有価証券報告書-第54期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)
有報資料
我が国の現下の経済環境は、企業収益は底堅く、大企業を中心に設備投資が堅調に推移している一方、海外経済の減速懸念等から個人消費は伸び悩み、全体としては足踏み状態が続いております。また、消費者の購買行動も大きく変化し、しかもそのスピードは相当に早く、先行きが非常に見通し難い状況にあります。
そのような環境下で、当社は、ここ数年停滞している既存事業を立て直すこと、新たな成長事業を見出し積極的に経営資源を投下していくこと、そして、それを実行するために原価・経費を根本から見直すことが喫緊の課題であると考えております。また、拡大が続く役務提供の市場においては、従事する労働者を確保することが年々困難になっております。当社は、家事支援ニーズ高まりへの対応として、国家戦略特別区域内において試行される“国家戦略特別区域家事支援外国人受入事業”において、特定機関として外国人家事支援人材を受け入れることを予定しております。
①マーケティング機能の強化(情報の一元化)
当社グループの大きな課題は、事業別に展開してきたビジネスモデルが、現在の社会から求められているニーズを捉えきれていないということであり、フランチャイズ網が全国に広がるという強みを最大限活かす施策が求められており、その第一段階として、すべての事業の情報を一元管理する全社統合データベースを構築、当社とフランチャイズ加盟店がマーケティング情報を共有し、それを基にした施策を立案、実行していくことが必要であります。更に高度な情報化社会の到来が予測される現在、今後はこの一元化されたマーケティング情報とICT(情報通信技術)を活用して、すべての事業が一体となってホスピタリティ溢れる対応ができる企業グループ「ONE DUSKIN」の実現を目指してまいります。
②既存事業の強化
イ.クリーン・ケアグループ
高齢世帯の増加、女性の社会進出の進展等に伴い家庭での生活支援ニーズはますます高まっております。また、飲食店における食の安全への要請、オフィスの化粧室等の衛生管理ニーズも一段と高まっております。創業から積み上げてきた訪問販売モデルを進化・発展させ、お客様との接点を強化し、売上拡大を図ってまいります。平成27年に本格的に運用を開始した会員サイト「DDuet」については、家庭・事業所いずれのお客様にも有益な情報を直接届けることで、取引額の増加や解約の減少につながっていることから、お客様の会員化を一層強化してまいります。
また、介護保険適用外サービスの需要に対応するため、当社と自治体が提携し、高齢者の相談窓口を当社が請け負い、高齢者の要望に対応、解決するという新たなビジネスモデルの検証を進めてまいります。
更に、お客様との接点を強化するため、コールセンターの受注機能、営業・業務支援機能、マーケティング機能を拡張してまいります。
(イ)ホームサービス
・レンタル商品を職場や自宅に届け、郵送で返却していただく「ポスト返却サービス」の全国展開
・コンシェルジュ機能を備えたスマートフォン・タブレットを用いてお客様のニーズに対応するお客様係の育成
(ロ)ビジネスサービス
・衛生管理に関する高いスキルを習得したハイジーンマスターの育成
・お客様のニーズに応じた厨房・化粧室・オフィス等の衛生マネジメント提案
・全国チェーン企業に対する衛生管理を主とした営業強化
(ハ)ライフケアサービス
・官民連携協定に基づく高齢者向け生活支援サービスの検証(埼玉県和光市)
・高齢者向け生活支援サービスのメニュー開発
・高齢者向け介護サービスと認知症ケアを中心としたホームインステッド事業の積極展開
ロ.フードグループ
少子化・高齢化の進展、共働き世帯の増加等の社会構造の変様が進む中、購入量の減少や商圏の変化等が生じております。コンビニエンスストアのスイーツ類の質・量の充実や海外スイーツショップの相次ぐ上陸等により、競争環境はますます厳しいものとなっております。フードグループにおきましては、ミスタードーナツブランドを再構築すること、同時に新たな事業を発掘・育成することが最大の課題であります。
(イ)ミスタードーナツ
・利用動機や立地環境に応じた店舗への改装を積極的に推し進め、平成33年3月期までの5年間で
1,000店を改装・出店
・ドーナツ専門店だからこそできる手づくり、できたての高付加価値商品の提供
・お客様を大切にするホスピタリティの強化
・手土産としての利用動機の拡大に応じたテイクアウトの強化
(ロ)その他のフード事業
・「かつアンドかつ」「ザ・シフォン&スプーン」「ベーカリーファクトリー」「アイス・デ・ライオン」「パイフェイス」の積極的な出店
③新たな成長
M&Aや資本・業務提携、海外ブランドの国内導入等、様々な手法を的確に用いて、成長の見込める新たな事業に取り組む必要があると同時に、成長著しい海外市場における事業展開を積極的に推し進めてまいります。
イ.新規事業
当社の強みを活かせる新たな事業や既存事業の周辺事業の開発に引き続き取り組み、お客様のどんな要望にも対応できる企業グループへの成長を目指してまいります。
当社グループと事業の親和性があり、連携することで新たな価値創造が見込める企業については、国内外を問わず積極的にM&Aを検討いたします。
ロ.海外展開
著しい経済発展を遂げる近隣アジア諸国は、所得水準の向上も目覚ましいものがあります。当社はこれを商機と捉え、「ダスキン」「ミスタードーナツ」ブランドの確立を目指してまいります。
(イ)クリーン・ケア事業
・上海でのビジネスモデル確立
・台湾・韓国における市場拡大
(ロ)ミスタードーナツ事業
・東南アジアでの出店強化
・現地の生活に沿った販売方法やチャネル開発
④コスト削減
経営資源、とりわけ資本の再配分を行うためには、コスト構造の見直しは不可欠と考えております。調達・生産・物流及び情報システムの構造の見直しに引き続き取り組んでまいります。原価面においては、CSR(企業の社会的責任)に配慮しながら原料調達から見直し、原価率の適正化に取り組み、同時に全社最適の視点で経費見直しを行います。そして、お客様にとって、より便利な商品・サービス、仕組みの導入に必要な投資に振り向けてまいります。
⑤コーポレート・ガバナンス強化
当社は、経営理念のもと今後も持続的に成長可能な企業となるべく、コンプライアンス、内部統制、リスクマネジメント、役職員(パートタイマーを含む)の行動基準の周知徹底、積極的な情報開示等、一層のコーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでまいります。
更に、新たに発足した「社外役員会議」の助言等を有効に活用して、取締役会全体の実効性向上を目指してまいります。
なお、当社が提供する「窓用フィルム施工サービス」の一部地域のチラシ・ダイレクトメールの表現が、不当景品類及び不当表示防止法において禁止される優良誤認表示にあたるとして、平成27年12月に消費者庁から措置命令を受けました。当社は、今回の指摘を真摯に受け止め、広告物の表現に関する講習会を定期的に開催する等、社内管理体制の更なる強化を図ると共に、法令遵守意識を高め、再発防止に努めてまいります。
そのような環境下で、当社は、ここ数年停滞している既存事業を立て直すこと、新たな成長事業を見出し積極的に経営資源を投下していくこと、そして、それを実行するために原価・経費を根本から見直すことが喫緊の課題であると考えております。また、拡大が続く役務提供の市場においては、従事する労働者を確保することが年々困難になっております。当社は、家事支援ニーズ高まりへの対応として、国家戦略特別区域内において試行される“国家戦略特別区域家事支援外国人受入事業”において、特定機関として外国人家事支援人材を受け入れることを予定しております。
①マーケティング機能の強化(情報の一元化)
当社グループの大きな課題は、事業別に展開してきたビジネスモデルが、現在の社会から求められているニーズを捉えきれていないということであり、フランチャイズ網が全国に広がるという強みを最大限活かす施策が求められており、その第一段階として、すべての事業の情報を一元管理する全社統合データベースを構築、当社とフランチャイズ加盟店がマーケティング情報を共有し、それを基にした施策を立案、実行していくことが必要であります。更に高度な情報化社会の到来が予測される現在、今後はこの一元化されたマーケティング情報とICT(情報通信技術)を活用して、すべての事業が一体となってホスピタリティ溢れる対応ができる企業グループ「ONE DUSKIN」の実現を目指してまいります。
②既存事業の強化
イ.クリーン・ケアグループ
高齢世帯の増加、女性の社会進出の進展等に伴い家庭での生活支援ニーズはますます高まっております。また、飲食店における食の安全への要請、オフィスの化粧室等の衛生管理ニーズも一段と高まっております。創業から積み上げてきた訪問販売モデルを進化・発展させ、お客様との接点を強化し、売上拡大を図ってまいります。平成27年に本格的に運用を開始した会員サイト「DDuet」については、家庭・事業所いずれのお客様にも有益な情報を直接届けることで、取引額の増加や解約の減少につながっていることから、お客様の会員化を一層強化してまいります。
また、介護保険適用外サービスの需要に対応するため、当社と自治体が提携し、高齢者の相談窓口を当社が請け負い、高齢者の要望に対応、解決するという新たなビジネスモデルの検証を進めてまいります。
更に、お客様との接点を強化するため、コールセンターの受注機能、営業・業務支援機能、マーケティング機能を拡張してまいります。
(イ)ホームサービス
・レンタル商品を職場や自宅に届け、郵送で返却していただく「ポスト返却サービス」の全国展開
・コンシェルジュ機能を備えたスマートフォン・タブレットを用いてお客様のニーズに対応するお客様係の育成
(ロ)ビジネスサービス
・衛生管理に関する高いスキルを習得したハイジーンマスターの育成
・お客様のニーズに応じた厨房・化粧室・オフィス等の衛生マネジメント提案
・全国チェーン企業に対する衛生管理を主とした営業強化
(ハ)ライフケアサービス
・官民連携協定に基づく高齢者向け生活支援サービスの検証(埼玉県和光市)
・高齢者向け生活支援サービスのメニュー開発
・高齢者向け介護サービスと認知症ケアを中心としたホームインステッド事業の積極展開
ロ.フードグループ
少子化・高齢化の進展、共働き世帯の増加等の社会構造の変様が進む中、購入量の減少や商圏の変化等が生じております。コンビニエンスストアのスイーツ類の質・量の充実や海外スイーツショップの相次ぐ上陸等により、競争環境はますます厳しいものとなっております。フードグループにおきましては、ミスタードーナツブランドを再構築すること、同時に新たな事業を発掘・育成することが最大の課題であります。
(イ)ミスタードーナツ
・利用動機や立地環境に応じた店舗への改装を積極的に推し進め、平成33年3月期までの5年間で
1,000店を改装・出店
・ドーナツ専門店だからこそできる手づくり、できたての高付加価値商品の提供
・お客様を大切にするホスピタリティの強化
・手土産としての利用動機の拡大に応じたテイクアウトの強化
(ロ)その他のフード事業
・「かつアンドかつ」「ザ・シフォン&スプーン」「ベーカリーファクトリー」「アイス・デ・ライオン」「パイフェイス」の積極的な出店
③新たな成長
M&Aや資本・業務提携、海外ブランドの国内導入等、様々な手法を的確に用いて、成長の見込める新たな事業に取り組む必要があると同時に、成長著しい海外市場における事業展開を積極的に推し進めてまいります。
イ.新規事業
当社の強みを活かせる新たな事業や既存事業の周辺事業の開発に引き続き取り組み、お客様のどんな要望にも対応できる企業グループへの成長を目指してまいります。
当社グループと事業の親和性があり、連携することで新たな価値創造が見込める企業については、国内外を問わず積極的にM&Aを検討いたします。
ロ.海外展開
著しい経済発展を遂げる近隣アジア諸国は、所得水準の向上も目覚ましいものがあります。当社はこれを商機と捉え、「ダスキン」「ミスタードーナツ」ブランドの確立を目指してまいります。
(イ)クリーン・ケア事業
・上海でのビジネスモデル確立
・台湾・韓国における市場拡大
(ロ)ミスタードーナツ事業
・東南アジアでの出店強化
・現地の生活に沿った販売方法やチャネル開発
④コスト削減
経営資源、とりわけ資本の再配分を行うためには、コスト構造の見直しは不可欠と考えております。調達・生産・物流及び情報システムの構造の見直しに引き続き取り組んでまいります。原価面においては、CSR(企業の社会的責任)に配慮しながら原料調達から見直し、原価率の適正化に取り組み、同時に全社最適の視点で経費見直しを行います。そして、お客様にとって、より便利な商品・サービス、仕組みの導入に必要な投資に振り向けてまいります。
⑤コーポレート・ガバナンス強化
当社は、経営理念のもと今後も持続的に成長可能な企業となるべく、コンプライアンス、内部統制、リスクマネジメント、役職員(パートタイマーを含む)の行動基準の周知徹底、積極的な情報開示等、一層のコーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでまいります。
更に、新たに発足した「社外役員会議」の助言等を有効に活用して、取締役会全体の実効性向上を目指してまいります。
なお、当社が提供する「窓用フィルム施工サービス」の一部地域のチラシ・ダイレクトメールの表現が、不当景品類及び不当表示防止法において禁止される優良誤認表示にあたるとして、平成27年12月に消費者庁から措置命令を受けました。当社は、今回の指摘を真摯に受け止め、広告物の表現に関する講習会を定期的に開催する等、社内管理体制の更なる強化を図ると共に、法令遵守意識を高め、再発防止に努めてまいります。