当連結会計年度における日本経済は、昨年末に発足した安倍政権のいわゆる「アベノミクス」効果から、円安株高が進み、大規模な金融緩和・財政出動を行ったことから順調に推移いたしました。しかし、肝心の成長戦略の内容が乏しく、来期以降の経済状況は安閑としていられない状況にあると思います。それを象徴するように、日経平均株価は、ボックス圏相場で推移しております。外国人投資家等は具体性に乏しい成長戦略に失望し、消費税増税のマイナス効果に対する不安を持っております。一方で、世界経済についても、米国は2%程度の成長は維持できるものの、金融緩和の縮小「テーパリング」を実施しており、欧州経済も緊縮財政を維持せざるを得ない状況のまま、中国をはじめとする東南アジア経済も嘗ての急成長は、今は昔、息切れ状況で推移するなど、まだまだ厳しい経済環境であると言えます。来期の国内経済について言えば、円安がどこまで進むかが重要な要因であると思われます。110円台に入るようであれば、消費税導入のマイナス効果を埋め合わせ、インフレ・ターゲットである2%も視野に入り、軟着陸も可能であろうと思います。
そのような経済・政治環境のなか、トライアイズグループは、ここ数年来取り組んできたグループ全体でのリストラクチャリングも最終章に入り、あわせて、2事業セグメントでそれぞれ新しい試みを模索し、一部はスタートさせたことから、連結・単体ベースで営業利益・経常利益・税引後利益と全ての区分で利益を達成することができました。連結決算では、ファッションブランド事業は、CLATHAS(クレイサス)のリブランディングに伴う店舗を含むスクラップアンドビルドに係る費用が嵩み、営業損失になりました。一方で、建設コンサルタント事業は、前期に続き2期連続で黒字化を達成できました。さらに、単体決算については、ライセンシングビジネスの収益であるロイヤルティーが大幅増額になったこと及び子会社からの受取配当金により前期に引き続き264百万円の経常利益を計上し、十分な配当原資も確保できました。そういう意味では、当社グループの業績は、サステイナブルな利益を確保できる状況になったと思っております。
当連結会計年度におけるセグメントの業績は以下のとおりです。
2017/02/24 14:56