有価証券報告書-第97期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/25 15:10
【資料】
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【項目】
125項目

対処すべき課題

今後の見通しにつきましては、企業の雇用・設備投資意欲が堅調に推移し、原油価格下落の影響や各種政策効果により景気は緩やかに回復していくことが期待されます。
鉄鋼業界におきましては、国内鉄鋼需要は足元で一部弱い動きがみられ、さらにアジア市場の需給緩和により中国・韓国鉄鋼メーカーの供給圧力が依然強いことや、コスト増等による国内の建設計画の見直し、原油安に伴うエネルギー関連需要の縮小等、取り巻く環境にマイナス要因が数多くみられることから引き続き経済動向、鉄鋼需給動向を注視する必要があります。
このような経営環境の中、当社グループは、経営統合シナジーを最大限発揮するため、統合各社の経営資源を活用し、設備エンジニアリング機能の強化・拡大に努めてまいります。
当社の重点課題としましては、「お客様から信用・信頼される企業活動の実践」、「統合シナジー効果の発揮による事業基盤の確立」、「人と技術を大切にする企業風土の構築」としております。具体的な施策は、以下のとおりであります。
(1)お客様から信用・信頼される企業活動の実践
①直協一体となった安全最優先の職場風土醸成
②品質管理力・技術提案力強化による顧客満足度向上
③コンプライアンスを重視した事業運営の徹底
(2)統合シナジー効果の発揮による事業基盤の確立
①複合技術力を駆使した設備エンジニアリング・保全機能の更なる強化と受注拡大
②組織・技術領域の垣根を越えた情報共有と相互連携強化で顧客ニーズへの迅速・柔軟な対応
③鉄鋼業のグローバル展開への的確な対応
(3)人と技術を大切にする企業風土の構築
①風通しの良い明るく健康な職場環境づくりの推進
②一人ひとりが自ら変化に挑戦する主体的な行動実践
③自己研鑽ときめ細かな人材育成施策による技術・技能のレベルアップ