企業部門を見ると、鉱工業生産指数は2020年2月から5月まで前月比で大幅な減少が続きました。6月に上昇に転じて以降、月により上下はするものの概ね回復基調となっています。生産回復を牽引したのは輸出です。4~6月期の落ち込みが一番大きかった分、7~9月期以降の立ち直りも大きく、特にいち早く感染を抑え込んだ中国・アジア向けを中心に、電子部品・デバイス、資本財や輸送機械の輸出が急回復しました。四半期単位の鉱工業生産指数は1~3月期まで3四半期連続で増産となりました。しかし、2021年3月になってもコロナ前の水準には戻っていません。
このように製造業の回復が貢献して、全産業ベースの企業収益は、7~9月期、10~12月期と売上高、経常利益とも増加しました。しかし、1~3月期は、製造業は増収でも、緊急事態宣言の再発出で個人向けサービス業などは再び厳しい状況となって、二極化が鮮明になっています。
企業の設備投資は、ソフトウェア投資が下支えするものの、景気の変調を受けて計画の先送りを余儀なくされていましたが、業績の回復が顕著な製造業を中心に再開の動きとなり、10~12月期に持ち直しましたが、1~3月期は再び減少しました。
2021/06/29 13:59