有価証券報告書-第57期(平成29年7月1日-平成30年6月30日)
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当期収穫面積は、前期に比べ夏植収穫面積が207ha、株出収穫面積が112haと大幅に伸び、全体の面積は333ha増加し1,434haとなりました。
加えて単収が大きく増加したことから、買入甘しゃ量は15年ぶりに10万tを超える102,041tとなりました。
生育概況は、ワタアブラムシの大量発生や6月~8月までの少雨傾向、2個の台風接近等がありましたが、被害は軽微なものに留まり順調に回復しました。
しかし、甘しゃの品質面については、登熟期の長雨・日照不足の影響から登熟が遅れたものの2月中旬以降の良好な天候に伴い、糖度も上昇傾向がみられましたが、最終的には甘しゃ取引糖度は13.88度(前期14.43度)と前期を下回りました。
原料集荷については、生産農家の高齢化と収穫時の労働力不足で機械刈希望者が年々増加しており、機械稼働状況が81.1%と集荷計画に大きく影響しています。当期は台風被害による乱倒伏は少ない状況でしたが、人力による刈取は18.9%と減少しており、今後はますます機械刈取希望者が多くなると思われるため、刈取機械の効率的な稼働に努め、関係機関と連携をとり地域の収穫形態の変化に対応できるような体制づくりに努めていきます。
機械刈取原料81.1% 無脱葉刈取原料16.4% 手刈刈取原料2.5%
(前期78.3%) (前期18.5%) (前期3.2%)
当期収穫面積の増加に伴い買入甘しゃ量の大幅な増加が見込まれたことから、休糖期の整備計画は12月初旬からの操業開始を念頭に推し進めてきました。
現工場の公称能力は1日あたり1,000tですが、近年の操業運転状況によると雨天等の圧搾停止が製糖期間の1/4程度あり、一日あたり計画買入原料処理750tをベースに処理計画を立案し、操業を開始しました。
12月から1月期は悪天候により原料確保に難渋する状態が続き、操業開始から2カ月経過した2月上旬まで原料処理量は3万3千t、進捗は計画比の80%の日量平均600t/日と計画を大幅に下回る結果になりました。
しかし、その後の天候回復と順調な原料確保により、2月中旬以降は徐々に計画の遅れを取り戻すことができました。
甘しゃ取引糖度の低下に伴い粗糖歩留は10.81%と低調な結果となりましたが、買入甘しゃ量が増加したことにより、粗糖生産量は11,028tとなり、平成21/22年期以来8期ぶりに1万tを超えることができました。
設備投資については、新工場建設計画による設備更新を考慮し、既存設備の延命を優先して、過去に不具合が多く発生した機器や工程を中心に十分な整備と修繕を実施したことにより、機器故障等による操業への影響を最小限に留めることができました。
安全衛生活動としてラジオ体操、指差唱和、KY活動、安全パトロールの継続に加えて新たにリスクアセスメントに取組み、ゼロ災職場を目指して安心・安全な職場環境つくりを推進してきました。
(財政状態)
当事業年度の資産合計は2,463百万円となり前事業年度と比較して29百万円増加しております。
負債合計は281百万円となり前事業年度と比較して4百万円増加しております。
純資産合計は2,182百万円となり、前事業年度と比較して25百万円増加しております。
(経営成績)
粗糖及び糖蜜は大日本明治製糖株式会社並びに三菱商事株式会社の協力により、粗糖は全量販売することができました。費用面については、さとうきび増産に伴う原料買収費および原料運搬費、並びに製糖期が長期化したことによる労務費が増加しました。損益面については、さとうきび増産に伴い粗糖の販売数量は前期を上回り売上高は増加しましたが、粗糖の単価は前期比13千円/tの引き下げになり、収益は伸び悩みました。結果、売上高1,725百万円(前期1,486百万円)、売上原価1,447百万円(前期1,227百万円)、経常利益39百万円(前期44百万円)となりました。特別利益として、さとうきび自然災害被害対策事業助成金を受けたものの、当期純利益26百万円(前期132百万円)となりました。
これも偏に株主の皆様をはじめ多くの関係者方々のご支援・ご協力の賜物であり、深く感謝申し上げます。
②キャッシュ・フロー
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下[資金]という。)の残高は1,224百万円(対前期末比6.9%増)となり、前事業年度末より79百万円増加いたしました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フロー
当事業年度は、主に税引前当期純利益38百万円と減価償却費128百万円等により145百万円のプラス(前期は322百万円のプラス)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フロー
当事業年度は、主に貸付金の回収による収入15百万円、貸付による支出15百万円、固定資産の取得による支出64百万円により64百万円のマイナスとなりました。
財務活動によるキャッシュ・フロー
当事業年度は、リース債務の返済による支出2百万円により2百万円のマイナスとなりました。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当事業年度の生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は、分蜜粗糖は販売価格、糖蜜は正味実現価格によっております。
2.上記の金額は、消費税は含まれておりません。
3.当社は、単一セグメントであるため、セグメント情報ごとの記載をしておりません。
b.受注状況
当社は、受注による生産は行っていないため、該当事項はありません。
c.販売実績
当事業年度の販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
なお、当社は単一セグメントであるため、セグメント情報ごとの記載をしておりません。
(注)1.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析検討内容
①重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
また、会計上の見積については、過去の実績、現在の状況、将来の見込等を総合的に勘案し算出された合理的な金額によっております。なお、将来の見込等については、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(経営成績)
当社の原材料であるさとうきびの今期の生育は、気象条件に恵まれ豊作の年となりました。
前期に比べ、買入甘しゃ量が25,028t増加したことにより粗糖売上高が239百万円増加しましたが、粗糖歩留や交付金・売戻価格の下落により営業利益は減少しました。
その結果当事業年度における売上高は1,725百万円(対前期比16.1%増)、売上原価は1,447百万円(対前期比17.9%増)、営業利益は19百万円(前期は24百万円)、当期純利益は26百万円(前期は132百万円)となりました。
(経営成績に重要な影響を与える要因)
さとうきび産業を取り巻く環境は内外格差是正のため、WTO や FTA等の国際貿易交渉次第では国の農業政策に大きく依存しているため、さとうきび(原料価格)や交付金(販売価格の一部)に影響を受ける可能性があります。
(財政状態)
当事業年度の資産合計は2,463百万円となり前事業年度と比較して29百万円増加しております。これは主に現金及び預金の増加によるものであります。
負債合計は281百万円となり前事業年度と比較して4百万円増加しております。これは主に繰延税金負債の増加及び未払法人税等の減少によるものであります。
純資産合計は2,182百万円となり、前事業年度と比較して25百万円増加しております。これは主に繰越利益剰余金の増加によるものであります。
(資本の財源及び資金の流動性)
3「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(1)経営成績の状況の概要②キャッシュ・フローの状況をご参照下さい。
当社の運転資金需要のうち主なものは、製糖事業における原料買収費、修繕費及び人件費であります。また、投資を目的とした資金需要は設備投資等によるものであります。
当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、自己資金を基本としております。
なお、当事業年度末における有利子負債(リース債務)は1,127千円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は1,523,968千円となっております。
(経営上の目標の達成状況)
当社は沖縄県さとうきび増産プロジェクトが目指す原料生産量90,200t及び当社独自の目標である粗糖歩留12%を目標指標としております。当事業年度においては、原料生産量11,020t・歩留10.81%であり、原料生産量は目標を上回りましたが、粗糖歩留は目標を下回る結果となりました。
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当期収穫面積は、前期に比べ夏植収穫面積が207ha、株出収穫面積が112haと大幅に伸び、全体の面積は333ha増加し1,434haとなりました。
加えて単収が大きく増加したことから、買入甘しゃ量は15年ぶりに10万tを超える102,041tとなりました。
生育概況は、ワタアブラムシの大量発生や6月~8月までの少雨傾向、2個の台風接近等がありましたが、被害は軽微なものに留まり順調に回復しました。
しかし、甘しゃの品質面については、登熟期の長雨・日照不足の影響から登熟が遅れたものの2月中旬以降の良好な天候に伴い、糖度も上昇傾向がみられましたが、最終的には甘しゃ取引糖度は13.88度(前期14.43度)と前期を下回りました。
原料集荷については、生産農家の高齢化と収穫時の労働力不足で機械刈希望者が年々増加しており、機械稼働状況が81.1%と集荷計画に大きく影響しています。当期は台風被害による乱倒伏は少ない状況でしたが、人力による刈取は18.9%と減少しており、今後はますます機械刈取希望者が多くなると思われるため、刈取機械の効率的な稼働に努め、関係機関と連携をとり地域の収穫形態の変化に対応できるような体制づくりに努めていきます。
機械刈取原料81.1% 無脱葉刈取原料16.4% 手刈刈取原料2.5%
(前期78.3%) (前期18.5%) (前期3.2%)
当期収穫面積の増加に伴い買入甘しゃ量の大幅な増加が見込まれたことから、休糖期の整備計画は12月初旬からの操業開始を念頭に推し進めてきました。
現工場の公称能力は1日あたり1,000tですが、近年の操業運転状況によると雨天等の圧搾停止が製糖期間の1/4程度あり、一日あたり計画買入原料処理750tをベースに処理計画を立案し、操業を開始しました。
12月から1月期は悪天候により原料確保に難渋する状態が続き、操業開始から2カ月経過した2月上旬まで原料処理量は3万3千t、進捗は計画比の80%の日量平均600t/日と計画を大幅に下回る結果になりました。
しかし、その後の天候回復と順調な原料確保により、2月中旬以降は徐々に計画の遅れを取り戻すことができました。
甘しゃ取引糖度の低下に伴い粗糖歩留は10.81%と低調な結果となりましたが、買入甘しゃ量が増加したことにより、粗糖生産量は11,028tとなり、平成21/22年期以来8期ぶりに1万tを超えることができました。
設備投資については、新工場建設計画による設備更新を考慮し、既存設備の延命を優先して、過去に不具合が多く発生した機器や工程を中心に十分な整備と修繕を実施したことにより、機器故障等による操業への影響を最小限に留めることができました。
安全衛生活動としてラジオ体操、指差唱和、KY活動、安全パトロールの継続に加えて新たにリスクアセスメントに取組み、ゼロ災職場を目指して安心・安全な職場環境つくりを推進してきました。
(財政状態)
当事業年度の資産合計は2,463百万円となり前事業年度と比較して29百万円増加しております。
負債合計は281百万円となり前事業年度と比較して4百万円増加しております。
純資産合計は2,182百万円となり、前事業年度と比較して25百万円増加しております。
(経営成績)
粗糖及び糖蜜は大日本明治製糖株式会社並びに三菱商事株式会社の協力により、粗糖は全量販売することができました。費用面については、さとうきび増産に伴う原料買収費および原料運搬費、並びに製糖期が長期化したことによる労務費が増加しました。損益面については、さとうきび増産に伴い粗糖の販売数量は前期を上回り売上高は増加しましたが、粗糖の単価は前期比13千円/tの引き下げになり、収益は伸び悩みました。結果、売上高1,725百万円(前期1,486百万円)、売上原価1,447百万円(前期1,227百万円)、経常利益39百万円(前期44百万円)となりました。特別利益として、さとうきび自然災害被害対策事業助成金を受けたものの、当期純利益26百万円(前期132百万円)となりました。
これも偏に株主の皆様をはじめ多くの関係者方々のご支援・ご協力の賜物であり、深く感謝申し上げます。
②キャッシュ・フロー
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下[資金]という。)の残高は1,224百万円(対前期末比6.9%増)となり、前事業年度末より79百万円増加いたしました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フロー
当事業年度は、主に税引前当期純利益38百万円と減価償却費128百万円等により145百万円のプラス(前期は322百万円のプラス)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フロー
当事業年度は、主に貸付金の回収による収入15百万円、貸付による支出15百万円、固定資産の取得による支出64百万円により64百万円のマイナスとなりました。
財務活動によるキャッシュ・フロー
当事業年度は、リース債務の返済による支出2百万円により2百万円のマイナスとなりました。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当事業年度の生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
| 品目別 | 第57期 (自 平成29年7月1日 至 平成30年6月30日) | 前年同期比(%) |
| 分蜜粗糖(千円) | 1,724,613 | 116.1 |
| 糖蜜(千円) | 314 | 128.2 |
| 合計(千円) | 1,724,927 | 116.1 |
(注)1.金額は、分蜜粗糖は販売価格、糖蜜は正味実現価格によっております。
2.上記の金額は、消費税は含まれておりません。
3.当社は、単一セグメントであるため、セグメント情報ごとの記載をしておりません。
b.受注状況
当社は、受注による生産は行っていないため、該当事項はありません。
c.販売実績
当事業年度の販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
なお、当社は単一セグメントであるため、セグメント情報ごとの記載をしておりません。
| 品目別 | 第57期 (自 平成29年7月1日 至 平成30年6月30日) | 前年同期比(%) |
| 分蜜粗糖(千円) | 1,722,265 | 116.2 |
| 糖蜜(千円) | 3,154 | 85.6 |
| 合計(千円) | 1,725,419 | 116.1 |
(注)1.最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 第56期 | 第57期 | ||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
| 三菱商事(株) | 887,532 | 59.7 | 1,017,525 | 59.0 |
| 独立行政法人農畜産業振興機構 | 595,255 | 40.0 | 704,740 | 40.8 |
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析検討内容
①重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
また、会計上の見積については、過去の実績、現在の状況、将来の見込等を総合的に勘案し算出された合理的な金額によっております。なお、将来の見込等については、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(経営成績)
当社の原材料であるさとうきびの今期の生育は、気象条件に恵まれ豊作の年となりました。
前期に比べ、買入甘しゃ量が25,028t増加したことにより粗糖売上高が239百万円増加しましたが、粗糖歩留や交付金・売戻価格の下落により営業利益は減少しました。
その結果当事業年度における売上高は1,725百万円(対前期比16.1%増)、売上原価は1,447百万円(対前期比17.9%増)、営業利益は19百万円(前期は24百万円)、当期純利益は26百万円(前期は132百万円)となりました。
(経営成績に重要な影響を与える要因)
さとうきび産業を取り巻く環境は内外格差是正のため、WTO や FTA等の国際貿易交渉次第では国の農業政策に大きく依存しているため、さとうきび(原料価格)や交付金(販売価格の一部)に影響を受ける可能性があります。
(財政状態)
当事業年度の資産合計は2,463百万円となり前事業年度と比較して29百万円増加しております。これは主に現金及び預金の増加によるものであります。
負債合計は281百万円となり前事業年度と比較して4百万円増加しております。これは主に繰延税金負債の増加及び未払法人税等の減少によるものであります。
純資産合計は2,182百万円となり、前事業年度と比較して25百万円増加しております。これは主に繰越利益剰余金の増加によるものであります。
(資本の財源及び資金の流動性)
3「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(1)経営成績の状況の概要②キャッシュ・フローの状況をご参照下さい。
当社の運転資金需要のうち主なものは、製糖事業における原料買収費、修繕費及び人件費であります。また、投資を目的とした資金需要は設備投資等によるものであります。
当社は、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、自己資金を基本としております。
なお、当事業年度末における有利子負債(リース債務)は1,127千円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は1,523,968千円となっております。
(経営上の目標の達成状況)
当社は沖縄県さとうきび増産プロジェクトが目指す原料生産量90,200t及び当社独自の目標である粗糖歩留12%を目標指標としております。当事業年度においては、原料生産量11,020t・歩留10.81%であり、原料生産量は目標を上回りましたが、粗糖歩留は目標を下回る結果となりました。