有価証券報告書-第3期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
有報資料
(1) 経営方針
当社グループは、社訓に「お客様のために役立つ」、「お客様に信頼される」、「お客様のために常に力強く発展する」企業グループであることを掲げ、お客様のライフステージ全般をお手伝いさせていただく事業者となることを経営理念としております。
(2) 当社を取り巻く経営環境
当社グループを取り巻く経営環境は、まさに「VUCA(Volatility:不安定、Uncertainty:不確実、Complexity:複雑、Ambiguity:曖昧)」と言わざるを得ない状況にあります。
急速に進行する少子高齢化と将来確実に訪れる総人口の減少、従来の標準的な人生設計の崩壊、第4次産業革命ともいうべき産業構造の大転換等、当社グループは、経営環境の激変に直面しております。これらに加え、新型コロナウイルス感染症の収束の遅延は、伝統的価値観の変容及び社会構造の変革を加速していると言っても過言ではありません。
(3) 当社グループの対処すべき課題と対応
①次世代経営陣への事業承継
当社グループは、1933年平塚市に仏壇・仏具・葬儀店「サカエヤ」を創業以来、2023年には90周年を迎えることとなります。またその先の100周年に向けて、次世代経営陣が新たな時代を切り開き、力強く経営していくためには、円滑な事業承継を果たし、盤石の体制を確立することが極めて重要な経営課題であると認識しております。後継経営陣の選任、教育、適切な権限委譲など、具体的な施策を展開してまいります。
②「上場持株会社」として企業グループ経営を再構築
当社は、持株会社として、グループ全体の事業ポートフォリオの機動的な見直しを実施することで、経営環境の変化に応じた迅速かつ果断な経営判断を通じ、グループ全体の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図ります。
また、上場企業として経営管理を的確に行うため、取締役会の監督機能を強化し、更に監査等委員会設置会社として、グループ全体を包括するコンプライアンス体制、リスク管理体制、内部監査体制を充実させ、当社グループ全体のガバナンスを、より一層強化してまいります。
この推進に当たり、「新しい生活様式」、「変化する社会構造」、「働き方改革」に対応した経営を行ってまいります。
また、上場企業としての社会的要請も踏まえ、コーポレートガバナンスコードを指針とし、「CSR(企業の社会的責任)」、「ESG(環境・社会・ガバナンス)」、「SDGs(持続可能な開発目標)」も意識した企業グループを目指してまいります。
③強靭な事業基盤の確立
イ.ビジネスモデルの再構築
将来にわたる日本経済の直面する課題や、コロナショックを契機とした価値観・社会構造の変化に対応していくため、従来当社グループが展開してきたビジネスモデルを見直し、再構築することが必要であると考えております。
ロ.施設集客型「ホテル・ブライダル事業」モデルの見直し
ホテル・ブライダル事業におきましては、お客様ニーズに基づいたフォトウェディングやこども写真館(キッズドリーム)などの新企画により、ご期待を超える施行品質の実現に努めてまいりました。
一方、2020年度以降、新型コロナウイルスの感染拡大による度々の緊急事態宣言の発出により、ご婚礼・ご宴会を主体とした飲食を伴う来店・集客型のホテル事業は大きな打撃を受けております。今後、新型コロナウイルス収束後もお客様の消費形態は完全には戻らないとの認識のもと、ホテルという施設にとらわれない事業展開を模索するために、2020年10月、株式会社サン・ライフからホテル・ブライダル部門を事業分割し、新たに設立した株式会社サン・ライフサービスへ事業を承継いたしました。お客様のトータルライフを広くサポートすべく新たな事業展開を手掛けてまいります。
ハ.「式典事業」のブランド戦略再構築
式典事業におきましては、戦略的な新規斎場の出店を継続しつつ、葬祭ホールにおけるプライベートな空間の創出、エンバーミング(ご遺体衛生保全)の実施、海・山の自然葬(散骨)などを手掛けてまいりました。また、顧客管理システムの整備を行い、オペレーションを確立してアフターフォローサービスを充実してまいりました。
一方、家族葬や1日葬の増加に見られるように、お客様が当社グループに求められるご葬儀に対するニーズは急速に多様化してきています。こうした変化を受けて、「想いを大切にしたご葬儀」の根幹は堅持しつつ、規模・価格帯に応じたブランド戦略の再構築を積極的に推進してまいります。
また、ネットの活用にも積極的に対応してまいります。全ての価格帯のご葬儀で、他社との差別化を図り、顧客満足度の高い当社独自のご葬儀を提供してまいります。
ニ.「介護事業」における人材確保
介護事業におきましては、サービスのより一層の品質向上のため、看護師、ヘルパーの確保に努め、サービスの提供体制の強化を図り、M&A等により新規介護施設を展開・推進してまいりました。
今後、更なる需要の拡大が予測される当事業において、提供サービス種類増を含む事業規模の拡大、収益性の向上には、各施設の安定した人員供給体制の基盤確立は必要不可欠であると考えております。
M&Aも含めた人員採用の強化を実施し、継続かつ安定した人材の確保に努めてまいります。
ホ.互助会事業の戦略見直し
互助会事業におきましては、お客様ニーズに応じた魅力的な商品・サービスの開発とご案内を行うとともに、新規会員獲得に向け、グループ全体での組織的な営業活動の推進と、展示会、フェスタなどイベントを通じて顧客基盤の拡大を図ってまいりました。
今後、互助会事業を、募集を通じた会員拡大や将来のお客様の囲い込みとしてのみとらえるのではなく、互助会会員の皆様のより充実した生活の実現に、当社グループの各事業を、いかに有効かつ継続的にご利用いただくかに重点を置いて展開してまいります。
ヘ.新規事業の積極的な展開
2020年2月に「東京霊園」を管理・運営する高尾山観光開発株式会社を当社グループに加えました。ご葬儀の延長として霊園事業を組み込むことで、一貫した質の高いグリーフ(癒し)ワークを実現してまいります。
また、2019年11月にハウスクリーニング、業務用清掃を主要業務とする株式会社スキルを当社グループに加え、新たな顧客サービスの向上に努めてまいります。
今後、高齢者市場への取り組みとして、既存の介護事業の他に、介護を必要としないご高齢者の方へ「人生の満足と輝き」をもたらすことのできるシニアライフ支援事業を視野に入れて新たな事業の拡大を模索してまいります。
④更なる経営基盤・財務基盤強化のための経営戦略
イ.持株会社化の総仕上げ(事業の再編・再構築)
当社グループは、2018年10月、当社を設立し持株会社化いたしました。持株会社体制のもと、大胆にグループの事業再編・再構築を実施することが、今後の当社グループの力強い発展には不可欠であると考えております。
今後、経営リソースのセグメント間における配分見直し等、中長期的な成長と企業価値の向上のため、多角的に検討してまいります。
ロ.人事制度改革と専門性の高い人材の採用・登用
「働き手の減少」は、当社グループの今後のビジネスモデルに対しても大きな懸念材料と捉えております。人材の確保と育成は、当社グループの最重要課題の一つであり根幹を成す部分であります。人事制度を改革し、ジョブ型志向の制度を組み込むことで、専門性の高い人材の採用や登用を円滑に実施してまいります。
ハ.積極的な事業投資姿勢の継続
「急速な少子高齢化・人口減少」を前提とした全く新しい経営環境の中、中長期的な成長シナリオを描くためには、拠点整備だけでなく、M&Aによる事業拡大、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進等新たな投資の増加は不可欠であると認識しております。
投資にあたっては、「戦略性」、「価値創造性」、「既存事業とのシナジー性」等について十分に検討を加えつつ、積極的な投資姿勢を継続してまいります。
ニ.予算・損益管理の精緻・厳格化
今後の経営環境の変化の中でも着実な業績を上げるため、予算・損益管理の精緻・厳格化に努めてまいります。そのための取り組みとして、部門・セグメント毎の予算責任を明確化のうえ、より利益率、キャッシュ・フローを重視した中長期計画と年度予算を策定してまいります。また、現状、事業セグメントごとに管理している損益予算・実績を、施設・拠点毎にきめ細かく管理してまいります。
ホ.オペレーションコスト管理の徹底
利益率の向上だけを目的にコストダウンするのではなく、お客様にご満足いただけるサービスを持続的、安定的にご提供していくために、オペレーションコスト管理を徹底してまいります。そのために、施行ブランド別コストオペレーション等、コストの最適化・効率化を図ってまいります。
ヘ.キャッシュ・フロー重視の経営
今般のコロナショックは、当社グループの事業全体に多大な影響を及ぼしております。しかしながら、当社グループの安定したキャッシュ・フローの充実が経営の安定を支えております。あらゆる課題を解決し、当社が将来に向けて力強く発展していくために、引き続きキャッシュ・フローを重視し、事業展開してまいります。
ト.「労働生産性」の向上
利益率の向上とキャッシュ・フローの充実に加え、「労働生産性」の向上を目指します。専門性の高い人材を円滑に採用し登用していくため、人事制度を改革し、施行状況に応じた人員配置の見直し、人口動態に基づく適正な出店計画に努め、バランスの取れた収益構造を確立することで「労働生産性」の向上を目指してまいります。
これらの活動により当社グループは、経営方針のとおり、お客様のライフステージ全般のあらゆるご要望にお応えし、より豊かな人生のお手伝いをさせていただく事業者として、邁進いたします。
当社グループは、社訓に「お客様のために役立つ」、「お客様に信頼される」、「お客様のために常に力強く発展する」企業グループであることを掲げ、お客様のライフステージ全般をお手伝いさせていただく事業者となることを経営理念としております。
(2) 当社を取り巻く経営環境
当社グループを取り巻く経営環境は、まさに「VUCA(Volatility:不安定、Uncertainty:不確実、Complexity:複雑、Ambiguity:曖昧)」と言わざるを得ない状況にあります。
急速に進行する少子高齢化と将来確実に訪れる総人口の減少、従来の標準的な人生設計の崩壊、第4次産業革命ともいうべき産業構造の大転換等、当社グループは、経営環境の激変に直面しております。これらに加え、新型コロナウイルス感染症の収束の遅延は、伝統的価値観の変容及び社会構造の変革を加速していると言っても過言ではありません。
(3) 当社グループの対処すべき課題と対応
①次世代経営陣への事業承継
当社グループは、1933年平塚市に仏壇・仏具・葬儀店「サカエヤ」を創業以来、2023年には90周年を迎えることとなります。またその先の100周年に向けて、次世代経営陣が新たな時代を切り開き、力強く経営していくためには、円滑な事業承継を果たし、盤石の体制を確立することが極めて重要な経営課題であると認識しております。後継経営陣の選任、教育、適切な権限委譲など、具体的な施策を展開してまいります。
②「上場持株会社」として企業グループ経営を再構築
当社は、持株会社として、グループ全体の事業ポートフォリオの機動的な見直しを実施することで、経営環境の変化に応じた迅速かつ果断な経営判断を通じ、グループ全体の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図ります。
また、上場企業として経営管理を的確に行うため、取締役会の監督機能を強化し、更に監査等委員会設置会社として、グループ全体を包括するコンプライアンス体制、リスク管理体制、内部監査体制を充実させ、当社グループ全体のガバナンスを、より一層強化してまいります。
この推進に当たり、「新しい生活様式」、「変化する社会構造」、「働き方改革」に対応した経営を行ってまいります。
また、上場企業としての社会的要請も踏まえ、コーポレートガバナンスコードを指針とし、「CSR(企業の社会的責任)」、「ESG(環境・社会・ガバナンス)」、「SDGs(持続可能な開発目標)」も意識した企業グループを目指してまいります。
③強靭な事業基盤の確立
イ.ビジネスモデルの再構築
将来にわたる日本経済の直面する課題や、コロナショックを契機とした価値観・社会構造の変化に対応していくため、従来当社グループが展開してきたビジネスモデルを見直し、再構築することが必要であると考えております。
ロ.施設集客型「ホテル・ブライダル事業」モデルの見直し
ホテル・ブライダル事業におきましては、お客様ニーズに基づいたフォトウェディングやこども写真館(キッズドリーム)などの新企画により、ご期待を超える施行品質の実現に努めてまいりました。
一方、2020年度以降、新型コロナウイルスの感染拡大による度々の緊急事態宣言の発出により、ご婚礼・ご宴会を主体とした飲食を伴う来店・集客型のホテル事業は大きな打撃を受けております。今後、新型コロナウイルス収束後もお客様の消費形態は完全には戻らないとの認識のもと、ホテルという施設にとらわれない事業展開を模索するために、2020年10月、株式会社サン・ライフからホテル・ブライダル部門を事業分割し、新たに設立した株式会社サン・ライフサービスへ事業を承継いたしました。お客様のトータルライフを広くサポートすべく新たな事業展開を手掛けてまいります。
ハ.「式典事業」のブランド戦略再構築
式典事業におきましては、戦略的な新規斎場の出店を継続しつつ、葬祭ホールにおけるプライベートな空間の創出、エンバーミング(ご遺体衛生保全)の実施、海・山の自然葬(散骨)などを手掛けてまいりました。また、顧客管理システムの整備を行い、オペレーションを確立してアフターフォローサービスを充実してまいりました。
一方、家族葬や1日葬の増加に見られるように、お客様が当社グループに求められるご葬儀に対するニーズは急速に多様化してきています。こうした変化を受けて、「想いを大切にしたご葬儀」の根幹は堅持しつつ、規模・価格帯に応じたブランド戦略の再構築を積極的に推進してまいります。
また、ネットの活用にも積極的に対応してまいります。全ての価格帯のご葬儀で、他社との差別化を図り、顧客満足度の高い当社独自のご葬儀を提供してまいります。
ニ.「介護事業」における人材確保
介護事業におきましては、サービスのより一層の品質向上のため、看護師、ヘルパーの確保に努め、サービスの提供体制の強化を図り、M&A等により新規介護施設を展開・推進してまいりました。
今後、更なる需要の拡大が予測される当事業において、提供サービス種類増を含む事業規模の拡大、収益性の向上には、各施設の安定した人員供給体制の基盤確立は必要不可欠であると考えております。
M&Aも含めた人員採用の強化を実施し、継続かつ安定した人材の確保に努めてまいります。
ホ.互助会事業の戦略見直し
互助会事業におきましては、お客様ニーズに応じた魅力的な商品・サービスの開発とご案内を行うとともに、新規会員獲得に向け、グループ全体での組織的な営業活動の推進と、展示会、フェスタなどイベントを通じて顧客基盤の拡大を図ってまいりました。
今後、互助会事業を、募集を通じた会員拡大や将来のお客様の囲い込みとしてのみとらえるのではなく、互助会会員の皆様のより充実した生活の実現に、当社グループの各事業を、いかに有効かつ継続的にご利用いただくかに重点を置いて展開してまいります。
ヘ.新規事業の積極的な展開
2020年2月に「東京霊園」を管理・運営する高尾山観光開発株式会社を当社グループに加えました。ご葬儀の延長として霊園事業を組み込むことで、一貫した質の高いグリーフ(癒し)ワークを実現してまいります。
また、2019年11月にハウスクリーニング、業務用清掃を主要業務とする株式会社スキルを当社グループに加え、新たな顧客サービスの向上に努めてまいります。
今後、高齢者市場への取り組みとして、既存の介護事業の他に、介護を必要としないご高齢者の方へ「人生の満足と輝き」をもたらすことのできるシニアライフ支援事業を視野に入れて新たな事業の拡大を模索してまいります。
④更なる経営基盤・財務基盤強化のための経営戦略
イ.持株会社化の総仕上げ(事業の再編・再構築)
当社グループは、2018年10月、当社を設立し持株会社化いたしました。持株会社体制のもと、大胆にグループの事業再編・再構築を実施することが、今後の当社グループの力強い発展には不可欠であると考えております。
今後、経営リソースのセグメント間における配分見直し等、中長期的な成長と企業価値の向上のため、多角的に検討してまいります。
ロ.人事制度改革と専門性の高い人材の採用・登用
「働き手の減少」は、当社グループの今後のビジネスモデルに対しても大きな懸念材料と捉えております。人材の確保と育成は、当社グループの最重要課題の一つであり根幹を成す部分であります。人事制度を改革し、ジョブ型志向の制度を組み込むことで、専門性の高い人材の採用や登用を円滑に実施してまいります。
ハ.積極的な事業投資姿勢の継続
「急速な少子高齢化・人口減少」を前提とした全く新しい経営環境の中、中長期的な成長シナリオを描くためには、拠点整備だけでなく、M&Aによる事業拡大、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進等新たな投資の増加は不可欠であると認識しております。
投資にあたっては、「戦略性」、「価値創造性」、「既存事業とのシナジー性」等について十分に検討を加えつつ、積極的な投資姿勢を継続してまいります。
ニ.予算・損益管理の精緻・厳格化
今後の経営環境の変化の中でも着実な業績を上げるため、予算・損益管理の精緻・厳格化に努めてまいります。そのための取り組みとして、部門・セグメント毎の予算責任を明確化のうえ、より利益率、キャッシュ・フローを重視した中長期計画と年度予算を策定してまいります。また、現状、事業セグメントごとに管理している損益予算・実績を、施設・拠点毎にきめ細かく管理してまいります。
ホ.オペレーションコスト管理の徹底
利益率の向上だけを目的にコストダウンするのではなく、お客様にご満足いただけるサービスを持続的、安定的にご提供していくために、オペレーションコスト管理を徹底してまいります。そのために、施行ブランド別コストオペレーション等、コストの最適化・効率化を図ってまいります。
ヘ.キャッシュ・フロー重視の経営
今般のコロナショックは、当社グループの事業全体に多大な影響を及ぼしております。しかしながら、当社グループの安定したキャッシュ・フローの充実が経営の安定を支えております。あらゆる課題を解決し、当社が将来に向けて力強く発展していくために、引き続きキャッシュ・フローを重視し、事業展開してまいります。
ト.「労働生産性」の向上
利益率の向上とキャッシュ・フローの充実に加え、「労働生産性」の向上を目指します。専門性の高い人材を円滑に採用し登用していくため、人事制度を改革し、施行状況に応じた人員配置の見直し、人口動態に基づく適正な出店計画に努め、バランスの取れた収益構造を確立することで「労働生産性」の向上を目指してまいります。
これらの活動により当社グループは、経営方針のとおり、お客様のライフステージ全般のあらゆるご要望にお応えし、より豊かな人生のお手伝いをさせていただく事業者として、邁進いたします。