(1)経営成績の状況
当第3四半期累計期間における国内外の経済環境は、世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大状況が続いて低迷しておりましたが、ワクチン接種の広がりにより一部に持ち直しの動きが見られ始めました。しかし、感染再拡大の懸念は依然として残っており、先行き不透明な状況は継続しております。こうした外部環境の中、当第3四半期累計期間における売上高は、創薬事業におけるLIV-2008及びLIV-2008bのライセンス契約締結による契約一時金の受領及び創薬支援事業における研究受託取引の拡大により、541,690千円(前年同期比229,405千円増加)となりました。研究開発費につきましては、主にCBA-1535に係るGMP(*)原薬製造及び治験薬の製造準備等のCMC開発(*)費用を計上したことにより860,295千円(前年同四半期比90,732千円減少)となりました。営業損失は850,744千円(前年同期は1,080,016千円の営業損失)となり、経常損失は843,016千円(前年同期は1,087,149千円の経常損失)、四半期純損失は842,789千円(前年同期は1,087,916千円の四半期純損失)となりました。当第3四半期累計期間における当社の事業活動の概況は次のとおりです。
創薬事業においては、自社開発中のファースト・イン・クラス抗体(*)CBA-1205は2020年7月より第Ⅰ相試験で患者さんへの治験薬の投与が開始され、現在、固形がんの患者さんを対象に段階的に薬剤の投与量を増加させながら安全性の確認を進める前半パートを実施しております。これまでのところ、重篤な副作用の発生はなく順調に進捗しております。多重特異性抗体であるCBA-1535は治験薬の製造も順調に進み、2022年前半の治験申請に向けて準備を進めております。探索段階にある創薬プロジェクトでは、リード抗体(*)の創出、及び知財化に向けた研究開発に継続して取り組んでおります。また、新たな創薬プロジェクト発足にむけた創薬企業やアカデミアとの共同研究に加え、自社のTribody(*)技術を生かした新規テーマを推進するなど、今後の開発パイプライン(*)の質・量の拡充に向けた取り組みを進めております。
2021/11/12 16:31