訂正有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2023/07/04 15:00
【資料】
PDFをみる
【項目】
151項目

有報資料

文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、「企業や個人に安心で豊かな生活と夢の実現を支援し続けます」というグループの経営理念をベースに、「あなたらしい素敵な『活き方』応援します」というコンセプトを掲げ、企業倫理と法令順守に根ざした事業活動を展開することを基本方針としています。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、売上高営業利益率を重要な経営指標に掲げ、適正な利益水準の確保に努めておりますが、より高い成長性及び収益性を確保する観点から、主たる事業である保険代理店事業において「将来設計士1人当たりの販売手数料収入(生産性)」「将来設計士の数」を重要な経営指標に加え、引き続き事業を推進してまいります。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
① 経営環境
当社グループの事業領域であります保険代理店業界の市場規模は生命保険市場の収入保険料が29兆8,247億円(※1)、損害保険市場の収入保険料が8兆6,927億円(※2)で、38兆5,174億円と推計しています。
※1.(出所)一般社団法人生命保険協会「2022年版 生命保険の動向」より当社作成
※2.(出所)一般社団法人日本損害保険協会「令和2年度損保決算概況について」、「2020年度(令和2年度)末の代理店統計について」より当社作成
保険会社を含む保険業界は、景気低迷や少子化の影響から縮小傾向にありますが、乗合保険代理店を通じた保険販売手法の浸透により、保険代理店業界の存在感は年々増している傾向にあります。
そうしたなか当社グループの株式会社ホロスプランニングでは生命保険会社23社及び、損害保険会社12社の合計35社と保険代理店委託契約を締結し、幅広い顧客ニーズにお応えできる体制を構築しています。
② 強み・競合他社比較での優位性
当社グループの株式会社ホロスプランニングが属する保険代理店業界は、来店型ショップを展開する保険代理店、通信販売を主体とする保険代理店、当社が展開する訪問型保険代理店に大別されます。そのなかで個人顧客はもとより、資産家や法人に対して、顧客ニーズを深く理解をした上で保険提案を行うことができるのが訪問型代理店の強みであります。特に株式会社ホロスプランニングは、訪問型保険募集人としての経験に裏付けられたキャリアと実績を有した保険募集人を当社グループの独自な採用基準によって将来設計士として採用しています。そのようにして採用した将来設計士を多数抱えながら、更なる規模の拡大に耐えうる組織体制を構築しています。またこうした将来設計士に当社グループが持つ充実した商品ラインアップを提供することで保険契約の締結を機に当社グループの顧客となった保険契約者に新たなサービス提供の機会を確保していることが強みとなっています。



1) 更なる規模拡大を可能とする組織体制
通常の保険募集活動は、マーケティング(見込顧客の創出)、セールス(募集活動)、メンテナンス(保全活動)というサイクルから成り、特に広告宣伝、販売促進、セミナー開催等のマーケティング活動は事業成長の肝となっています。株式会社ホロスプランニングにおきましては将来設計士1人当たりの保有顧客を約400人持っているため、マーケティングコストをかけずに既存顧客からの紹介で見込み客を創出する、効率的なリファーラルマーケティング(Referral Marketing:既存顧客のネットワークを使用して新規顧客を獲得していくマーケティング)を実現しております。また、獲得した顧客は自社開発の顧客管理システムの活用によりアフターフォローがなされていることから生産性と業務品質を兼ね備えた将来設計士で集団を形成しています。
株式会社ホロスプランニングの将来設計士は、入社後、会社が実施する営業研修を受講できるだけではなく、自らが当社グループで教育研修・マーケティング事業を担う株式会社エルティヴィーが展開する教育研修の研修講師として登壇する機会があるなど、保険以外の商材を扱うことで保険募集手数料に依拠しない多様な収益機会の提供を受けています。また保険契約管理システムであるCSBを乗合保険代理店向けに供与することで乗合保険代理店業界のネットワークを形成、当社グループの同業界におけるプレゼンス向上の一助となっております。こうした取り組みにより営業成果を挙げている当社グループに所属する将来設計士が外部の保険募集人にその魅力を伝えることで入社希望者が増加するなどリファーラルリクルーティング(Referral Recruiting:信頼できる人物からの推薦や紹介を通じて、企業が人材の採用活動を行うこと)を実践できることが強みとなっています。
このように将来設計士に魅力ある支援体制や報酬体系を提供できるのは、当社グループが訪問型乗合保険代理店のパイオニアとして周知され、将来設計士との強固な信頼関係を構築できていることによるものであると認識しております。

2) サービスラインアップの充実
当社グループには保険商品、土地活用、教育研修、マーケティング支援などグループ全体では幅広いサービスラインアップを保有しています。これらを有機的に結びつけることで、当社は複合サービスの提供を実現し、他社との差別化を図ることが可能となっています。
当社グループでは、保険募集人を将来設計士と位置付けています。これは保険募集活動に関しては保険募集人として関係法令に則り適切な保険提案を行うものですが、顧客と強固な関係を構築した保険募集人を将来設計士と称することで、保険以外の各種資格等を修得し実践を通じてスキルアップを図り、顧客に総合生活支援を行う素地を養うものです。保険募集活動を通じて保険顧客と良好な信頼関係を構築している将来設計士が、保険提案はもちろんのこと、株式会社ジェー・ピー・ディー清水と連携することにより、不動産を主体とした資産の有効活用を検討する顧客に対してはその橋渡しを行い、事業用土地を求める法人顧客に対してはそのニーズに応じた土地提案ができる体制を構築しています。
このように将来設計士を核に、当社グループが保有するあらゆる顧客層に対して資産活用の提案、相続問題の解決に向けた糸口を提供するなど総合生活支援を行うことが可能となっております。

③ 成長戦略

1) 将来設計士の拡大及び組織営業の強化
a.将来設計士の拡大
新たに採用した将来設計士は約70%が既存保険募集人からの紹介となっています。既存保険募集人からの紹介の場合、新規採用者のスキルレベルと当社が将来設計士に求めるレベル感に乖離が生じにくいことや定着率がよいことなどから、新規採用者と会社の信頼関係がより強固なものとなります。こうしたリファーラルリクルーティングをより一層推進してまいります。また、既存将来設計士をゲストに迎えたオンラインセミナーを開催し、これまで当社グループとご縁のなかった保険募集人に当社グループを知っていただく機会を提供してまいります。
b.M&A等による保険募集人の獲得
当社グループの成長エンジンは将来設計士の規模拡大にあります。一方で2016年の改正保険業法施行もあり保険代理店業界は再編淘汰の渦中にあると認識しています。当社グループとしましては、今後も新規採用候補者との個別面談による採用活動を基本に置きつつも、一層の規模拡大を視野に入れるべくM&A等による将来設計士の獲得を目指します。
c.組織営業の強化
当社グループには将来設計士以外に固定給型保険募集人を提携先の企業への訪問販売や来店型保険ショップに配しています。「待ち」のスタンスで、人脈を軸とした将来設計士の顧客開拓ルートからは外れた潜在顧客層に訴求しニーズを拾い上げるために成功報酬型の将来設計士ではなく、固定給型の保険募集人を提携先等に派遣して「若手」保険募集人に活躍の場を提供しています。これらの固定給型保険募集人には将来設計士への登用の選択肢を用意しています。
この施策を進めることで将来設計士によるリファーラルマーケティングに加え、固定給型保険募集人による提携を通じた組織的営業(いわば直販)を拡充し、収益体質の強化と底上げを図っています。
これらの成長戦略を進める上で、株式上場による社会的信用や知名度の向上を通じて、優秀な人材の確保、保険代理店としての信頼度の向上を図っていきたいと考えております。
2) 総合生活支援業としてのサービスラインアップの強化
a.IFA事業への参入
保険募集活動を通じて保険顧客と良好な信頼関係を築いている将来設計士は、保険提案はもちろんのこと、遊休土地の有効活用に向けた提案の橋渡しを行うなど、将来設計士は本業と親和性のあるサービスラインアップの提供を会社に求めています。こうした声を背景に、株式会社ジェー・ピー・ディー清水をグループに迎え入れてサービスラインアップを増やすとともに、加えてIFA事業参入に向けて環境の調査を行い、免許取得の準備を進めております。この取り組みによって更なるサービスラインアップの拡充に取り組みます。
※IFAとは「Independent Financial Advisor」の略称で、一般的には独立系ファイナンシャルアドバイザー、もしくは金融商品仲介業・金融商品仲介業者と称されます。証券会社など特定の金融機関に属さず、独立した立場で投資アドバイスや金融商品の説明など、顧客の資産運用のサポートをする職業です。
b.ヘルスケア事業(健康寿命延伸推進事業)領域への参入
保険業界は大手保険会社を中心に、急速にヘルスケアサービスを事業の中に取込んでおり、高齢化が急伸する日本において、保険事業者が健康寿命の延伸に事業領域を広げることは社会的にも事業的にも意義があると認識しております。当社グループも総合生活支援の一環として、長期戦略の中で、ヘルスケア領域への参入を検討していきます。
以上により、当社グループは、将来設計士を核としてグループ各社が展開する各種サービスの有機的な結合を構築しており、現在その途上にあります。今後は当社グループが持つサービスラインアップと顧客を結びつける施策の継続的な追求を図ります。
(4) 優先的に対処すべき課題
当社グループは、株式会社ホロスプランニングの将来設計士の金融知識を始めとするコアスキルを高め、保険販売に留まらない顧客の自己実現を支援する総合生活支援業を志向しています。また将来設計士の活動を通じて得た営業ノウハウや乗合保険代理店向け保険契約管理システムとして開発しましたCSBを教育研修・マーケティング事業において提供することによりグループのシナジーを生み出しております。したがって将来設計士の人数、スキル、経験を高めることが当社グループの価値創造につながると考えております。
保険代理店事業においては長引くコロナ感染症の影響により、将来設計士の対面による採用面談が一部制限されている環境について当面は継続されると想定されることから、オンラインによる面談体制を充実させることや、ウェブサイト上の当社情報の充実が課題と認識しています。また将来設計士は、保険会社や他保険代理店出身者が多数を占めており、各々顧客から厚い信頼を得るスキルを持っておりますが、属人的なスキルに依拠する部分があります。こうした将来設計士毎のバラつきをなくす教育を継続的に行う必要があると認識しています。また当社グループに所属する固定給型保険募集人は保険募集経験が少ないメンバーで構成されています。当社グループ全体の保険募集スキルをアップするにはこうした固定給型保険募集人の底上げが課題と認識しており、グループでノウハウを持つ教育研修を効果的に実行しつづけることが課題と認識しています。
土地バンクリース事業の事業展開においては、将来設計士との連携により相乗効果を生み出すことが重要と認識しています。株式会社ジェー・ピー・ディー清水において営業人材の補強を進めてまいりましたが、株式会社ホロスプランニングの全国の営業拠点に属する将来設計士のネットワークを十分に活用するためには、将来設計士と土地バンクリース事業を効果的に連携させる営業人員と営業ツールの整備が課題と認識しています。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。