有価証券報告書-第77期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/20 14:11
【資料】
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【項目】
118項目

研究開発活動

当連結会計年度の研究開発活動は、「おいしい!の笑顔をつくる」の社会的使命のもと、高い技術と新鮮な時代感覚をもち、夢のある商品とすぐれたサービスを通じて豊かな生活を提供できるよう、菓子及び食品とその関連分野における活動を行っております。
すなわち、基礎研究や外部研究機関との共同研究の継続及び事業展開上急務な研究課題に取り組み、お客様の食の安全と安心を提供できるよう、新素材の開発とその応用、製品の改善・改良・品質の向上、生産技術・生産設備の開発などに努めております。
現在の研究開発は、各事業会社の商品開発部門及び研究・開発部門などにより推進されております。なお、研究開発活動を担当している期中平均人員は54名であり、当連結会計年度における当グループが支出した研究開発費の総額は3億75百万円であります。
セグメントの研究開発活動を示すと次のとおりであります。
(1) 流通事業
当社の主力商品の最重要原料である「あずき」について外部研究機関と機能性について研究を進めました。「あずき」の新たな利用方法についても、研究を進め、新技術の開発、応用を積極的に推進しております。また、カテゴリー別では下記の活動を行いました。
(菓子商品)
ようかん商品群を中心に使用シーンに合わせた商品を展開しました。年末年始の需要に対応した「招福羊羹」、朝食シーンに着目した「おはようかん」、スポーツシーンに特化し機能や開封性によりこだわった「スポーツようかんプラス」などを発売いたしました。
(食品商品)
ホットデザートの粉末商品群の強化を図り、「カップおしるこ」、「お気に入りしるこ」を美味しさアップしてリニューアルし、期間限定で「カップいちごおしるこ」も商品化いたしました。また、現在の家族構成に考慮した氷みつの小容量タイプの「パウチ氷みつ」シリーズも発売いたしました。
(デイリーチルド商品)
コンビニエンスストア向けとして豆腐、冷凍和菓子の商品開発を中心に行ってきました。豆腐商品では、簡単で便利な豆腐セットの拡販を行いました。冷凍和菓子商品では、低糖度のあんこの研究をさらに進め、商品化へと結び付けました。
(冷菓商品)
好評の「やわもちアイス」のシリーズ第三弾として「きなこ」フレーバーを発売致しました。あずきバーの新しい挑戦として「ゆずあずきバー」をラジオ番組とコラボレートし発売いたしました。
(加温商品)
新包あんシステムを採用し”もっちり、ふっくら”した手作りに近い風味の良い生地の高質肉まんがお客様から高い評価をいただきました。また新しい調理法について研究を進めました。
当連結会計年度における研究開発費の金額は3億42百万円であります。
(2) 調味料事業
当社は、この度「なましょうゆ」を主原料とした粉末商材「NS醤油粉末」を商品化しました。「なましょうゆ」は醤油加工の中で火入れを行っておりませんので、通常の醤油に比べて香りが穏やかで醤油特有の新鮮な風味が特徴です。その特徴を最大限に活かすため、粉末加工においては極力加熱臭を低減させた設計としており、なま感のある醤油粉末に仕上げております。
現在進めているアプリケーションを活用し、お客様が持つ処方組みテーマなどへの提案強化を図り、調味料、健康食品などの市場に販売を加速して参ります。
また、「和風だし」の商品開発も進めております。世界的にも和素材がますます着目される中、当社の特色商品の一つであるシイタケ素材を活かした「だし」を開発すると共に、ハラール対応向けに昆布だしや鰹だしを開発し、今後ASEAN諸国などへの海外市場への展開も図って参ります。
当連結会計年度における研究開発費の金額は32百万円であります。
(3) その他の事業
特記事項はありません。