有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2024/11/12 15:30
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【項目】
152項目
(1)経営成績等の状況の概要
当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態の状況
第18期連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
(資産)
当連結会計年度末における資産は、前連結会計年度末に比べ527,317千円増加し、3,655,428千円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ220,501千円増加し、1,050,006千円となりました。これは主にラクサスキャッシュの発行により現金及び預金が134,951千円増加したこと、また収益性の低下したバッグを固定資産から棚卸資産に振り替えたことにより商品が65,750千円増加したことなどによります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ306,815千円増加し、2,605,422千円となりました。これは収益性の低下したバッグに代えて新たにレンタル用バッグの仕入を行ったことから有形固定資産が305,234千円増加したことなどによります。
(負債)
当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ110,657千円増加し、2,813,043千円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ54,267千円増加し、2,753,391千円となりました。これは主にラクサスキャッシュの発行により契約負債が49,761千円増加したことなどによります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ56,389千円増加し、59,651千円となりました。これは返済期間が1年を超える資金調達を行ったことにより長期借入金が55,568千円増加したことなどによります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ416,659千円増加し、842,384千円となりました。これは親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことにより利益剰余金が431,527千円増加したことなどによります。
第19期中間会計期間 (自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)
(資産)
当中間会計期間末における資産合計は3,759,344千円となり、前事業年度末に比べ104,165千円増加いたしました。
流動資産は、前事業年度末に比べ21,494千円減少し、1,028,251千円となりました。これは主に売上債権が現金化され現金及び預金が117,244千円増加した一方、それに伴い売掛金が86,709千円減少したこと、また、経年劣化などの要因のためレンタル用から販売用に振り替えた商品のBtoB販売を推進したことにより商品が55,712千円減少したことなどによります。
固定資産は、前事業年度末に比べ125,659千円増加し、2,731,092千円となりました。これは主にレンタル資産のラインナップ更新を行いレンタル資産が76,928千円増加したこと、また前払式支払手段であるラクサスキャッシュの発行に伴う供託金の支払いにより投資その他の資産が52,213千円増加したことなどによります。
(負債)
当中間会計期間末における負債合計は2,633,757千円となり、前事業年度末に比べ179,285千円減少いたしました。
流動負債は、前事業年度末に比べ162,934千円減少し、2,590,457千円となりました。これは主に親会社である株式会社ワールドへの返済を行ったことにより関係会社短期借入金が2,262,862千円減少した一方、新たに金融機関から調達したことにより短期借入金が2,100,000千円増加したことなどによります。
固定負債は、前事業年度末に比べ16,351千円減少し、43,300千円となりました。これは主に金融機関への長期借入金の返済を行ったことにより長期借入金が16,662千円減少したことなどによります。
(純資産)
当中間会計期間末における純資産合計は1,125,586千円となり、前事業年度末に比べ283,451千円増加いたしました。これは業績堅調につき繰越利益剰余金が283,451千円増加したことによります。
② 経営成績の状況
第18期連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
当連結会計年度における我が国の経済は、雇用・所得環境が改善するなか、各種政策の効果もあり、緩やかに回復しているものの、ウクライナ情勢の長期化、中東情勢の緊迫化、中国経済の減速、原材料価格等の高騰や円安による物価の上昇により、景気の先行きは依然として不透明さが残っております。
当社グループが属するラグジュアリーブランド市場及びシェアリングエコノミー市場は、新型コロナウイルス感染症の終息後、成長回復軌道に乗り、順調に拡大を続けております。
こうした状況のもと、当社グループは「世界中に笑顔を」を経営理念に、ブランドバッグをはじめとした「価値あるモノ」のユーザーの利活用機会拡大により、「モノの価値が循環し、その生涯価値が最大化される世界」の実現を目指しております。
ブランドバッグシェアリングサービス「ラクサス事業」は、スマートフォンアプリやインターネットサイトを通じて一般消費者が良質なブランドバッグを「お手軽に」「使いたいときにいつでも使える」機会を提供するとともにスタイリングやライフスタイルの提案を通じてブランドバッグの付加価値を高めることに取り組んできました。
同事業は、前連結会計年度より安定した黒字化を達成しております。当連結会計年度は、更なるサービスの質の向上を企図し、2023年12月よりシングルプランの月額料金を従来の月額6,800円(税別)より月額9,800円(税別)へと価格改定を実施しましたが、会員数の減少は想定以下であり、売上増に貢献しております。
今後は、会員数の維持、拡大に向けて、何よりも提供するサービスの質を高める必要があるとの認識のもと、定期的に実施しているユーザーインタビューやアンケートの結果をもとに稼働率、人気率の高いバッグの仕入を積極的に推し進めるなど更なるユーザー利便性の向上を図っていくこととしております。
また、レンタル中のバッグで気に入ったものについては購入することも可能な「買えちゃうラクサス」サービスについては、ラグジュアリーブランド市場の活況、価格高騰を背景に高単価での販売を実現することで好調に推移しました。
更に、低稼働又は汚損・破損したバッグについても、新たにBtoB(toC)販路を開拓することで収益に貢献しております。
なお、当社グループは、ユーザーの利便性の向上と定着を目的として、新たな取り組みである「ラクサスキャッシュ」サービス(前払式支払手段)を開始しており、順調に残高を伸ばしているところです。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は2,251,664千円(前年同期比12.2%増)、営業利益は473,991千円(前年同期比43.6%増)、経常利益は503,479千円(前年同期比51.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は431,527千円(前年同期比58.1%増)となりました。
なお、当社グループはラクサス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。
第19期中間会計期間 (自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)
当社は、当中間会計期間において、中期経営戦略として掲げる「モノの価値循環モデル」のプラットフォーム」の確立に向けて、コアビジネスであるブランドバッグのサブスクリプション型シェアリングサービス「ラクサス」の強化に取り組んでまいりました。具体的には、新規会員獲得に向けた新たな施策として、主要な広告チャネルであるSNS等を通じた認知強化活動に注力するほか、近年拡大している音声広告に積極的に取り組んでおります。
また、当社は、会員数の拡大には新規会員獲得のみならず、サービス利用停止(チャーン)の抑止や過去にサービスの利用を停止したユーザーの再利用促進も重要であると考えております。
チャーンレートの改善については、過去の実績より離脱しやすいと思われる層にターゲットを絞り各種キャンペーンを投入することで改善を図るほか、前払式支払手段である「ラクサス・キャッシュ」拡大に向けてはオートチャージ機能を追加することで継続率向上を狙っております。これらの施策は会員数の維持に一定の貢献を果たしております。
更に、当社はラクサス事業において、今期より戦略的な資産の入替を積極的に行い、人気・需要が高いバッグを増やすことで会員の利便性を高め、顧客満足度の向上に努めております。
バッグ販売につきましては、当社は、従前より試用販売サービス「買えちゃうラクサス」に取り組んでおりましたが、今期より戦略的な資産の入替を加速させていることに伴い、レンタル対象外とした低稼働・不人気バッグ等の効率的な販売による収益獲得にも本格的に力を入れております。当該バッグの新たな販売チャネルとして、特にユーズドセレクトショップを通じた委託販売等のBtoBtoC、及びBtoB販路の拡大に注力しており、順調に成長しております。
上記に加えて、当社は、顧客満足度の向上にも注力しており、サービスの質の改善にも取り組んでまいりました。会員に人気が高いバッグについては、仕入に注力することで会員1名当たりの人気バッグ数を増加させるほか、ユーザーの想像と異なるバッグが届いた場合は無料で交換できるサービスや、バッグ交換の配送時にユーザーの手元にバッグがない期間をなくすため、実際のバッグを見てから交換できるプレミアム交換等のサービスも展開しております。
以上の結果、当中間会計期間の経営成績は、売上高1,284,982千円、営業利益338,449千円、経常利益337,253千円、中間純利益283,451千円となりました。
なお、当社はラクサス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。
③ キャッシュ・フローの状況
第18期連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して134,951千円増加して、503,921千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、28,406千円(前年同期に使用した資金は180,367千円)となりました。これは、主に増加要因として税金等調整前当期純利益466,638千円、レンタル資産償却費297,979千円、レンタル資産売却原価50,303千円、契約負債の増加額49,533千円、売上債権の減少額44,006千円があった一方で、減少要因としてレンタル資産の取得による支出815,012千円、法人税等の支払額70,155千円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、6,824千円(前年同期に使用した資金は4,181千円)となりました。これは、主に減少要因として、有形固定資産の取得による支出1,401千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、110,375千円(前年同期に得られた資金は114,929千円)となりました。これは、主に増加要因として、長期借入れによる収入100,000千円があったことによるものであります。
第19期中間会計期間 (自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)
当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比較して117,244千円増加して、557,546千円となりました。
当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間における営業活動の結果得られた資金は、318,683千円となりました。これは、主に増加要因として税引前中間純利益326,943千円、レンタル資産償却費160,736千円があった一方、減少要因としてレンタル資産の取得による支出322,253千円などがあったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間における投資活動の結果使用した資金は、21,907千円となりました。これは、主に増加要因として敷金及び保証金の回収による収入22,118千円があった一方、減少要因として敷金及び保証金の差入による支出44,272千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間における財務活動の結果使用した資金は、179,524千円となりました。これは、主に増加要因として短期借入金による収入2,100,000千円があった一方、減少要因として関係会社短期借入金の返済による支出2,262,862千円があったことによるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
当社グループは、ブランドバッグのレンタル事業を営んでいるため、生産、受注の実績はありません。このため、生産、受注及び販売の実績については販売実績についてのみ記載しております。なお、販売実績は次のとおりであります。
セグメントの名称第18期連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
第19期中間会計期間
(自 2024年4月1日
至 2024年9月30日)
金額(千円)前年同期比(%)金額(千円)
ラクサス事業2,251,664112.21,284,982
合計2,251,664112.21,284,982

(注)販売の相手先は主に個人消費者であり(販売代金の回収業務を外部の代金回収業者に委託しております)、相手先別販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10以上を占める取引先がないため、主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は記載しておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
第18期連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
当連結会計年度の財政状態及び経営成績につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」及び「(1)経営成績等の状況の概要 ②経営成績の状況」にも記載しておりますが、特に重要な指標の内容は、以下のとおりであります。
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、2,251,664千円(前年度比12.2%増)となりました。これは主にブランドバッグのサブスクリプション型シェアリングサービス「ラクサス事業」の利用料金改定により顧客単価が増加し売上が増加したことなどの要因によるものです。
(売上総利益及び営業利益)
当連結会計年度の売上原価は、432,782千円(前年度比8.5%増)となりました。これは、レンタル用バッグのラインナップを更新するため仕入をしたことにより減価償却費が61,250千円増加したことなどの要因によるものです。また、売上原価率は19.2%となっており、この結果、当連結会計年度の売上総利益は1,818,882千円(同13.1%増)となっております。
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、1,344,890千円(同5.2%増)となりました。これは、売上が増加したことに伴い決済代行会社の販売手数料が22,850千円増加したことが主な要因となります。この結果、当連結会計年度の営業利益は473,991千円(同43.6%増)となりました。
第19期中間会計期間 (自 2024年4月1日 至 2024年9月30日)
当中間会計期間の財政状態及び経営成績につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態の状況」及び「(1)経営成績等の状況の概要 ②経営成績の状況」にも記載しておりますが、特に重要な指標の内容は、以下のとおりであります。
(売上高)
当中間会計期間の売上高は、1,284,982千円となりました。これは、今期より戦略的な資産の入替を加速させていることに伴いレンタル対象外とした低稼働・不人気バッグ等の販売に注力していること、試用販売サービス「買えちゃうラクサス」が好調だったこと、及びサブスクリプション型シェアリングサービス「ラクサス事業」の利用料金改定により売上が増加したことなどによるものです。
(売上総利益及び営業利益)
当中間会計期間の売上原価は、294,396千円となりました。その主たる構成要素として、レンタル用バッグに係る減価償却費160,736千円が挙げられます。また、売上原価率は22.9%となっており、この結果、当中間会計期間の売上総利益(繰延リース利益調整後)は989,464千円となっております。
当中間会計期間の販売費及び一般管理費は、651,015千円となりました。これは、売上の増加に伴い販売手数料が増えたことが主な要因となります。この結果、当中間会計期間の営業利益は338,449千円となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
当社の当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に準拠して作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、一定の会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
④ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資金需要の主なものは、ラクサス事業を運営する上で欠かすことができないレンタル用バッグの取得のための資金です。これらに必要な資金について、は自己資金により充当することが基本方針でありますが、事業の成長速度をより一層早めるため、当社グループは事業収益だけでなく親会社である株式会社ワールドから融資を受けた資金を充当することでレンタル用バッグの充実を図り会員数の増加及び事業の拡大に努めてまいりました。
なお、今後につきましては、上場に向けた独立性の観点から、バッグのラインナップ充実のため資金調達が必要となった際は、一般金融機関からの資金調達を強化し、より一層の事業の成長を目指してまいります。
(3)経営方針、経営戦略等、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
企業価値を継続的に拡大することが重要であると考え、売上高、売上総利益及び営業利益を重要な経営指標としております。前述の「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)事業上及び財務上の対処すべき課題」を解決することにより、これらの指標の向上を図ってまいります。

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