活用した中小企業向け小口融資審査の自動化率向上に向けた実証実験等が高く評価され、2018年5月には「攻めのIT経営銘柄2018」において、「IT経営注目企業2018」に選定され、同年11月には「平成30年度(第36回)IT賞」において、「IT奨励賞」を受賞しました。また、本年2月には資金調達手段の多様化の一環として、岡山県新見市の太陽光発電事業の設備資金に充当することを目的に、総額100億円のグリーンボンドを発行しました。
グローバル事業では、地域特性に応じたリスクコントロールや外部環境に左右されない体制の構築により、規律ある高い成長性の維持をめざしております。欧州事業においては、2018年6月に英国におけるビジネスファイナンスの拡大を目的に、Hitachi Capital (UK) PLCがFranchise Finance Limitedを子会社化しました。同年7月には、事業シナジーの創出を目的として、オランダのNoordlease Holding B.V.が同国北部に拠点を持つNoordlease B.V.と中部に拠点を持つLease Visie B.V.を組織統合し、営業網をオランダ全域に広げるとともに、社名をHitachi Capital Mobility Holding Netherlands B.V.に変更しました。本年1月には欧州大陸でのビークルソリューション事業強化と展開地域の拡大を目的に、ドイツ及びオーストリアで事業を行っているMaske Fleet GmbHを完全子会社化しました。今後も英国での安定成長とともに、欧州大陸における事業強化と市場拡大を推進することで、欧州事業の持続的成長を図ってまいります。米州事業においては、本年2月、ITベンダー向けのサプライチェーンファイナンスに強みのある米国のGlobal Technology Finance, LLCの事業買収を行いました。また、カナダでは新規事業としてコマーシャル・ファイナンスの取り組みを開始するなど、持続的な事業強化を図っております。ASEAN事業においては、2018年9月にタイで開設した株式会社日立製作所のLumada Center Southeast Asiaに対して建物リースを提供しました。本年2月には、Hitachi Capital Asia Pacific Pte. Ltd.と日立グループにて海水淡水化を手掛けるHitachi Aqua-Tech Engineering Pte. Ltd.が共同で製品とファイナンスをパッケージ化、モルディブ共和国の水道インフラ整備事業の設備機器を受注するなど、日立グループとの連携を強化しております。
当社、株式会社日立製作所、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ、株式会社三菱UFJ銀行及び三菱UFJリース株式会社の5社間の業務提携により設立したジャパン・インフラストラクチャー・イニシアティブ株式会社の事業では、日本・グアム・豪州間光海底ケーブル事業への投資、英国の鉄道関連事業への出資及び自動運転・先進運転支援システムの実現に必要な高精度3次元道路地図の提供を行うダイナミックマップ基盤株式会社への出資決定等を行いました。
2019/07/29 13:02