有価証券報告書-第60期(2022/07/01-2023/06/30)

【提出】
2023/09/28 14:35
【資料】
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【項目】
136項目

金融商品関係

(金融商品関係)
1.金融商品の状況に関する事項
(1)金融商品に対する取組方針
当社グループは、設備投資計画に照らして、必要な資金を原則として自己資金により充当し、不足分について銀行借入により調達しており、短期的な運転資金についても、同様であります。また、一時的な余資は主に安全性の高い金融資産で運用しております。
(2)金融商品の内容及びそのリスク
営業債権である売掛金は、顧客の信用リスクに晒されております。
投資有価証券は、主に業務上の関係を有する企業の株式であり、市場価格の変動リスクに晒されております。また、取引先企業等に対して長期貸付を行っております。
差入保証金は取引先の信用リスクに晒されております。
営業債務である買掛金は、そのほとんどが2ヶ月以内の支払期日であります。
借入金は、主に運転資金と設備投資に係る資金調達を目的としたものであり、償還日は最長で決算日後30年であります。
(3)金融商品に係るリスク管理体制
① 信用リスク(取引先の契約不履行等に係るリスク)の管理
当社は与信管理規程に従い、営業債権及び貸付金について、財務経理部が主要な取引先の状況を定期的にモニタリングし、取引先ごとに期日及び残高を管理するとともに、財務状況等の悪化等による回収懸念の早期把握や軽減を図っております。特に、店舗賃貸借契約における差入保証金についてはその金額が大きいため、定期的に保証金差入先の信用調査を実施し、基準を満たさない評点の保証金差入先への訪問により経営状態の確認をする等の状況把握に努めております。さらに、保証金差入先の倒産等のリスクが顕在化した場合には、速やかに差入保証金の50%相当額を貸倒引当金の計上等の措置を講じることでリスクの低減に努めます。また、連結子会社についても、当社の与信管理規程に準じて、同様の管理を行っております。
② 市場リスク(金利等の変動リスク)の管理
投資有価証券については、定期的に時価や取引先企業との関係を勘案して保有状況を継続的に見直しております。
連結子会社においても、同様の管理を行っております。
③ 資金調達に係る流動性リスク(支払期日に支払を実行できなくなるリスク)の管理
当社は、各部署からの報告に基づき担当部署が資金繰計画を作成するとともに、手許流動性の維持などにより流動性リスクを管理しております。連結子会社においても同様の管理を実施しております。
(4)金融商品の時価等に関する事項についての補足説明
金融商品の時価の算定においては変動要因を織り込んでいるため、異なる前提条件等を採用することにより、当該価額が変動することがあります。
2.金融商品の時価等に関する事項
連結貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとおりであります。
前連結会計年度(2022年6月30日)
連結貸借対照表計上額
(千円)
時価(千円)差額(千円)
(1)投資有価証券
その他有価証券(*2)45,69545,695-
(2)長期貸付金(含1年内回収予定分)19,664
貸倒引当金(*3)△16,012
3,6523,608△43
(3)差入保証金(*2)568,222549,486△18,736
資産計617,570598,790△18,780
(1)長期借入金(含1年内返済予定分)10,939,22510,935,167△4,057
負債計10,939,22510,935,167△4,057

(*1)現金は注記を省略しており、預金、売掛金、買掛金、短期借入金、未払金、未払法人税等は短期間で決済されるため時価が帳簿価額に近似することから、注記を省略しております。
(*2)市場価格のない株式等は、「(1) 投資有価証券」には含めておりません。また、差入保証金のうち、返済スケジュールが未確定で将来キャッシュ・フローを見積もることが極めて困難なものは、時価開示の対象としておりません。当該金融商品の連結貸借対照表計上額は、以下の通りであります。
(単位:千円)
区分前連結会計年度
(2022年6月30日)
非上場株式14,100
差入保証金5,215,811

(*3)長期貸付金に個別に計上している貸倒引当金を控除しております。
当連結会計年度(2023年6月30日)
連結貸借対照表計上額
(千円)
時価(千円)差額(千円)
(1)投資有価証券
その他有価証券(*2)62,16562,165-
(2)長期貸付金(含1年内回収予定分)9,385
貸倒引当金(*3)△7,858
1,5271,517△9
(3)差入保証金5,638,1505,536,555△101,595
資産計5,701,8445,600,239△101,605
(1)長期借入金(含1年内返済予定分)11,048,90311,045,997△2,905
負債計11,048,90311,045,997△2,905

(*1)現金は注記を省略しており、預金、売掛金、買掛金、短期借入金、未払金、未払法人税等は短期間で決済されるため時価が帳簿価額に近似することから、注記を省略しております。
(*2)市場価格のない株式等は、「(1) 投資有価証券」には含めておりません。当該金融商品の連結貸借対照表計上額は、以下の通りであります。
(単位:千円)
区分当連結会計年度
(2023年6月30日)
非上場株式14,100

(*3)長期貸付金に個別に計上している貸倒引当金を控除しております。
(注)1.金銭債権の連結決算日後の償還予定額
前連結会計年度(2022年6月30日)
1年以内
(千円)
1年超
5年以内
(千円)
5年超
10年以内
(千円)
10年超
(千円)
預金9,953,289---
売掛金1,981,839---
長期貸付金9,1379,498824204
差入保証金58,175149,31410,358350,374
合計12,002,442158,81311,182350,578

当連結会計年度(2023年6月30日)
1年以内
(千円)
1年超
5年以内
(千円)
5年超
10年以内
(千円)
10年超
(千円)
預金6,640,897---
売掛金2,146,007---
長期貸付金8,698687--
差入保証金526,9232,036,353607,9482,466,925
合計9,322,5262,037,041607,9482,466,925

(注)2.短期借入金及び長期借入金の連結決算日後の返済予定額
前連結会計年度(2022年6月30日)
1年以内
(千円)
1年超
2年以内
(千円)
2年超
3年以内
(千円)
3年超
4年以内
(千円)
4年超
5年以内
(千円)
5年超
(千円)
短期借入金9,600,000-----
長期借入金3,780,887636,314170,597170,597170,5976,010,230
合計13,380,887636,314170,597170,597170,5976,010,230

当連結会計年度(2023年6月30日)
1年以内
(千円)
1年超
2年以内
(千円)
2年超
3年以内
(千円)
3年超
4年以内
(千円)
4年超
5年以内
(千円)
5年超
(千円)
短期借入金2,600,000-----
長期借入金821,814824,097824,097824,0974,324,0973,430,698
合計3,421,814824,097824,097824,0974,324,0973,430,698

3.金融商品の時価のレベルごとの内訳等に関する事項
金融商品の時価を、時価の算定に用いたインプットの観察可能性及び重要性に応じて、以下の3つのレベルに分類しております。
レベル1の時価:同一の資産又は負債の活発な市場における相場価格により算定した時価
レベル2の時価:レベル1のインプット以外の直接又は間接的に観察可能なインプットを用いて算定した時価
レベル3の時価:重要な観察できないインプットを使用して算定した時価
時価の算定に重要な影響を与えるインプットを複数使用している場合には、それらのインプットがそれぞれ属するレベルのうち、時価の算定における優先順位が最も低いレベルに時価を分類しております。
(1)時価で連結貸借対照表に計上している金融商品
前連結会計年度(2022年6月30日)
区分時価(千円)
レベル1レベル2レベル3合計
投資有価証券
その他有価証券
株式45,695--45,695
資産計45,695--45,695

当連結会計年度(2023年6月30日)
区分時価(千円)
レベル1レベル2レベル3合計
投資有価証券
その他有価証券
株式62,165--62,165
資産計62,165--62,165

(2)時価で連結貸借対照表に計上している金融商品以外の金融商品
前連結会計年度(2022年6月30日)
区分時価(千円)
レベル1レベル2レベル3合計
長期貸付金-3,608-3,608
差入保証金-549,486-549,486
資産計-553,094-553,094
長期借入金-10,935,167-10,935,167
負債計-10,935,167-10,935,167

当連結会計年度(2023年6月30日)
区分時価(千円)
レベル1レベル2レベル3合計
長期貸付金-1,517-1,517
差入保証金-5,536,555-5,536,555
資産計-5,538,073-5,538,073
長期借入金-11,045,997-11,045,997
負債計-11,045,997-11,045,997

(注) 時価の算定に用いた評価技法及び時価の算定に係るインプットの説明
資 産
(1) 投資有価証券
上場株式は相場価格を用いて評価しております。上場株式は活発な市場で取引されているため、その時価をレベル1の時価に分類しております。
(2) 長期貸付金(含1年内回収予定分)
長期貸付金の時価は、一定の期間ごとに分類し、与信管理上の信用リスク区分ごとに、その将来キャッシュ・フローを国債の利回り等適切な指標に信用スプレッドを上乗せした利率で割り引いた現在価値により算定しており、レベル2の時価に分類しております。
(3) 差入保証金
差入保証金の時価は、契約期間及び契約更新等を勘案し、その将来キャッシュ・フローを国債の利率により割り引いて算定する方法によっており、レベル2の時価に分類しております。
負 債
(1) 長期借入金(含1年内返済予定分)
長期借入金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利が反映されるため、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額によっております。また、固定金利によるものは、元利金の合計額を同様の新規借入を行った場合に想定される利率で割引いた現在価値により算定しております。これらについては、レベル2の時価に分類しております。